前作が2018年ですか。
5年も前になりますか・・・。
当時も阿呆みたいな顔で劇場に行き、かなり気合の入ったレビューを書いたものです(イイネは2つ)。
レビューによれば、平成最後の夏だとか。
感慨深いものがあります。
当時のノリノリぶりに比べると、今回はどうしようかな・・・という感じでした。
何しろ傑作「イノセンツ」を観たばかりです。
よほどの映画じゃなきゃ満足できない状態で、よりによってこの映画。
まあしかし、夏も終わるというのにサメ映画の一つも観ていないのは寂しいな。
近所の盆踊り大会に行くような気持ちで観てきました。
なんだかんだ面白いのだから、困っちゃうな!
結構まじめに酷評されているので、楽しんでしまって申し訳ない気持ちです。
でも、皆さんの感想は役に立ちました。
確かに、前半の深海パートはシリアスであんまり面白くありません。
「本当だ!みんなの言うとおり、面白くないな!」とポップコーンを食べながら、のんびり構えました。
本番は後半、海上に上がってから。
それまでは体力・気力を温存するのです。
こういう配分は、音楽フェスに行った時なども重要になりますので、ご参考まで。
後半になると、別の監督にバトンタッチしたのかと思うほど、テイストが変わります。
簡単に言うと、バカバカしさがギュンと上向くのです。
展開が荒唐無稽になり過ぎたので、バランスとして登場人物もみんな馬鹿にならなくてはならないのです。
おそらく、撮影中にスタッフ・キャストが集められ、緊急会議でこう告げられたのでしょう。
「申し訳ないが、今後みんなには馬鹿になってもらう。これは決定事項だ。」
困惑の雰囲気の中、ステイサムだけは落ち着いた顔でこう言いました。
「じゃあ、俺は今までどおりでいいんだな?」
この映画、サメも大ダコも出来損ない怪獣も大集合するのに、一番印象に残るのはやっぱり彼。
ステイサムの品評会の様な映画と言えます。
強いステイサム。
優しいステイサム。
悲しいステイサム。
そして、絶対死なないステイサム!
「お父さん、やっぱり信頼と実績のステイサムだわね。」と、お母さんや子供もニッコリの安心感です。
水上バイクにまたがり、槍(爆弾つき)を片手に、サメを襲うステイサムの素敵ぶり!
モンスターはヤツだった!
ただし、露出が少ないのが気になりました。
前作の自分のレビューだと、彼の腹筋にノックアウトされたという事が、興奮混じりに書かれていました。
まあ、グラビアアイドルのDVDレビューじゃないので、「水着が少ない。2点」とか書くのは控えたいと思いますが。
あんまり冷静にこの映画を振り返りたくないのですが、後半は前作の良い部分のアレンジ、と言うかパロディみたいになっています。
サメが人間をバクバク食べるシーンは、もちろんアリ。
しかも、その見せ場を終盤に持ってくるのも同じです。
タコや変な化け物も、添え物ですが、まあ楽しいです(もうちょっと水着ギャルがタコにやられるシーンがあると良かった。これは一番重要な指摘です)。
前半の深海部分も、もうちょっとリラックスした感じで面白くやって欲しかったです。
あんな深海で、ステイサムはなんで無事なの?なんて無粋は言いません。
ただ、トータルリコールで目玉が飛び出そうになったシュワちゃんみたいなシーンがあると良かったかな(重要な指摘2)。
なんかまだまだ続編もアリな感じだったので、あの娘(前作と同じなので、中途半端に成長した!)が子連れで登場するまで作って欲しいですね。
そうなると、ステイサムはトム・クルーズに弟子入りしないと、だな。
時間は止められるのだから!
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