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2024年01月03日23:28

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能登半島地震,紅白歌合戦、12月31日から1月2日までの流れ、サッカーの日本対タイ戦、羽田空港の飛行機接触事故 2024年ベネズエラとガイアナ New jeans MISAMO YOSHIKI、LESSERAFIM

1月3日(水)

 12月31日の大晦日恒例の紅白歌合戦、元日のサッカーの試合まで、例年と変わらず、人々は年越しを迎えた。少子高齢化が進む地方都市が、里帰りする若者等で、活気付く中、能登半島を震源域とする大きな地震によって様変わりする。元旦の大地震に続き、2日には飛行機の接触事故が起こった。

第1章に令和6年能登半島地震の詳細を、第2章と第3章は、紅白歌合、元日のサッカーの試合、能登半島地震、2日の飛行機の接触事故まで、一つにまとめた。全く異なるジャンルとはいえ、突き詰めると、共通点が見えてくる。第3章(4)には、2024年に解決すべき、国際問題についても取り上げている。災害が起こると、他国の協力は欠かせない。音楽やアニメなど文化的交流が盛んな日韓の交流についても紹介する。

 以下 2023年5月5日に発生した能登半島沖地震について

 5月13日付け 
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985046889&owner_id=32437106

紅白歌合戦関連 2023年12月30日付け
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1986652373&owner_id=32437106

目次
・第1章 能登半島地震の詳細
・第2章 紅白歌合戦の全容
・第3章 元旦 サッカーの日本対タイ戦 そして地震、

    第1章 能登半島地震の詳細

 1月1日午後4時10分、石川県能登地方、輪島市の東北東約30km地点を震源域とする大きな地震が発生した。震源の深さは16km、地震の規模を示すマグニチュードは7,6である。最大震度は、志賀町の「7」だった。専門家は、地震を誘発したのは、北西―南東方向に圧力軸を持つ逆断層のずれが原因だと明らかにした。

 詳細 NHK NEWS WEB 2024年1月1日 23時32分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240101/k10014305071000.html

 能登半島では、この数年地震活動が活発化している。昨2023年には、5月5日午後2時42分頃、マグニチュード6,4、石川県珠洲市で最大震度6強を記録する地震に見舞われていた。日本地震対策推進本部によると、2020年12月以降、同地域で震度1を観測した回数は500回を数える。2023年5月5日の珠洲市で震度6を記録した地震以降、「当面断層活動が続く」との報告書をまとめ、政府に提出していた。

 2024年1月1日のマグニチュード7,6、最大震度7を観測した大規模地震を受けて、新たな見解を発表した。地震を誘発した原因は、太平洋プレートの沈み込みに伴う、地下水の上昇にあるとの分析結果を明らかにした。地下水が岩の割れ目の断層に入ることにより、滑りやすくなる。断層がずれうごくことによる衝撃波が、地震動として観測される。

 詳細 写真掲載元 日本経済新聞 2024年1月1日 18時20分 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE010UU0R00C24A1000000/
フォトフォト

 断層群が形成される能登半島は、地震の巣と呼ばれる地域だった。触発されて他の断層も動く可能性があり、今後も大きな地震には警戒が必要である。

 新年早々、里帰りしていた人々にも、地震が直撃した。政府の高官は、正月休みを返上して、直ちに災害対策本部を立ち上げ、被害状況を把握し、救援体制を整えている。


          第2章 紅白歌合戦の全容

 地震とは無縁だった2023年12月31日、東京のNHKのスタジオにて、毎年恒例のNHK紅白歌合戦が行われていた。子供からお年寄りまで幅広い世代の人気を集め、毎年高視聴率をたたき出していた。近年はテレビ離れの影響により、紅白歌合戦の注目度も下がりつつある。第1部の視聴率は29%、第2部の視聴率は31,9%だった。

 2部では、特別企画として出演したYOSHIKI、VTR出演となったK-POP界のNew Jeans、同じ業界のTWICEの日本人3人のメンバーから成るユニット「MISAMO」のパフォーマンスが好評だった。

 (1)MISAMOとLESSERAFIMのパフォーマンス

 第2部の赤組2番手を務めた「MISAMO」は、ジュエルが散りばめられたゴージャスな衣装で登場する。披露した「Do not touch」は、ユニットの3人を美術品のような高貴な存在にたとえて、表現されたR&Bベースの楽曲である。

 ユニットを形成する、ミナ(1997年3月24日生まれ)サナ(1996年12月29日生まれ)、モモ(1996年11月9日生まれ)は、産まれた年は違えど、学年は一緒だった。共に関西出身で、トークにおいても、大阪弁が入っていた。日本滞在時に、現在の事務所にてスカウトされて、韓国に渡り、ダンスや歌の特訓を受けた。最終的にオーディション番組を経て、TWICEのメンバーとしてデビューにこぎつけている。

写真 掲載元 デイリー 2023年12月31日付 https://www.daily.co.jp/gossip/2023/12/31/0017184608.shtml
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 容姿の良さにも定評があり、米TC Candler による毎年恒例の「世界で最も美しい顔100人」にも選ばれた実績がある。モモとミナが過去2回のランクインに対して、サナは日本時間12月29日に発表された最新2023年版で、通算7度目の選出を果たした。順位は日本人過去最高の3位に入っている。
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 2024年、MISAMOは、グローバルグループのTWICEの一員でありながら、ユニットとしても活動していく。

K-POP業界で赤組からもう一組「LESSERAFIM」は、日本のファンの間で根強い人気を誇る。5人組のダンスグループには、日本人からSAKURAとKAZUHAの2人が属する。KAZUHAは2023年の「世界で最も美しい顔100人」の中で、61位にランクインした。
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 第1部午後8時代に早々と登場する。UNFORGIVENの日本語版を歌唱する前にスタジオトークにて、KAZUHAが「私たちの表情に注目してください」とアピールする。メンバーは、ハートやリボンを添えたモノトーン衣装でステージに立つ。最年少のウンチェの衣装は白一色、他の4人の衣装は黒を基調としていた。サビのフリでは、互いに繋いだ手を持ち上げ、小刻みに体を振る。ノリノリパフォーマンスに、視聴者も客も釘付けだった。メンバーの個性はソロ・パートで発揮された。身長172cmのホ・ユンジンは、体を小刻みに振り、小悪魔的に人を誘惑するようなハスキーな声を披露した。一方、リードボーカルのキム・チェウォンは、柔軟性があり、ビブラートが利いた声が特徴である。ウンチェとカズハはしなやかな体で、曲ごとに音程やリズムを変えながら歌い上げた。最年長のSAKURAは、他のメンバーのソロ・パートを繋ぐ合いの手を入れる。グループは、日本と韓国を行き来しながら、ライブやテレビ出演をこなしている。

 写真 掲載元 スポニチ 2023年12月31日付 撮影者:藤山由里
フォト

 (2)New Jeans

前日の30日の輝く!日本レコード大賞の優秀賞を受賞したNew Jeansは、紅白歌合戦に急遽VTRの形で出演が決まった。彼女たちは、アメリカでも人気を誇るBTSと同じ事務所から妹分として世に送り出された。お披露目されたのは2022年7月22日だった。結成に際して「いつ着ても飽きないジーンズのように、時代のアイコンになる」をコンセプトに掲げ、グループ名をつけた。メンバー5人は、2004年以降に生まれたティーンエージャーである。ステージでは、初々しいミニスカート姿を披露している。

 写真 掲載元 dmenuニュースより 2023年12月31日付 
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紅白歌合戦では、「OMG」「ETA」「Ditto」の3曲をメドレーで歌った。2曲目のETAでは、メインステージから花道へ移動する際、カメラを意識し、手を振り、投げキッスを送った。ファンも合唱を繰り広げ、一体感を演出した。同じ紅組のYOASOBIのパフォーマンス時には、MISAMOと共に、バックダンサーとしてスタジオに姿を表した。

 日本でビュー未定な中で抜擢された背景には、全米の配信チャートで、K-POP界切手の記録を次々と更新しているからである。

2023年7月21日(金)にリリースした2nd EP『Get Up』が、米国ビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード200」に22週連続でチャートインした。

前週に比べ32ランクアップとなる106位にランクイン。第4世代K-POPグループのアルバムとして、最長期間チャートインの記録を再び更新した。

またEP収録曲“Super Shy”もビルボードチャートで高い人気を集めている。“Super Shy”は2023年12月第4週「グローバル(米国を除く)」で106位、「グローバル200」164位にランクインし、両チャートで24週連続チャートインに成功した。

 詳細 全米ランキング OOTOY https://ototoy.jp/news/115880

若くしてグローバルアーティストとして名を馳せる彼女たちは、米国のテレビ番組からの出演以来が耐えない。最大の功績は、米ABCが放送するアメリカ最大の年越し特番「New Year's Rockin' Eve」の出演である。K-POP界では、史上最短となるデビュー1年5ヶ月で抜擢されたことになる。同じ番組で歌った「ETA」と「Super Shy」の映像が公開された。

 詳細 デバグ 2024年1月1日付け https://daebak.tokyo/2024/01/01/newjeans-new-yars-rockin-eve/

2024年早々彼女たちが出演するテレビ特番が決まった。番組名は、「NHKスペシャル世界に響く歌〜日韓POPS新時代〜」NHK総合で1月7日(日)21時15分から放送する。



           (3)YOSHIKIが特別出演

 紅白歌合戦でもう一人、人々の視線を釘付けにしたのはYOSHIKIだった。彼自身は、音楽家として、ミュージシャン兼プロデューサー、文化面では企業家兼慈善事業家の顔を持つ。11月20日に58歳を迎えた彼は、プロデュース活動を含め、常に新しいことに挑戦している。紅白歌合戦では、ロック歌手として同じ時代に活躍したHYDE(Larc en Ciel)や松岡充(SOPHIA)と共にコラボレートした。彼自身、2023年10月30日に大腸がんにより55歳でこの世を去ったXJAPANのベーシストであるHEATHの思いを胸に、ステージに立った。最初にピアノの弾き語りで「Endless Rain」を披露した。彼自身が作曲したバラードナンバーは、切なさがにじむような作品である。

 写真 スクリーンに映ったHEATHとピアノを弾くYOSHIKi (撮影・西岡正)デイリー・スポーツより スクリーンの左側HEATH
 フォト

X JAPANのメンバーでは、1998年にギターリストのHIDEが自ら命を絶った。かつて同バンドに所属したことがあるベーシストのTAIJI、その後任のHEATHも突然命を落とした。同じ時代にデビューしたBACK-TICKのヴォーカルリスト櫻井敦司は、2023年10月19日に、ステージに立っている最中、脳溢血で倒れ、後に搬送先の病院で死亡が確認された。

相次ぐ盟友の死を経験したYOSHIKIの心情が表れた楽曲だった。Aメロを終えると、ドラムステージへと移動する。一転して、アップテンポの「Rusty Nail」へと移る。hydeや松岡充もステージに立ち、ドラムを激しく叩くYOSHIKIを盛り立てた。松岡充の首には、HEATHが愛用していたペンダントがかかっていた。豪華なスターとの競演は、年に一度開催される紅白歌合戦ならではのスペシャルステージである。若い頃から、ロックバンドの「X JAPAN」のいちメンバーでありながら、作曲家やプロデューサーとして活躍したYOSHIKIは、多方面で才能を発揮している。

 NHK紅白歌合戦は、女性ヴォーカルの赤組、男性ヴォーカルの白組の1対1の対抗戦の意味合いを持つ。第74回の勝敗は、赤組が圧勝の結果になった。出演者達は、チームの勝ち負けに拘らず、与えられた時間内で最良のパフォーマンスをした。2020年のコロナ禍と共に地震活動が続く能登半島に暮らす人々も、いつもと変わらず、大晦日を過ごしていた。日本各地で除夜の鐘が鳴り響く中、年越しを迎える。

   第3章 元旦 サッカーの日本対タイ戦 そして地震、

 1月1日、新型コロナウィルスが2類から5類へ移行後、初めての年越しとなった。政府の自粛要請がなくなり、4年前の2019−2020年のタイミングと同じく、人が集る年越しイベントが開催される。

 (1)大地震直前の東京都でのサッカーの元旦決戦

元日恒例といえば、サッカー界において、天皇杯の決勝戦が行われていた。2022年以降は、選手の休養日の確保の面から、天皇杯の決勝を12月に前倒し開催となっている。2024年は、新たに1月にカタールで開催のAFCアジアカップに向けて、日本代表の試合が組まれた。東京都新宿区国立霞ヶ丘競技場にて、東南アジアのタイ代表を迎え撃つ。同試合は、FIFA(国際サッカー連盟)が定めた国際Aマッチデー外の開催、したがって代表チームに選手の拘束権はなく、クラブチームの公式戦の試合がない選手のみ招集された。

 午後2時に、予定時刻どおりキックオフした。実績で勝る日本代表が、立ち上がりからボールを支配する。タイは守り一辺倒に陥ったものの、それぞれマークを確認しながら、反撃の機会をうかがっていた。終始日本ペースで進むものの、攻めあぐねた結果、0対0で折り返した。後半、守り一辺倒のタイが苦しくなる中、日本は持ち前のパスワークで、徐々にスペースを作り出した。後半6分に田中蒼が先取点を上げると、畳み掛けるように攻撃を仕掛け、最終的に5対0のスコアで圧勝する。観衆は6万1千人、サポーター達は、日ごろの悩みを忘れ、ゴールラッシュを目に焼き付けた。日本代表は国際試合9連勝、1月14日のAFCアジアカップの初戦、インドネシア戦へ向けて、弾みがつく結果だった。選手達も、互いに手を合わせ、抱擁しながら、勝利を味わっていた。

 写真=後半6分に先制点を挙げた田中蒼 掲載元 沖縄タイムズ 2024年1月3日04時58分 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1284461
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   (2)サッカー終了後、地震発生

 午後4時10分ごろ、森保一監督が、インタビューに答える最中だった。テレビのテロップで「緊急地震速報!能登半島地域に強い揺れに警戒」と表示され、遅れてアナウンスが入った。画面がNHKのスタジオに切り替わり、速報が流れた。

 正月特番は軒並み休止し、気象庁は津波注意報を発令する。試合が行われた東京都では、震度2程度の揺れにとどまった。外に出ていた人々は揺れを感じられないほど小さかった。一方で、被災地域では、最大震度7の揺れにより、家屋倒壊や火事が確認されている。

 被災地では、普段ひっそりとした神社が初詣客でにぎわう中、大きな地震に伴い、状況が一変してしまったのである。政府は、ただちに災害対策本部を設置した。午後5時17分に、岸田文雄総理大臣が、正月休みを急遽返上して、首相官邸に入った。

 同日午後5時8分に、正月休暇で東京都内に滞在していた石川県の馳浩知事が、首相官邸を訪れ、対応策について協議した。被害の全容を掴むべく、同日の夜に知事は自衛隊のヘリで飛び立ち、石川県に戻った。

 詳細 読売オンライン https://www.yomiuri.co.jp/national/20240101-OYT1T50162/?dicbo=v2-5YoXb1D

 一夜明けた1月2日、余震活動が続く。午前10時17分に、マグニチュード5,6、穴水町で最大深度5弱の地震が発生した。震源の深さは10km、幸いにも津波の心配はない。

 詳細 Yahoo記事 https://emergency-weather.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20240102101738/?1704158356

 午後5時13分ごろ、マグニチュード4,6 志賀町で最大深度5強を観測した地震が起こった。震源の深さは10kmである。

 詳細 Yahoo記事 https://emergency-weather.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20240102171347/?1704183440

 3日午後4時時点において、輪島市の坂口茂市長は、市内では39人の死亡が確認されたと発表した。珠洲市でも新たに1人増えて23人、石川県内の死者は少なくとも73人となった。
 
 被災地域では2日の夜から3日かけて、小雨が降り続く。道路がぬかるむと、救助作業にも支障をきたす。大晦日の紅白歌合戦、元旦のサッカーの試合も、あっという間に過去のことになってしまう。余震の方も続いている。

  (3)羽田空港での航空機衝突時間

 詳細 TBS NEWS DIG 2024年1月2日23時26分付け https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/923094?display=1

1月2日の日没後、もう一つ大きな事件が起こった。午後5時50分ごろ、東京都大田区羽田空港の滑走路で、大規模な火災が発生した。原因は飛行機の衝突事故である。午後5時47分、新千歳発・羽田行きの日本航空516便が、着陸態勢に入った頃、炎上したのである。第3管区海上保安本部が、詳しい状況を明らかにした。着陸態勢に入った日航機が、離陸前に滑走路を移動していた海上保安庁の固定翼機と接触したのである。機体の一部が損傷し、炎上した。

 東京消防庁と警視庁が、被害の全容解明に急ぐ。警視庁や東京消防庁によると、海上保安庁の航空機の機内からは20代から50代の男性乗組員6人のうち5人が遺体で発見された。脱出に成功した30代の男性機長は重いやけどを負って病院に搬送されたものの、命に別状はない。東京消防庁によると、日本航空の航空機に搭乗者14人のうち、4人が病院に運ばれた。警視庁は、容疑者不詳のまま、業務上過失致死傷の疑いで捜査に乗り出す方針を示した。

2024年早々、2日連続大きな事件が起こった。1月1日から3日までの正月三が日に起こることは、その年の行方を暗示するメッセージが含まれているとの言い伝えがあった。人々も不吉な予兆を感じているのか、X(旧ツィッター)では、「日本大丈夫」、「令和6年」がトレンド入りした。

          (4)混迷を深める世界情勢
 
 世界では、年末にロシア軍とウクライナ軍が、双方ミサイルを使って、激しく応酬し、多数の死者を出している。イスラエル軍によるガザ地区のハマス掃討作戦も、正月を返上して続いている。地下トンネル網に潜むハマスをあぶりだすため、海水の注入も行った。ハマスを追い詰めることにより、人質の犠牲も強いることになる。国際社会から、ガザ地区の民間人の犠牲者が増え続ける状況から、イスラエル軍に対して非難の声が高まりつつある。同国のネタニアフ首相は、長期戦を見据えて、戦う覚悟を決めた。軍の地上部隊は、南部の主要都市ハンユニスから中部へと展開する。

 1月1日に中東では、もうひとつ地政学手的な変化があった。国際的にアゼルバイジャン領でありながら、アルメニアが実効支配していたナゴルノ・カラバフ地区が、その舞台である。2023年9月28日、アゼルバイジャン軍の圧力の下、アルメニア人が名乗る「アルツァフ共和国」の政府が、2024年1月1日に解散するとの文章に署名したのである。その期日を迎え、アゼルバイジャンが京都府程の広さのナゴルノ・カラバフ地域を強引に支配した。

  南米大陸では、隣接するベネズエラとガイアナの間で、領土を巡って緊張関係に陥っている。焦点は2015年に沖合いで大規模油田が見つかったエセキボ地域である。同地域はガイアナ領土の7割に達する。ベネズエラのマドゥロ大統領は、領有権を主張し、国境沿いに軍隊を派遣していた。ベネズエラが自国領土とみなす経緯は、19世紀末の植民地支配下の時代まで遡る。当時ラテンアメリカの支配権を巡り、スペインとオランダ・イギリスが対立していた。1899年のパリ裁定により、ガイアナはイギリス領とみなされたのである。1811年7月5日にスペインから独立したベネズエラは、ガイアナ領と認められたエセキボ地域の東を南北に流れるエセキボ川が自然の国境であると訴えていた。1966年5月26日に、ガイアナの独立に伴い、エセキボの帰属権について、ベネズエラとの間で外交関係がこじれる。独立宣言に先立ち、同1966年2月17日に、イギリスが仲裁に入り、ベネズエラとガイアナの両首脳が、エセキボ問題を平和的に解決する案を盛り込んだジュネーブ協定の文章にサインした。軍事的衝突は避けられたとはいえ、ガイアナの同地域の開発に対して、ベネズエラは経済制裁をちらつかせる。互いに主張は譲れなかった。油田が見つかったことを背景に、帰属問題が再熱し、軍事衝突の危機が高まった。石油の採掘で年間10億ドル、日本円で約1400億円の利益が見込まれる。ガイアナ側は、同地域をとられると、国家喪失の一大事になりかねない。武力衝突を回避するべく、2023年12月14日に、カリブ海の島国セントビンセント・グレナディーンで、両首脳が会談した。ガイアナのアリ大統領は席上で「国際司法裁判所(ICJ)」に提訴する考えを明らかにする。領有権に関するマドゥロ氏との二国間対話を拒否した。「紛争の平和的な解決」では合意したとはいえ、マドゥロ氏は、強気の姿勢を崩していない。12月5日、ベネズエラでの国民投票にて、同地域の併合に関して95%の賛成票を得たことをアピールする。国民投票の結果、信任を得たとして、エセキボ近くのベネズエラ領に包括的防衛区域を新設し、担当の軍司令官を任命している。

 詳細 写真 掲載元 THE SANKEI NEWS 2023年12月15日付 https://www.sankei.com/article/20231215-KIHHPJCISZPZZLOWIP7I2TEDZQ/

左側アリ大統領 右側マドゥロ大統領
フォトフォト

会談では、ベネズエラ海軍部隊の引き上げについては触れていない。ガイアナのアリ大統領は、ベネズエラの軍事行動を警戒して、宗主国のイギリスに支援を要請した。12月29日に、イギリスの艦隊が到着し、警護にあたる。一方ベネズエラは、中国とロシアを後ろ盾に、強気の姿勢をとりつづけ、6000人の海軍を派遣すると、けん制した。2024年も両国の間でにらみ合いが続く。

 (5)平和へのメッセージ

 日本では、元旦に大地震、2日には航空機の炎上事故が起こった。不吉な予兆が見出される中、音楽業界では明るい展望を抱き、メッセージが寄せられている。振り返ると、未知の新型ウィルスが流入した2020年を中心に、人が集るイベントは、軒並み休止に追い込まれていた。本格的再開は2022年の春頃だった。

 1月2日、自粛ムードを振り払うかのように、愛知県名古屋市のナゴヤドームにて、K-POPのスターが集う大規模イベント「K-Pop Masterz×KROSS vol.3」が開催された。出演した4人組のグローバルグループのaespa(エスパ)のウィンターは、開催に先立ち、1日に被災者を気遣うようにコメントを発した。公式SNS(交流サイト)で「ライブ(配信)を準備していたところ、日本で大地震が起きたという知らせを受けた」と報告し、急遽中止を決定した。自身のインスタグラムストーリーで、被災地域へ向けて「皆の安全を祈っています」と動画付きのメッセージを送った。aespaは、2023年8月5日と6日に、海外アーティスト史上最速となるデビューから2年8ヶ月で、東京ドーム公演を実現している。2日間での動員人数は9万5000人に上った。彼女達も、世界を視野に活動している。

 写真=aespaのウィンター 掲載元 modell press https://mdpr.jp/k-enta/detail/4128291
フォト
 
12月31日の紅白歌合戦、1月1日の午後2時にキックオフしたサッカーの日本代表戦まで、人々はお正月休みムードに入っていた。神社では、コロナ禍前のように、初詣客が列を成す光景があった。同日午後4時10分に襲った能登半島の地震、翌2日の羽田空港の飛行機の接触事故により、平穏なはずの正月休みが一気に暗転した。国際的に、2024年は世界各地で起こる紛争問題を、いかに第3カ国が入り解決へ導くのか、外交力が問われている。ベネズエラとガイアナの領土問題は、イギリスが仲裁に入り、武力衝突を回避した。大国のアメリカがガイアナを ロシアと中国がベネズエラを支援する関係から、戦火が勃発する危険性はぬぐえない。

 日本では、若者の間で、音楽やアニメを通して、隣の韓国の文化を受け入れるようになった。政治的には、竹島の帰属問題、大日本帝国時代の朝鮮半島の植民地支配を含め、歴史認識で違いがある。大国化する中華人民共和国を巡り、日本と韓国の間で協力姿勢を打ち出すことにより、安全保障体制を築くことができる。災害が起こった時も、他国の協力は欠かせない。両国は、少子化や所得格差の拡大、首都圏の地価上昇、大企業と中小企業の二重構造を含め、社会問題も共通する。先に経済成長をした日本の後を、韓国は後を追っている形だった。両国共、今社会の大きな変革期に入っている。



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