今上映中のアニメ映画「アリスとテレスのまぼろし工場」。アエラに記事があって
『
(註、この映画が監督岡田麿里のいままで作ってきた映画と)
物語の構造がこれまで見たどんな話とも違う世界観なのだ。
主人公は高校受験を控えた中学生たちなのだが、高校受験の日が来ることはない。山間にある大きな製鉄所に大人たちは働きに出かけるが、ここではもう鉄は作ってない。黒々とした山々と海に囲まれたその街の外に出ることができない。
かつて都会に出ていく鉄道が走っていた山をくり抜いたトンネルは、閉鎖されている。主人公たちが高校受験の勉強をしていた深夜に、製鉄所で爆発事故が起こってから、そのトンネルをつたってそこに出ることができなくなったしまったのだ。
そしてその街はずっと冬のまま、季節は固定され、主人公たちも成長せず
、街の人々も同じだ。たとえば、事故の時に身重だった女性は、出産することなく、身重のままだ。
そして「変化」は悪いことだとされ、街の人々には、自分を忘れることのないよう自分確認票を書くことが義務付けられいている。
というのは、「変化」しようとして夢を持ったりすると、その人間に亀裂が走り、消えてしまうからだ。亀裂はその人間だけでなく街にも走る。そしてその亀裂の向こう側に見える景色で次第に観客は気づいていくのだ。亀裂のむこう側に見える街こそが現実の世界で、そこには時間も流れ、人々も成長していることを。
そのまぼろしの街の製鉄所は、鉄を作っているのではなく、その亀裂をふさぐ神機狼(しんきろう)という煙を作っている。
その製鉄所の第五高炉は、神聖なる場所とされ立ち入りが禁止されているが、そこには少女が囲われている。その少女だけには時間が流れ、成長していくというパラドックス。
そしてその少女はトンネルからやってきた。
これまでルイスキャロルの不思議の国のアリスやcsルイスのナルニア国の時代から、向こう側の世界がまぼろしの世界だった。ところが、「アリスとテレスのまぼろし工場では、主人公たちがいる世界がまぼろしで、むこう側が現実なのだ。
(週刊アエラ20230925「アリスとテレスのまぼろし工場」監督の岡田麿里は29年前あのトンネルを)
』
「時が止まりったつもりで、人々の成長も止まった」現実世界とか、まるで今のこの国、、、(製鉄所が福島原発で製鉄所で作ってる神機狼(しんきろう)という煙が汚染水かw)
https://maboroshi.movie
久野が純真無垢な少女・五実に込めた想い―映画「アリスとテレスのまぼろし工場」インタビュー
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=50&from=diary&id=7572463
ログインしてコメントを確認・投稿する