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2022年11月13日17:14

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キネコ映画祭3日目(Fプロ)

11月5日(土)。
夕方に二子玉川駅に戻る。
折角なのでニコタマらしいお店へと思い、改札口すぐのNICOTAMA DAYS CAFEへ。
ほぼ満席の賑わい。
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二子玉川駅からの道は映画祭一色。
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ライズホールに戻って16:30からの「Fプログラム」へ。
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いつものバイオリンのお姉さんとピエロのジョーイ、司会アシスタントのティーン女子2人に、大きな黒猫キネコの着ぐるみも登場。元気にキネコ体操を踊る。
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「Fプロ」は「キネコと歩んだ作品たち」で秀作揃いの厳選4本、全51分。

●『テディとアニー』イギリス、25分、グラハム・ラルク
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クラシックな手描き作画。作品の様式としてオーソドックスで年代物な雰囲気。
捨てられたテディベアと女の子の人形アニー。野良犬として気ままに暮らす老犬に助けられ、困難を乗り越えて新しい持ち主と出会いを果す。

キネコ映画祭にはほぼ何も文句はないのだが、宣材等に作品の制作年が記載されていないのだけが個人的に難点。主たる観客にとっては特に必要ない情報だが。
この作品は検索にヒットして1995年作と判明。
ピクサーの『トイ・ストーリー』第1作が正にこの1995年作(日本公開は1996年)。
おもちゃは子供と元子供にとっての普遍的なテーマと言えよう。

●『マレーネとフロリアン』ノルウェー、14分、アニータ・キリ
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仲良しのマレーネとフロリアン。だが、戦争が起こり、二人の家の間の小川に国境の鉄条網が張られ、二人は引き裂かれてしまう。出征したお父さんは片足を失い片手を負傷して戦争から戻って来る。二人は鉄条網を雪でうずめて以前と変わらずに遊ぶ。
キリ監督らしいレースや布を用いたハイブリッド素材のカットアウトアニメ。
以前に広島アニメフェスで観た覚えがあり、今回のキネコ参加の目的の1つ。
「戦争は死なない、ただ眠るだけ。戦争を眠りから覚ましてはならない」
2001年作のこの作品の訴えは今も変わらず、2022年、この状況の今だからこそ、より強く心に響く。これを観た子供たちの心にいつまでも残りますように。

●『ひつじのショーン ぬいぐるみを返して!』イギリス、7分、アンディ・シマノフスキ
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子羊のティミーの大切なぬいぐるみ、赤いテディベアが行方不明になってしまった。偶然それを見つけた牧場主はお宝鑑定で大儲けを企み、ぬいぐるみを金庫に保管してしまう。ショーンたちは牧羊犬ビッツァーの助けを得て金庫室に潜入、ぬいぐるみ奪還を図る。
お馴染みアードマンらしい趣向を凝らしたスパイものパロディの様相が楽しい。
今もEテレで放送のシリーズは好評で、今回の映画祭でも他のプログラムで2本上映されている。

●『こまねこ−はじめのいっぽ−』日本、5分、合田経郎
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もの作りが大好きな女の子ねこ・こまちゃんはお人形を手作りし、自分の部屋でコマ撮りアニメ作りに奮闘する。
コマ撮りするねこをコマ撮りするというメタ的なストップモーションアニメの傑作。
コマ撮りあるあるなてんやわんやが楽しくも可愛らしく、笑いながらドワーフのスタッフ全員の、脚本、人形、衣装、舞台、照明、コマ撮り撮影、等々の匠の技を堪能出来る贅沢さ。
しかも、今回の「Fプロ」は西のアードマン、東のドワーフと、この道の雄の共演となるプログラムの妙がたまらない。

このプログラムに限らず作品の選定が素晴らしい。どなたがやっておられるのか知らないが確かな審美眼に感服する。
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