時は流れるということか

　実家に電話をかけ、用件をひととおり話した後、母がいった。

「今日、ユキオおじさんのお葬式だってね」
「え？そうなの？」

　先週、弟との電話で、叔父がそろそろという話は聞いていた。

　広島に住んでいて、祖母が亡くなって以来なかなか広島に行くことがなかった。だから、俺の結婚式以来、会っていない。

　従妹からはうちの子にあれこれ子ども服を送ってもらっていたんだけど、年賀状のやりとりくらいになっていた。

　独身時代は、「はやく結婚せぇ」と、あれこれ心配をかけていたかもしれない。

　お酒好きで、まぁ俺も昔はよく呑んでいたから、行くとよく呑ませてもらっていた。

　建設会社の社長さんで、豪快な人だったね。

　従姉にお悔やみのメールを送ると、お葬式当時のの忙しい中と思うが、
「shuちゃんのこと、よく「かっぽーん、かっぽーんとよくのむんじゃけぇ、って楽しそうに話してたよ」と返信してくれた。

　従姉は、やっぱり寂しいそうだ。

　そりゃそうだね。

　うちはまだ、両親が健在で自分で活動しているけれど、歳をとったとはよく感じる。

　元気なうちに、かかわりを大切にしていかないとなぁと思う。

　
　ご冥福をお祈りいたします。