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2023年07月19日22:35

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摂氏50度を記録する中国の新疆ウイグル自治区トルファン 感染症が猛威を奮う レジオネラ菌、ヘルパンギーナ、コロナ、インフル 

7/19(水曜日)
関東地方では、厳しい暑さが続く中、感染症が猛威を奮っている。本日東京多摩地域は午後1時時点で気温は34度、湿度は50%台である。前日の18日を振り返ると、最高気温は37,5度、湿度は50%前後を記録した。連日の肌が焼けるような暑さにより、道行く人々は、マスクを外すようになった。婦人たちは、日傘を差し、UVカットカーディガンを羽織っている。気象庁は、連日高温注意報を出して、一般の人々に室内では、節電を意識しつつも、適度にクーラーを付けるように呼びかけた。晴天が続く中でも、梅雨明け宣言は出されていない。週半ばの雨をきっかけに、猛暑がいったん落ち着く見込みである。今回は、猛暑の中の感染症と共に、世界各地を襲う熱波に見舞われた町として、中国の新疆ウイグル地区トルファン市を中心に紹介する。

 目次
(1)新型コロナとインフルエンザの感染者数
(2) 温暖化に伴う熱波の影響 中国新彊ウィグル地区トルファン市

   (1)新型コロナとインフルエンザの感染者数

 暑さと共に列島を襲うのは、感染症である。7月19日付けで、新たに空気感染が主流のレジオネラ菌による死亡者が確認された。場所は宮城県大崎市の医療法人永仁会病院である。病院側は、診察を受けた患者6人からレジオネラ菌が検出され、うち80代の1人の患者は死亡したことを明らかにした。

 写真 掲載元 滋賀県大津市ホームページ https://www.city.otsu.lg.jp/soshiki/021/1441/g/se_eisei/ks/1478225032590.html
 フォト

40代の1人の患者は重症、80代と90代、それぞれ2人の患者は快方に向っていると、現状報告している。市の保険所は、感染源を特定するべく、病院に対して施設内の空調設備を清掃し、検査するように指導した。病院側は、2台の空調施設の冷却水を検査した結果、目安値の68万〜97万倍のレジオネラ属菌を検出したことを発表した。

 以下 THE SANKEI NEWS 2023年7月19日付け 引用文
https://www.sankei.com/article/20230719-S2PAIFPWMVKNXHSXMATZQ5X2FQ/

 レジオネラ属菌は、河川や湖水などの自然界に生息する。感染すると「レジオネラ症」を引き起こし、国内では入浴施設などを発生源とした感染例が多数報告されており、過去には死亡した人もいる。ヒトからヒトへは感染しない。

厚生労働省によると、レジオネラ症の潜伏期間は、2〜10日。同症の主な病型として、重症の肺炎を引き起こす「レジオネラ肺炎」と、一過性で自然に改善する「ポンティアック熱」が知られている。

レジオネラ肺炎は、全身の倦怠(けんたい)感や頭痛などに始まり、咳や38度以上の高熱といった症状もみられるようになる。抗菌薬で治療できる。

                    <引用終わり>

 2020年春先から始まったコロナ禍を経て、人々は日ごろから感染対策を意識するようになった。

 飛沫と接触の2つの感染ルートが主流の新型コロナとインフルエンザウィルスは、流行が続く。

 厚生労働省は最新7月14日(金)に、全国5000ある指定医療機関からの報告を下に、新型コロナウィルスと共に、インフルエンザの患者数を発表した。

 7月3日から9日の間、一医療機関辺りの平均患者数は、9,14人と明らかにされた。感染症法において、2類から5類へ以降後、増加傾向にある。

 写真 掲載元 7月3日から9日の間の患者数 NHK NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/
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 一方同じ期間、インフルエンザウィルスの一医療機関あたりの平均患者数は、1,66人(昨年同期0,01人)、総数8193人(前年同期48人)だった。

 PDF ファイル https://www.mhlw.go.jp/content/001120776.pdf

 現行の方法により、インフルエンザウィルスの患者数の推計が始まったのは1999年になる。流行の目安となる一医療機関辺りの平均患者数が1人を上回る状況が、7月に記録されたのは、初の事となった。

 感染症の流行により、学校行事にも影響が出ている。福岡市教育委員会は7月18日、市立福岡西陵高校(西区)で新型コロナウイルスの集団感染が疑われるとして、21日まで全校休校にしたと発表した。

 市教委によると、全校24クラスの生徒939人のうち、18日朝の時点で、全学年にわたり39人が新型コロナ陽性と判明したという。他199人が発熱などの症状で欠席した。同日午前に、欠席者数の多さから、休校を決めた。

 クラスターの発生要因は、7月14日に行われた体育祭である。会場は、福岡市総合体育館(東区)、綱引きやリレーを含め、体育祭でお馴染みの種目が実施された。マスク着用は個人の判断にゆだねていた。体育祭の欠席者は32人、15〜17日は3連休に伴い、休校していた。

 日本全国で35度を超える猛暑日が続く中、マスク着用での運動は、熱中症のリスクを高める。夏休み前、学校側では感染症と熱中症対策の両方が求められている。

 新型コロナとインフルエンザと共に、流行する感染症がいくつか一つある。夏風邪の一つ「ヘルパンギーナ」は、直近10年間で流行レベルが、3週連続で過去最高値を更新した。4歳以下の子供に罹りやすく、症状の一つとして、38度以上の高熱を伴い、口の中に水ぶくれが出来るという。国立感染症研究所によると、全国およそ3000の小児科の医療機関で、今月9日までの1週間にヘルパンギーナと診断された患者の数は2万2980人である。1医療機関あたりの患者数は7.32人、警報レベルとされる「6」を上回った。

写真 掲載元 大阪府ホームページ 7月13日付け https://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/herpangina.html

 必 大阪府の定点把握の数値 7月3日から9日までの7日間における医療機関からの報告数
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 2020年2月下旬以降、新型コロナの流行により、我々の日常は季節に問わず、マスクを着用し、室内に入る際、手指を消毒し、検温を受けた。接触による感染を避けるため、人との距離を2メートル以上とるるように意識した。人々の努力が実を結び、コロナ以外のウィルスは抑え込んだ。2021年の秋に全世代にわたって、2回接種を基本とするワクチンが普及し、コロナに対する警戒感が薄くなった。2022年の冬場、一時的にオミクロン株が流行したものの、ワクチン接種による免疫を獲得したことにより、重症化率が著しく下がった。2023年の春以降、コロナ対策が緩和されると、スポーツや音楽イベントの観客は、声を出すことも可能になった。地域の祭典も学校の体育祭を含む行事も、通常通り開催された。人と人との接触が増加するにつれて、あらゆる感染症に罹りやすくなった。感染症対策の専門家によると、コロナ対策により、ウィルスに対する免疫が弱くなったと分析している。過去の歴史から、我々人は、感染症と上手く付き合いながら、文明を発達させてきた。暑い夏場、地域のお祭や花火大会を含め、人が集るイベントが多くなる。改めて我々は、コロナが猛威を奮った時代を思い出し、感染対策が求められている。

 

 直近の新型コロナとインフル関連日記 
 
 2023年6月26日(月)付け  コロナ感染状況 沖縄県は医療崩壊レベル
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985359270&owner_id=32437106
 
    (2) 温暖化に伴う熱波の影響

世界的にも記録的な暑さが続く。古代シルクロードの拠点として栄えた中国北部のトルファン市郊外では、16日(日)に日中の気温が、国内史上最高となる52,5度に達した。2023年7月16日には、暑さをもたらす南西風が吹き込んだことにより、気温が上昇したのである。

 写真=トルファンの位置 掲載元 WINDOW RESEARCH INSTITUTE
https://madoken.jp/series/3145/
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 中国新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠内に位置するトルファン盆地は、海抜マイナス150mになる盆地である。周囲一体山々に囲まれ、乾いた風が盆地に吹き下ろす。地理的には、天山山脈の東端の南面で、ボゴダ山と覚羅塔山の間の南側にあたる。面積は約5万平方キロメートル、東のハミ盆地と接する。盆地の中部を火焔山が貫く。火焔山の平均海抜は約500m、全長約100km、幅は平均10km。最高峰は勝金口近くの851mになる

写真=トルファン盆地の火焔山の彫刻 掲載元 Trip.com https://www.beppumuseum.jp/earth/052.html
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トルファン盆地の中の一大年人口57,1万のトルファン市は、市域の標高700〜800m、年降水量は200mmに満たない。郊外の平原には、丈の低い草がまばらに生えるステップ地帯だである。伝統的な遊牧民が、乾燥地で羊を飼いならしていた。近年、感慨技術の進歩によって、ステップ地帯に冬小麦を栽培した。主な水源は、天山山脈からの河川水や地下水である。高い場所に井戸を掘り、暗渠を通して、各都市へと送った。地下水のことを、ペルシャ語ではカレーズという。井戸は、最深67mに及ぶ。地下水路の長さは平均3km、最長10kmに及ぶ。トルファンの水路の数は約1500本、縦横4000kmに及ぶ。

 盆地一体は、唐の長安からインドへ旅をした三蔵法師ゆかりの地、トルファン市には当時を忍ばせる寺院が残る。一方西遊記ファンの聖地「火焔山」は、観光客の間でも高い人気を呼ぶ。物語に出てくる三蔵法師の師弟四人の像や、羅刹女(鉄扇公主)、牛魔王の像が建てられた。炎天下にも関わらず、西遊記ファンが、ゆかりの地を巡っている。

 詳細 中国歴史紀行 21 火焔山とカレーズ ☆ カレーズ (坎児井)
http://www.ccv.ne.jp/home/tohou/tabi18.htm

 冬には氷点下まで下がる盆地の中心都市トルファン市に舞台を戻すと、年間の寒暖差を利用して、ブドウ栽培を推進する。町の観光商品としてアピールするべく、1990年から毎年8月20日には「シルクロード葡萄フェスティバル」を開いた。暑さによって、水分が抜け落ち、干し葡萄として出荷する。世界的に脱炭素が求められている時代に、砂漠のトルファンは、エネルギー分野でも注目されるようになった。広い敷地と強い日差しを利用した太陽光発電基地の設置場所として最適だからである。

 今トルファン市は、観光産業と共に、農業のブランド品や次世代エネルギーを含め、幅広い分野でアピールを展開している。

 詳細 西遊記伝説と共にトルファンについて ujithnews 2015年8月18日 https://withnews.jp/article/f0150818000qq000000000000000W0230301qq000012350A

 詳細 気温について Yahoo 2023年7月17日(月)https://news.yahoo.co.jp/byline/morisayaka/20230717-00358206

 詳細 トルファンの地形や農業について 別府温泉地球博物館より
https://www.beppumuseum.jp/earth/052.html

 一方同じく盆地に位置するアメリカのネバタ州デスバレーでは、15日(土)に、過去最高に迫る摂氏54度近くに達した。

 以下 デスバレー関連日記

2020年8月18日(火)付け 連日猛暑日を記録するアメリカのネバタ州デスバレーと日本の静岡県浜松市 米18世紀のゴールドラッシュや硼砂(ホウ砂)について ライオンタマリンの生態
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1976651446&owner_id=32437106

 ヨーロッパ大陸の方でも、熱波によって、記録的な暑さに達している。イタリア保健省は16日、首都ローマやフィレンツェなどの16の都市に高温に関する警報を発令した。危険度は最も高いレベル3、子どもや高齢者は日中、外出を避けるように注意をうながした。7月18日(火)、ローマでは、観測至上最高値となる摂氏42,9度を記録した。例年同時期の気温を10度以上上回る。過去最高気温は1981年8月1日の40,1度だった。

 人工衛星で地表の温度を観測しているヨーロッパ宇宙機関(ESA)は、イタリアのシチリア島などで今後、気温が48度まで上昇すると予想している。

 ところ変わって、スペイン領で太平洋の沖合いに浮かぶラパルマ島では、大規模な山火事により、16日までに少なくとも4000人が避難したという。

 Yahooニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/4b9c2915e1a3c55eec56e4953fc52f889133f374

 気象学の専門家は、2023年春ごろから、エルニーニョ現象が発生することにより、例年になく暑い夏になると予想していた。

 近年の温暖化の原因は、先進国を中心にCO2を削減できていないからである。2015年12月12日に採択されたパリ協定によると、産業革命前と比べて、平均気温上昇を2度未満、努力義務として1,5度未満に抑制するとの目標が掲げられた。2021年1月7日に英国スコットランドのグラスゴーで開催されたCOP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)に出席した科学者から、各国の温暖化に対する取り組みでは不十分と懐疑的な声が上がっていた。2016年には、産業革命以前からの上昇値が1.28度を記録した。

 2027年までに1.28度以上になる確率は98%だという。2027年に1.5度の目標値を初めて上回る可能性が確実視されている。

 写真 掲載元 全国地球温暖化防止活動推進センター https://www.jccca.org/global-warming/trend-world/paris_agreement
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 BBC NEWS JAPAN 2023年5月24日付け https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-65645190

 パリ協定について書いた日記 2023年11月11日付け 11月3日(木・祝)ZARD坂井泉水が育った丹沢山麓秦野市を旅する〜Just for you〜 2022年第8回目 文化財ウィーク バラの花 他生田緑地バラ園 生田配水地夜景  スポット1 座間市谷戸山公園散策 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983690967&owner_id=32437106

 文明の発達に伴い豊かな暮らしを手に入れた今、環境保護の重要性が課題となっている。ロシア軍によるウクライナ侵攻に端を発するエネルギー危機を向き合いながら、各国とも脱炭素化に取り組み、次世代エネルギー開発に勤しむ。日本列島でも暑い夏は続いていく。




 ■レジオネラ菌6人感染、1人死亡=病院の空調設備原因か―宮城
(時事通信社 - 07月19日 19:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7494298
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