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2024年01月11日11:41

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備えるという事

元日から地震や事故の発生など続き、
尋常でないような年明けになりました。
現在も尚、不便や不安が続いているようです。
影響を受けられた方達の安寧をお祈りいたします。

美しい景観や観光名所なども悲惨な状態だとの事ですが、
観測史上希な海面隆起現象で津波の影響が緩和されたそうです。
漁場の将来も心配ではありますが、ともかくは命が優先でしょう。
又、原発関連の深刻な事故が発生していないなら幸いと思います。

そして、今回の地震や事故に直接遭遇した方達と各応援者の対応が
現実の被害を最小に抑える結果に繋がっているとも報道されています。
各地域の緊急時に備える避難訓練もそうですし、特に航空機の乗務員の
対応訓練は普段から真剣に行われ、本番でそれが発揮されたようです。

危険に対して神経過敏なのも苦しく、ストレスの元かもしれませんが、
「備えあれば憂いは100%無し」とまではゆかずとも、事前の想定や
実践訓練などに由って必ず、幾らかでも危険の回避やダメージの軽減が
可能である、という実例があらためて示されたような気がいたします。

以前、火災対応の講習会に参加した中学生が、その帰宅途中で実際の
住宅火災に遭遇。教わった通りの手順で住民の脱出誘導や消防署への
連絡などを迅速に行い、善い行動として話題になった事ありました。
各々の感想は色々でも、何より当人には貴重な体験だったと思います。

やはり、「備える」という事は重要ですよね。事前に備えていませんと、
突然の危機に遭遇して驚き慌てます。パニックです。後で幾ら悔やんでも
取り返しのつかない場合もあります。何も起こらなければ幸いでしょうし、
役に立っても立たなくても、備えていますと気持ちに余裕がでてきます。

道院の災害対策コンセプトは未然に防ぐという事だと謂われています。
例えば災害や紛争が起こりそうな時に、弭化の為の合誦会が開かれます。
けれど、修養者各自の日頃の精進が災害弭化の第一の基本でありましょう。
禅宗で説かれる平常心を養う事にも通じる、常という事が重要でしょう。

緊急時には、右へ行くか左へ行くかに由って正に命運が分かれますよね。
その時に微妙な機を感じて適切な行動が自然に出てくるようになるために、
やはり、真坐の練習をお奨めいたします。それが最も簡単かつ有効です。
又、日頃から修養していますと、緊急時に天佑神助が頂ける可能性も。

ですから、日常の、未だ緊急事態でない時、未だ危険性の低い場所で、
一人黙々と、或いは家族揃って必要な程度の体力、運動機能を整える等、
後天の身体の備えを行うのと並行して、真坐や誦経などを少しずつでも
継続して真の適応力を高める備えをする事は最善の結果に繋がる筈です。

という道理は何度もお伝えしていますし、皆様よくお分かりと思います。
ただ、漠然と身体を鍛えたり、習慣的に修坐を行うのではなく、現実の
具体的な課題意識を持って行いますと、モチベーションが上がります。
そうして集中力が増しますと、実習の効率も上がってゆくでしょう。

今年は、そのように課題意識を持って、真剣に心身を整える事が
元日から提案されているような気がいたします。それから、
ピンチの時のお互いの助け合いですね。その慈愛の発動が
より善い世界を築いてゆく根本になるように感じます。

明るい未来に向かって、心身の備えをexclamation ×2
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