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2023年08月21日12:44

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昨年公開映画、CSで続々放映。

 8月12日(土)に昨年の令和4年11月公開の日本映画「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版」を観る。

「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版」(武井浩明)
私は山好きであり、意外だろうが山岳部員OBだ。とはいえ自慢できるものではなく、運動神経が超ニブくスポーツは何をやっても全て駄目で、歩くことなら誰でもできるわいと風景の良い所をボーッとプラプラするだけの不肖部員である。沢上りで滝を登攀した経験はあるが、終始ホールドやスタンスを気にし続けるロッククライミングは私の趣味と無縁である。そこで世界的クライマー山野井泰史の半生を豊富なTBS映像で綴ったこの映画とは遠い所にいる。フリーソロにひたすらこだわり、凍傷で手足合わせて10本の指を失ったことから単独登攀はあきらめるが、薬指と小指の無い者用の用具を開発してもらい、バディを伴っての崖への挑戦を続け、伊豆の海岸にて練習を重ねる姿は、同じく凍傷で片手の指をほとんど欠損した夫唱婦随の妻も含め、口アングリで眺めるしかない。フリーソロは死亡率の極めて高いスポーツで、還暦近くまでの生存は極めて異例のようだが、それは山野井氏の自然の前をしてのそれに対する謙虚さにあり、そこは山男の端くれとして大いに共感できた。(まあまあ)

 8月16日(水)に昨年の令和4年6月公開の日本映画「それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ〜るカーニバル」を観る。

「それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ〜るカーニバル」(矢野博之)
お馴染み劇場版「アンパンマン」新作。今回はオバケタウンのカーニバルで上手くバケられないチビのドロリンが、僻んで騒動を起こしばいきんまんを巻き込んでの大パニックに拡大させてしまうが、他人の笑顔のために尽くせば全て良くなるとアンパンマンに諭されて、その結果ドロリンのバケ能力も進歩し、共同してばいきんまんも撃退するに至る例によってのルーチンワークの爽やかさだが、オバケタウンの多彩なオバケ達の変身ヴィジュアルが楽しい一篇だった。(よかった)

 8月17日(木)に昨年2022年1月公開の外国映画「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」を観る。

「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」(マリア・シュラーダー)
楔形文字の研究に没頭している女性学者が、研究資金を稼ぐだけの目的で、彼女の好みに合わせプログラミングされたアンドロイドと3週間の期間を過ごし、実験報告するミッションに参加する。目的は金だし自分の研究以外に興味は無いのだから、アンドロイドへの対応は素っ気ない限りだが、アンドロイドは生活を通じてアルゴリズムを改善して、何とか親しさを増し関心を惹こうとする。私には身勝手で嫌な女にしか見えないが、途中でライバルに先を越され研究成果が水泡に帰し心が乱れるあたりから、認知症の父親を抱えていたり、過去の初恋の淡い想いなどが出てくることもあり、アンドロイドに心揺さぶられるあたりに人間味も感じられてくる。彼女はアルゴリズムに基づいて惹かれる愛に最後まで疑問が消えないが、アンドロイドを生涯の伴侶と選ぶ男も出てきたりして、愛とプログラミングの狭間に対して考えさせられるところ大だけれど、オチを無理につけないあたりは、いかにもドイツ映画らしく哲学的だ。ヒロインのマレン・エゲリットはベルリン主演賞授賞で、とりわけの美貌ではないがそれに相応しい魅力があった。(まあまあ)

 8月18日(金)に昨年2022年11月公開の外国映画「バトル・クルーズ」を観る。

「バトル・クルーズ」(デクラン・ホワイトブルーム)
ヒロインは、子供の頃の海難事故のトラウマから、母と早く死別したこともあり父と疎遠になって、荒れた生活をしてきた。ある日、父の知人から突然の事故死を知らされ、豪華船を相続してくれとの連絡がある。相続前に男との一夜のラブホ代りに豪華船に忍び込んでしまうような破天荒なヒロインだが、知人に紹介された船長と怪しげな二人組の男がひっそり乗り込んできて、なぜか突然に出航し、舩中で孤立してしまう。船内の4人で、映画のほとんどが展開するいかにもB級感が満載の限定空間サスペンス編だ。刑務所服役経験もあるタフなヒロインが魅力的である。豪華船に隠された秘密がアフガンの戦場に絡む面白さ、彼女のトラウマもスリルを盛り上げ、一人だけ悪党に徹しきれない船長がもたらすアクセント、ラブホ代りに連れ込んだ相手の男が意外な救世主となったり、最後に父親の秘めた愛を理解するetcと、いかにもB級アクションのテイストに溢れた納得感が散りばめられている佳作だった。(よかった)

 8月20日(日)にピンク映画「新・したがる兄嫁 ふしだらな関係」を観る。

「新・したがる兄嫁 ふしだらな関係」(上野俊也)
俳優兄弟で、兄は劇団座長の彼女と結婚したために浮上できず、弟は将来を嘱望されているがプライドが高くて、ホンが良くないと大河ドラマの主演を断わり、事務所から追放され干されてしまう。そんなこんなで弟は兄の家に転がり込むが、ひょんなアクシデントで兄は神社の階段から転落し記憶喪失になってしまい、きっかけを作った近所の女性の同棲相手にされてしまう。後は「したがる兄嫁」のタイトル通りの進展となるが、紆余曲折の果てに洒落たエンディングに納める小林政広の脚本はさすがで、例によっての小津を彷彿させるフィックス長回しの上野俊也の監督ぶりも味わい深い。兄を無理矢理に同棲させる佐々木ユメカはかなり強引な女だが、存在感ある説得力で魅せたのはさすがだ。(よかった)

 前回日記から8月20日(日)までに観た映画は次の8本。

「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版」「北京原人の逆襲」
「グッバイ・シングル」
「それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ〜るカーニバル」
「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」「バトル・クルーズ」
「教科書にないっ!4」「新・したがる兄嫁 ふしだらな関係」

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