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2022年12月07日19:36

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俺は知ってる。みんなも知ってる。「君だけが知らない」

職場における人間関係の希薄さ、自分の人望の無さによるものだとは思いますが、職場内の誰もが知っていた事実を自分だけが知らなかった、という経験がよくあります。
先日も、職場の若い女性がコロナの濃厚接触者のためしばらく休みになる事になり、その件について同僚達と雑談をしていたところ、実は彼女が職場内のある男性と交際をしているという事実を聞かされました。

「へぇ、そうなんだ。全然知らなかった。」
平然と返事をしたものの、実際は膝から崩れ落ちるほど物凄い衝撃を受けていたのです。
2人ともよく知っている人間だったのですが、その組み合わせがとても意外だった事、そして女性の方が完全に自分に気があると思い込んでいたからでした。

「この事は秘密にしておいてくださいね。」等と釘を刺されましたが、何を言っていやがる、職場のほとんどの人がこの事実について既に認知済みなのは明らかなのです。
連中は、その女性と自分が嬉しそうに会話しているのを見て、常に腹の底で笑っていたのでしょう。
職場ぐるみで自分の事を蔑み、嘲笑していたわけです。
こんな精神的苦痛に対しては、法的処置を考えざるを得ません。
もし有能な弁護士をご存知の方がいたら、是非ご一報願います(橋下徹以外で)。

上記の、映画とは何の関係も無い面白エピソード(事実がどこからどこまでかは、ご想像にお任せします)から分かるとおり、実生活で自分だけが知らないというのは、本当に悔しく、寂しい事です。
しかし、ミステリー作品においては「それが何なのか?」と興味を惹く事が重要であり、その真相が衝撃的であればあるほど、面白い作品になるわけです。

本作は、記憶を失ってしまった主人公が退院するところからスタートします。
夫と称する男が甲斐甲斐しくサポートしてくれます。
何も思い出せないが、なんだか幸せな日々。
ある日、彼女はたまたま声をかけた少女が車に轢かれてしまうイメージを見てしまいます。
その少女は実際に車に轢かれそうになり、間一髪で助けます。
その日から、彼女は「その後に起こる事が事前に見えてしまう」経験を何度もする事になるのです・・・。

記憶喪失から始まる映画は、これまでにも多くあります。
なぜか未来予測が出来てしまう、という話もあったでしょう。
その映画は、そうした前例を踏まえた上で作られた挑戦的な作品です。
これまで観た作品、読んだ作品の知識を活かして、是非この映画の行く末を推理しながら観て欲しいと思います。

すでに公開から日が経っている作品のため、ある程度は書いてしまっても良いでしょう。
この作品は、本格ミステリーです。
冒頭で起こる不可解な現象について、きちんとした説明がされるタイプの作品なのです。
また、ベストセラーミステリーを漫然と映像化しただけの作品と違い、映像化する事が最も効果的である仕掛けを内包した、かなり意欲的なミステリー映画であると言えます。

実は、結構序盤で自分が予想した案(その後一度捨てられた案)が、結果的には正解でした。
でも、これは少しもマイナスポイントではありません。
むしろ感心しました。
自分が観た限りでは、きちんとフェアな作りだったと思います。

「ミステリーオタクの言う事なんか興味無し!」という一般層の方にも、きちんと目配せをした映画です。
なかなか込み入った真相なので中盤はモヤモヤするかもしれませんが、大丈夫!
最後まで観れば誰にでも分かるようになっているし、終盤はサスペンス的にもメロドラマ的にも大いに盛り上がり、ドキドキハラハラの後には感動も待っているのです。
こういう娯楽的サービスの抜け目なさは、さすが韓国映画だな〜と思います。

映画や小説におけるサプライズは最高ですが、実生活においてはまったく不要です。
基本的に、サプライズやドッキリを仕掛ける場合、その相手を舐めていますよね?
これからは、職場の女性全員に「キミ、彼氏いるの。どこまでの関係なの。」と丁寧に確認するようにします。
訴えられても大丈夫。
その頃には契約した敏腕弁護士(橋下徹以外)が守ってくれるはずだからです。

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