今月号の、文藝春秋を読む。
まぁ大人のコロコロコミックというくらい分厚い雑誌なので、ぜんぶは読み切れないけど。コミックでもないし。
電子書籍にしてからかさばらなくなったものの、内容的に微妙に自分に合わない月もある。そろそろやめようかなぁと思ったあたりで、面白い記事が載ったりするので、やっぱり気になって買っちゃうんだよね。
今月号は、わりと素直に楽しめた。
ざっとタイトルをみて気になったのは『大座談会 昭和陸軍に見る日本型エリート』。
サントリーの社長が入っているのは不思議な気がしたけど、まぁ現代の経営者目線での意見を出すということが求められたのだろう。
東条英機、永田鉄山、石原莞爾、山下康文、栗林忠道など俺でも知っている陸軍の偉い人の名前が並んでいる。
単純にいい、ダメという話ではなく、どういう流れを経てそういう人が現れたのか、どういう行動が組織をうまく動かしたか、など自分が生きる組織にあてはめて考えることができる。
面白かった。
もうひとつ面白かったのは『緊急提言 日本危機の本質』、
憂国グループ2040となっているが、つまり匿名の提言ということだね。
報酬の高い開業医、実はあまり優秀でもない中小企業など、日本の問題点と解決を提案する。
こういうときって、いわゆる既得権を持つものを叩きがちで、実際この提言もその傾向はあるんだけどさ。理屈としてはわかりやすくて、面白かった。
MMTの問題点とかも、それはそういうことなんだね、と納得するところはあるな。ないところに、手品のようにお金は生まれないという話だ。
エマニュエル・トッドの『米国はすでに敗北している』も良かった。
トッドの米国批判は一貫しているのだけど、最近なるほどと思うのは、米国では自分で生産する能力が実は下がっているという話。米国の富は、金融やITなど仕組みで稼いでいる部分が多く、実際にものを作り出すという生産力という点では落ちてきている。
その点において、ロシアはまだ自国でものを作っているだけに、ウクライナ戦争が始まった当初の予想に反して持ちこたえているのだ、と。
生産力、というとものを作り出すばかりにもとらえそうだけど、自分の仕事をふりかえってもどうだろう。ブルシット・ジョブばかり増えてものや価値を生み出さない部分で疲弊してないか、とかいろいろ考えてしまった。
面白かったね。
さて、趣味の模型。
Tyrell P34、ざっくりと青を吹いています。
こうしてシャシーに乗っけると、ちょっと気持ちが盛り上がる。
前に作ったタミヤのP34と並べてみました。同じ縮尺(1/20)で同じマーキング。ちがいはエンジンがカウルに覆われているか、むき出しか。
そのあたりの微妙な違いが、コレクター心、模型趣味心をくすぐってくれます。
さて、土曜日は妻が福岡に日帰り出張。
男三人で過ごしました。
晩ごはんは、パスタとワイン。あとこまごまと。
それにしても、飛行機を使ったとはいえ、福岡まで日帰りの出張ができちゃうんですね。長生きはするものです。
ログインしてコメントを確認・投稿する