シェリング哲学(特に後期シェリング哲学)は
ドイツ古典哲学
(形而上学の危機を救った
カントの批判哲学(超越論哲学)
を契機に
自我を原理とする知識学(主観的超越論哲学)を創始したフィヒテ
弁証法的現象学(『精神の現象学』)から客観的超越論哲学を主張したヘーゲル
を経て
それらの意義を踏まえて両方の欠点を補い
(フィヒテに対しては自然哲学→神話の哲学
ヘーゲルに対しては積極哲学→啓示の哲学)
哲学的宗教を構築し得る積極哲学を創始したシェリングで
最深で最高峰を形成している哲学)
の最終結論なので
これを理解していなければ
その後の
実存哲学(キェルケゴール、ニーチェ、ヤスパース)も
現象学(フッサール、ハイデッガー)も
また最近の新実在論(カンタン・メイヤスー、マルクス・ガブリエル)も
判断(正しく評価)できない。
にもかかわらず
理解されていないのには
理由があるはずだと思い
シェリング哲学の最深理論
(積極哲学としての『啓示の哲学』)
を解説する動画を
出しています。
現在は
動画の
コンフィデンス(信頼性)
や
コンプライアンス(法令遵守)
向上のために
シェリング『啓示の哲学』ベルリン大学講義(118)で
滞っていますが
(最初の118個の動画の方針は
「巧遅(こうち=巧みでも遅いの)は
拙速(せっそく=稚拙でも早いの)に
如(し)かず(敵(かな)わない)」
つまり
シェリングの特に後期哲学理解が
進んでいないために
シェリングが開拓した
哲学の新領域
(「単に理性を原理とする認識」
(シェリングの表現に従えば「消極哲学(negative Philosophie)」)
のみならず
啓示をも認識原理とする『神話と啓示の哲学』
即ち
古代から西欧哲学に続く
哲学と宗教を結びつける試みとしての
「哲学的宗教(philosophische Religion)」の探究を継承し得る
「積極哲学(positive Philosophie)」の領域)
が
シェリング以後
全く開拓されていない現状を
とにかく打破するために
細かい欠点には目を瞑(つぶ)って
シェリング哲学の真髄を伝えることを
第一として来ていましたが
一通りの解説を終えたところで
出来るだけ正しく(その意味で学術性を重視して)
伝えられるように配慮しようとして
その結果
停滞してしまっており
結局は
「巧遅は拙速に如かず」
の諺(ことわざ)の通(とお)りになってしまっています。)
動画の
(その1)から(118)までであっても
シェリング哲学の核心は摑(つか)めるはずです。
YouTube 動画「シェリング『啓示の哲学』ベルリン大学講義(その1)」
は
こちら。
YouTube 動画「シェリング『啓示の哲学』ベルリン大学講義」
(その1)から(118)までの動画集は
こちら。
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最終更新
令和5(2023)年6月4日 11時19分
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