を読んだ。
A・バートラム・チャンドラー著/関口幸男訳
退役宇宙軍士官のベンジャミン・トラフォードの妻アイリーンは、先日までこの銀河帝国を統べる女帝だった。
彼らは高度な武装が施された高速宇宙船ワンダラーを所有し、自由貿易商人としての人生をスタートしたところだった。
最初の取引はワンダラーを売却して経済的な貿易船を購入する費用を作るというものだったが、アイリーンは売却先が海賊とつながっていることを知っており、これを拒否。
船の武装を活かして傭兵として活動することに。
彼らの最初の任務は抗生物質を疫病に苦しんでいる植民星に届けるというものだったが、その惑星の領有を狙う鳥型の異星人ハリチェク人が臨検して積荷を奪い取ろうと待ち構えていた・・・。
この世界の銀河帝国は世襲制ではない女帝が治めていたらしい。
と言っても周りの連中の操り人形みたいなものらしいが。
正直なところあんまりキャラクターに感情移入できなくて盛り上がりに欠ける・・・と思っていたのだが、後半ハリチェク人と敵対する男性優位の社会を作る鳥型異星人コクレルが出てきてからは俄然面白くなった。
なにしろコクレル人の性格が超過激かつ典型的軍人というもので、名誉のため、また仲間のためであれば自分の命などなんとも思わないやつらばかり(笑)
こいつらが「フルメタル・ジャケット」のスナイパーに出会ったら間違いなく全滅する(笑)
また彼らの国歌は彼ら以外にはとにかくイライラさせられる音であり、それを全帯域に流し続けて通信妨害を行うなど、とにかく面白い。
というわけでコクレル人のおかげで楽しく読み終えることができた(笑)
しかしこの本には大きな不満がある。
それは解説が無いことで、本編の方ではしょうもない解説を載せまくっていたくせに(笑)、こういうグライムズの世界との関係性など、興味深い点が多い作品に限って解説が無いのは怠慢としか言いようがない。
まあ著者も亡くなっているしわからないことが多かったのだとは思うが、それでもなにか書くことはあったんじゃなかろうか。
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