北海道や東北ほどでもないにしろ自宅周辺ではクマが出没することがあるらしく道路には「熊の出没に注意!」の看板がそこここに立ててある。家の前の小学校に続く通学路は朝夕「熊鈴」を鳴らし歩く子供たち。
もう20年になるだろうか?山の向こうの超有名な別荘地でゴミをあさるクマが出没したということで大騒ぎになり、そこににわかに現れた某自然保護団体がわなを仕掛けて捕獲し、某牧場の奥に放した。
当時その保護団体が開催した説明会で話を聞いたがどうも自分たちに都合の良いストーリーで科学的な検証に欠けているように思えた。
捕えた熊にはビーコンを取り付け行動履歴を追跡できるようにしてあるので安心とのことであったが当然そこには縄張りというものがあり、そこを追われた個体はエサを求めて移動することになるわけで日常的に人里に迷い込んでこないよう対応できるだけのマンパワーがあるのか?という問いには明確な答えはなかった。
説明会の参加者も少なく、団体のシンパと見られる人たちと行政の担当者くらいで平日開催ということもありこじんまりとしたものでいかにもアリバイ的な感が強かった。
数年後テレビを見ていたら近所の渓流で釣り人がクマに襲われたニュースが流れていた。たまたまこの人が空手の覚えがあり武勇伝として取り扱われていたが僕には今後の警告に感じたのを覚えている。
時を経てクマに遭遇する友人たちも多くなり畑を荒らされる農家も次第に増えてきて折からの異常気象もあり彼らのエサ不足で山を下りてくる個体がそれであることは容易に想像できる。
今年になって自宅の庭でイノシシが草の根を食べていたりシカの群れが道を平気で横切ったりとくだんの団体が聞いたら小躍りして喜ぶような状況になっている。
街中の状況がこんなわけで人気のない地域はまさに動物天国なのだろう。
深刻な現場の苦労も知らず稚拙な知識とある種単純な思考の持ち主が反射的にヒステリックな行動に出ているのだろう。
バカにつける薬はないとはよく言ったものでこの知事の対応は立派だ。クマよりこうしたバカも駆除しなければならないとは笑えないね。
秋田県クマ駆除への抗議電話は「通常の業務できない」ほど 佐竹知事の毅然対応“乱暴な電話にはガチャン”が職員の励みに
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=145&from=diary&id=7609683
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