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2022年11月30日09:51

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新規就農者の実態

私たち田舎暮らし業界で新規就農者といえば、文字通り新たに農家になる人のこと。でも、農水省の発表によれば農業生産法人に就職する人、実家の農業を受け継いで就農する人も含めるらしい。どれがいちばん多いか、皆さんは想像が付くだろうか。49歳以下を対象にした昨年の調査結果によると、雇われて就農する新規雇用就農者が過去最高を記録した。

それまでは実家に就農する人が最多数だったが、このスタイルは親から農地や農機具を引き継げるメリットはあるものの、従来型の農業は経営がどんどん苦しくなっている。子どもに農業を継げという親も減っているようだ。農地や資金調達から始める新規参入者は、研修など一定のプロセスを踏むと手厚い補助制度が用意されている。それでもリスクが高いので、思いのほか伸びていない。

それに比べて新規雇用就農者が増えているのは、自然の中で働く魅力に加えて失敗したときのリスクが小さい、と判断している人が多いからだろう。私はある意味で健全な傾向だと思う。スタートラインが雇用というスタイルでも、本人が農業でやっていけると判断してから独立することもできるからだ。同じことは研修でも言えるが、補助を受けながら学ぶのと報酬をもらいながら働くのでは自ずと本気度で差が出る。新規就農者の増加という報道はたびたび目にするが、全国的に見れば微減傾向。それが日本の農業の実態である。

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