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2024年01月09日23:52

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「水戸みやぎん寄席」のお話♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 どうやら収支の面でも上手く行っているようで,嬉しい限りです(๑•ᴗ•๑)

 僕は子供の頃から落語が好きでした。そういう子は,ちょっと珍しいかもしれませんね。お笑いが好きな子というのは全然珍しくないでしょうし,僕もテレビのお笑い番組を観てはゲラゲラ笑うのを何よりの楽しみにしていたものです。しかしそれは週末に限られたお話でした。当時僕が知っているお笑い番組というのは週末に放映されるものばかりだったのです。探せば平日にもお笑い番組はあったのでしょうが,当時の僕はアニメも好きでほぼ毎日テレビアニメを観ていました。そんなに長時間テレビを観ていることは許されていなかったので,お笑いと云えば週末の身の楽しみになってしまっていたものです。
 一方,当時僕が通っていた小学校では読書が奨励されていました。僕は今も読書が好きですが,これは小学校の教育で培われた面も大きいのではないかと僕は思っています。そして子供というのはこういう面では実に頭が働くもので「お笑い番組を週末しか観られないのなら,お笑いの本を読めば良い。それだって読書なのだから何も悪いことは無いだろう」と思い付き,早速市立図書館へ。図書館にはギャグ漫画などはありませんが,代わりに子供向けに落語の本を大量に見つけました。「落語の本」とは具体的にはどういうものかというと,基本的には通常語られる落語をそのまま文字に起こしたものです。最後に子供向けの短い解説や註釈がついていることもありましたが,そもそも笑い話にしかつめらしい説明がつけられると何やら興醒めということもあり,そもそも子供にも理解し易い作品を取り上げていたり,或いはさりげなく改変されていたことが多かったような気が致します。そんな本を盛んに借りては読んでいるうち,いつしか「寿限無」「目黒のさんま」「粗忽長屋」「時そば」「長屋の花見」「一眼国」などのあらすじを覚えてしまい,僕は落語が大好きになってしまいました。

 そのように幾つもの好きな噺が出来れば実際に上演される落語を聴いてみたい,となるのは当然の話です。もともと落語というのは読むものではなく,聴いて楽しむものなのですから。先述の図書館で借りてきた本にも「文字で読んで楽しいと感じたら,お家の方にお願いして実際に寄席に行ってみよう」などと書かれておりましたから尚更です。しかしながら東京や大阪のような大都市に育ったわけではない僕の周囲では,なかなか落語を聴く機会はありません。ごく稀に県立の文化センターなどで開催される寄席に連れて行ってもらった程度で,それゆえにこそ感激一入というメリットは確かにあったものの,やはり「落語を聴きたいのだけどなぁ(。・_・。)。oO」という思いは募るばかりです。今ならばYouTubeやホームビデオなどで何とかなったかもしれませんが,当時はそういうものはありませんでしたから,テレビで放映される落語番組を観るのが関の山といった所でした。これはこれで楽しい経験には違いありませんでしたが,やはり落語に限らず演芸というのは生で観てこそ真の面白さが伝わるものです。これは大学の落語研究会の発表会などに行けばどなたにも納得頂けるのではないでしょうか。落語研究会の会員というのは学生であってプロではありません。無論,彼らは噺家をコーチに招くなどして研鑽に励み青春を落語に賭ける真摯な若者たちであり,中には相当な技量の持ち主も存在しますが,それでもプロとアマという厳然たる差が存在します。しかしながらプロの落語をテレビで観るのと,アマチュアである落語研究会員の落語を生で聴くのではどちらが魅力的で楽しいかといえば,これは圧倒的に後者のほうなのです。「本当かよ」とお感じの方は是非実際に試してみてください。恐らく僕のお話に同調して下さることでしょう。

 とはいえ「かつてのように娯楽の少ない時代ならばともかく,人々の趣味や嗜好が多彩化してしまった現代においては常設の寄席などというものは相当の大都市でしか成立しないであろう。どうしても生でプロの落語を鑑賞したいならば東京や大阪のような大都市に足を運ぶしか無い」と,僕はそのように諦めておりました。そんな中で2022(令和4)年9月,茨城県水戸市宮町の水戸東照宮近くに「水戸みやぎん寄席」という常設の寄席が設けられ,そのニュースは以前にもこちらで報告させて頂いたとおりです。僕は「地方都市に落語を生で観賞出来る場が設けられるとは」と非常に喜ばしく思いつつも「果たして経営的に成り立つのだろうか」という疑問を抱きました。たまたま友人に大学の落語研究会出身者が居るので話をしたところが,その人も「良い話には違い無いが…」と前置きした上で「今の時代,地方都市で寄席が成立するのだろうか」と僕と全く同じ懸念を抱いていたものです。
 しかし今回こちらの記事を読み「それらは懸念だったようだ」と僕は大いに嬉しくまた安心もしているところです(๑˃̵ᴗ˂̵) 「水戸みやぎん寄席」を運営しているのは「まちコンテンツ共創協会」という一般社団法人ですが,そちらの「友の会」収入と入場料を合わせ「なんとか赤字が出ないですんでいます」ということで,どうやら収支均衡といったところのようです。それには同法人の設立者にして水戸みやぎん寄席席亭の内藤学氏が,高校時代からのアマチュア落語家として落語に深い造詣を持っている人物であるのと同時に水戸商工会議所会頭・水戸ヤクルト販売社長という熟練の経営者でもあることが大いに幸いしているに違いありません。

 北関東にはこちら以外に寄席はありません。それどころか東北地方でも寄席が有るのは仙台市だけです。そういう意味でこちらの「水戸みやぎん寄席」は文化の発信地としても非常に意義深いし,また観光客を周知するのにも甚だ有益な存在でしょう。既に水戸市民の間には固定ファンも登場しているようですが,水戸市に限らず茨城県,そして近隣の栃木県・群馬県・福島県などからも広く集客し,落語に浸れる楽しいひと時を過ごせる場として広く親しまれる場になって欲しいと願うばかりです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪



<キタカンの逆襲2024>水戸・東照宮の前に開場 落語家に一番近い定期寄席
https://www.tokyo-np.co.jp/article/299171
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