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2022年12月30日11:01

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自宅リハビリ療養生活元年で自宅観賞生活元年の今年を振り返って。それでは皆さま、良いお年をお迎え下さい。

 12月26日(月)に昨年の令和3年6月公開の日本映画「驚き!海の生きもの超伝説 劇場版 ダーウィンが来た!」を観る。

「驚き!海の生きもの超伝説 劇場版 ダーウィンが来た!」(田所勇樹)
NHK人気番組の劇場版の第3弾。海中や海辺における弱肉強食の苛烈さ・子を護り尽くす親の愛・牝を奪い合う牡の頑張りetc、様々な魚類・哺乳類・珊瑚などの風景が、NHKならではの素晴らしい技術で、美しく激しく可愛らしく綴られている。最後は地球環境の変化による生き物の危機で締め括るあたり、いかにもNHKらしい無難さだが、うるさいことを言わず、優れた映像技術を堪能すればよかろう。(まあまあ)

 12月28日(水)昨年2021年10月公開の外国映画「シャウト・アウト」を観る。

「シャウト・アウト」(アフメド・カーン)
腕に覚えのある弟が、父の遺言で心優しき兄を助けるために、大活躍を続けていく。テーマは家族愛とそれに基づく世界平和、なんてことをもっともらしく言うよりは、荒唐無稽・完全懲悪に徹した大アクション映画。とにかく悪玉がシリアに基地を構えるイスラム国らしき武装テロ組織で、インドやパキスタンから誘拐した者を自爆テロに狩りたてるとんでもない存在だ。その軍隊もどきにたった一人で立ち向かい、悉く退治しちゃうんだから恐れ入る。シムプルなアクション大作なのに何と約2時間半、でもそこはインド映画で歌も踊りも長い長いエンドクレジット中も含めてタップリで、退屈させることはない。以前、ヤクザ集団から自衛隊特殊部隊まで、健サンがたった一人で悉く打倒し、最後は単身で米軍に突撃していく「野生の証明」なる快作(怪作?)があったが、映画人(というより活動屋!)にはこうした破天荒な活力が必要だと思う。(よかった)

 年末ギリギリに、ベストテン級と言いたい佳作に出遭った。2019年公開の外国映画「西遊記 女人国の戦い」である。SFX満開のファンタジーであり、WOWOWプラスの「西遊記」一挙放映の第三昨である。ほとんどノーマークの映画だったが、目についたものは何でもかんでも録画してしまう自宅リハビリ療養生活でなければ、出遭えなかった作品だろう。こういうことがあるから、自宅リハビリ療養生活も悪くない。

 とにかく三蔵法師が女人国の女王と真剣な恋に堕ちてしまうとんでもない内容である。三蔵法師は天竺への旅を続けるのは既定事実だから、この恋が実ることはありえないのだが、結構ハラハラさせる。それぞれが使命に目覚める決着は、凡といえば凡だが、そこまでに着地させる手腕は非凡だったと思う。サブストーリーとして、冷酷非情に見えた女人国の国師の過去に、少女時代に河の神の少年との悲しい訣れがあったのが効いている。

 そんなストーリーを盛り上げる河の神の怒りの大洪水や、数々の妖怪と孫悟空等の戦いは、現代CGの粋を集めて壮大な見物である。仕掛けとストーリーが巧みにマッチングしたこういう映画は、ベストテン末席に連ねたい気分になるが、ただ、私の2019年ベストテンを再確認したら、個性的作品が並んでいていずれも甲乙つけ難く、こうしたお遊び映画が入る余地はなかった。

 前回日記から年末までに観た自宅観賞作品は次の7本。

「THE WAVE ザウェイブ」
「驚き!海の生きもの超伝説 劇場版 ダーウィンが来た!」
「イマジン/ジョン・レノン」「ハイネケン誘拐の代償」「シャウト・アウト」
「西遊記 孫悟空vs白骨夫人」「西遊記 女人国の戦い」


 令和4年(2022年)が終わる。私にとっては自宅リハビリ療養生活元年であり、映画観賞はCS録画を中心にした自宅観賞生活元年でもあった。当然、前年の令和3年(2021年)公開映画が観賞の中心を占めてくる。

 前年の令和3年当初は、コロナ禍の外出自粛で、映画館に出掛けたのは確定申告のついでに観た「ヤクザと家族 The Family」のみであった。その後3月に脳梗塞の病状悪化で5ヶ月の入院生活に至り、退院後に、娘が原作とTVドラマのファンだったこともあり、11月に「劇場版 きのう何食べた?」に同行させてもらった。映画館で観たのはこの2本のみである。以後現在までに自宅で観た物を含め、令和3年(2021年)公開作品数は、次のとおりだ。

 令和3年の日本映画観賞作品の公開月別本数を記す。1月.6本、2月.4本、3月.4本、4月.8本、5月.7本、6月.7本、7月.9本、8月.6本、9月.5本、10月.3本、11月.6本、12月.2本。計67本。J:COM基本チャンネル中心ではあるが、1年遅れだと、本数だけは結構こなせる事が確認できた。

 ただし質的面では、例えばキネ旬ベストテン入選作品に限ると、1位「ドライブ・マイ・カー」、3位「偶然と想像」、5位「水俣曼荼羅」、7位「空白」、10位「花束みたいな恋をした」と半数の5本。さすがに放映作品というあてがいぶちの環境では、目ぼしい映画を関東一円の映画館を駆け巡って、追い廻していた時のようにはいかないみたいである。

 ついでに文化映画ベストテン入選作品の方をみると、1位「水俣曼荼羅」(一般映画と文化映画の双方でのベストテン入りは極めて珍しい)、5位「サンマデモクラシー」、同点7位「東京クルド」「東京自転車節」、の4本と、意外とフォローされている。文化映画は上映機会が少なく、映画館を飛び回っても、なかなかこれだけはフォローできない。これはドキュメンタリー放映に力を入れている日本映画専門チャンネルのおかげと言えよう。

 続いて2021年の外国映画観賞作品の公開月別本数を記す。1月.9本、2月.15本、3月.6本、4月.7本、5月.5本、6月.6本、7月.7本、8月.2本、9月.0本、10月.1本、11月.1本、12月.1本。計60本。外国映画は公開後からCS放映までの期間が長いせいか、下半期公開作になると極端に本数が少なくなる。ベストテン入選昨も5位「ファーザー」の1本でしかない。

 いずれにしても1年遅れのCS録画放映で、どの程度がフォローできるかは自宅リハビリ療養生活元年で見当がついた。引き続き年明けも令和3年(2021年)のフォローを続けていくことにしたい。

 さて、今年の令和4年(2022年)公開作品の観賞であるが、こちらは日本映画5本(以前に田辺・弁慶映画祭で観た「中村屋酒店の兄弟」を含む)、外国映画は7本だが、その内の6本は今年4月開催された「ジャック・リヴェット映画祭」「シャンタル・アケルマン映画祭」における旧作日本初公開映画の各3本であり、令和4年(2022年)公開作品に本格的に出遭うのは、新年が明けてからになっていくでしょう。こうして私の映画人生は、ほぼ1年強の遅れで連綿と続いていくということです。

 本年もいろいろとお世話になりました。来る年もオンライン中心となるでしょうが、よろしくおつきあい願います。皆さま、良いお年をお迎え下さい。

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