mixiユーザー(id:140098)
2024年05月11日19:22
44 view
博多阪急『ハイジ展』
5月７日（火）。博多阪急催事場で開催の『放送50周年 アルプスの少女ハイジ展』へ。
撮影は外観と、一部の展示、記念撮影スポットのみ可能。展示物は一切撮影禁止。
展示は先に池袋東武デパートで観たものとほぼ同じだが、会場の広さの関係か、今回の方がゆったりと観て周れた。
東武の展示と同じく３つのテーマで『ハイジ』の世界を伝えるもの。
テーマは「名場面の中で生まれた”名言”に触れる」「原作『HEIDI』の作者が伝えるアルプスの豊かさ」「ハイジ誕生の裏側と制作ストーリー」。
最初のコーナーは「ハイジの世界スイス」と題して「ハイジの愛したアルプスの世界」を、アルプスの四季の絶景、山の動物や花々、食べ物など山の暮らし等々を、TVアニメ『アルプスの少女ハイジ』の作中の描写と現地の写真を対応させて紹介するもの。
風景も植物もそっくりなものを対比させており、スイス観光局の肝煎りだけに手が込んでいる。
作中の作画も背景も色鮮やかに美しく、宮崎駿レイアウトだけあって構図も決まっていていい感じ。ことに背景画は既に失われているだけに見応えがある。
ユキちゃんのぬいぐるみや木製のパイプなどの木工製品と木工道具も展示
次が「原作者と原作本」と題する原作者ヨハンナ・シュピリの世界。
シュピリの生涯と作家活動、ゆかりの土地を紹介、シュピリの写真パネルと木製の書きもの机、心の師ゲーテへの思いも紹介。
彼女の著作と、”読み継がれる名作「ハイディ Heidi」”として様々な『ハイジ』の本を挿絵と共に多数展示。挿絵のハイジは古くからショートカットで描かれている。
原作とアニメ版の違いの指摘もあり、内外のハイジ本多数もガラスケースに展示。
続いて「TVアニメーション『アルプスの少女ハイジ』が生まれるまで」。
アニメの制作工程に則り、�ヾ覯茵´�脚本・台本 ��イメージボード �ぅ▲縫畧瀋蟆茵´コ┘灰鵐董´Ε譽ぅ▲Ε函´�背景画 �┷邁茵文恐�/動画）
��セル画→彩色・仕上げ
→撮影・編集・アフレコ・ダビング
��テレビ放映
の各工程を現存する資料（とコピー）などで紹介。
これらの反対側の壁面では、キャラクター相関図、全話のサブタイトルと製作スタッフ（脚本・絵コンテ）表、キャラクター毎の声優、等々を紹介。
ハイジ役の杉山佳寿子さんからのお祝いコメント（42秒）も流れる。
� 峇覯茵廚任麓尊櫃隆覯莉颪眦玄┐気譴討�り、それによると「ディテールを尊重してこそ意味のある作品」「単なる続きものとしてでなく一話完結型に近い独立性の強い展開にしていきます」「同時にどこから見てもついてこられるようイントロのナレーションと画面を考慮いたします」とあり、企画段階からしっかりと構想されていたことが分かる。
�△痢峙嗚棔β翹棔廚任聾淑�をガラスケースに並べ、壁面には中のコピーを。
「こんなに違う？！」と題して、第56話『立ってごらん』を例に、脚本とアニメ本編の違いも一目瞭然に。
��のイメージボードは小田部羊一さんのスケッチブックの絵をコメント入りの額装で。
�い痢崟瀋蟆茵廚任蓮▲�ャラクターデザイン、レイアウトの肩書きは高畑勲監督が小田部さん宮崎さんへの敬意をもって特別に初めてクレジットしたとの記述も。
�コ┘灰鵐討任蝋�田昌郎さんが担当した第９話『白銀のアルム』の当時ものの青焼きコピーで展示の他に、各話から抜粋したコンテと実際の画面写真を対比させて壁面に展示。コンテマンにより様々な絵柄がある。
「タイムシートの秘密」と題するやや専門的な解説パネルもあり、その横に実際の動画（作画）机を現物展示。フジテレビの名の入った『ビッケ』などのフィルム箱が４つ足元に立てかけてある。
�Δ離譽ぅ▲Ε函↓┐療玄┐倭瓦毒鮃�コピー。レイアウト多数、原画12枚。
「動画」として展示されているが「原画」だったりする。
�Г稜愀焚茲�22枚展示。ただし、当時は撮影後に絵を消して上から別の絵を描いて紙を再利用していた為に現物は残っていないとかで、後に新たに描かれたものが多い。悲しいことにオリジナルとは似て非なる。
��のセル画は12枚。経年劣化が激しく、輪郭線はだいぶ消えている。
��が放映。テレビを模したスクリーンでエピソードの上映コーナーがあり、椅子も並べられて休憩所にもなる。
ガラスケースに、瑞鷹で実際に使われていた16mm映写機や、映画用全二巻の35mmフィルムも展示されており、この反対側では制作当時以来のトロフィーや受賞盾などを展示。
続いて「名シーンと歴代アイテム」紹介。
名シーンは場面写真複数入りのパネル13枚。よくまとまって展示量も多い。
歴代アイテムは当時の玩具・書籍などの商品の展示。
なぜか当時のハイジファンクラブの会誌1冊も混じる。
次が「小田部羊一氏原画特別展示」。
カラーイラストの額装が18枚。東武デパートで見たと同じ「ハイジ50周年おめでとう！！」色紙、2023.12.10の日付入りも。
続いて「HEIDI×ARTIST コラボレーション企画」。
ここは撮影OK。クララ風のドレス、イラスト、立体作品などが並ぶ。東武とほぼ同じ。
この後にオープニングのスキップを再現した立体物の展示（撮影OK）。
小田部さんと宮崎さんがモデルを務め、森康二さんが作画したエピソードも。
「高橋プロデューサーコメント」として、制作プロデューサー高橋茂人氏の「アルプスの少女ハイジ誕生の背景」と題する解説パネル3枚と、息子で現・瑞鷹社長の高橋茂美氏による「アルプスの少女ハイジと父の思い出」。
茂人氏はかなり茂美氏の感想を気にしていた模様。
最後はPHOTO SPOT（記念撮影コーナー）。
ハイジとクララの服（マジックテープ式）も羽織れる。
1/10スケールのアルムの山小屋。中も丁寧に作られている。
さすがに博多には無いのではと思った阪神タイガースとのコラボ企画「アルプススタンドの少女ハイジ」もあった。博多阪急は関西系だからか、ホークスの地元で強気な。
展示会場を出るとそこは大量のグッズ売り場。東武デパートの時よりも多く、チロリアンをはじめ博多の企業とのコラボ商品も大量。
結構コラボにも慣れてきたので面白く見て歩く。
端の方にはハイジにちなんだメニューのイートインコーナー。
どれも興味はあるが値段もいい。
東武の時はデパ地下や別のカフェなどで行われていた。
会場の外壁には博多の祭りの格好をしてOPを模したハイジやヨーゼフも。ヤギがくわえているのは博多阪急の紙袋。
ちょっと驚いたのが出口の外にあった「セル画ラボ」という企画。
この日記で詳しくは書かないが、複製セル画を受注生産して販売するもの。
1枚55,000円。価格も含めいろいろ複雑な気持ちになってしまった。
「セル画ラボ」の公式サイト。2022年から活動。デジタル化で失われたセル画技術の継承も目指した真面目な活動ではあるらしい。
https:/
『ハイジ展』公式サイト
https:/
撮影は外観と、一部の展示、記念撮影スポットのみ可能。展示物は一切撮影禁止。
展示は先に池袋東武デパートで観たものとほぼ同じだが、会場の広さの関係か、今回の方がゆったりと観て周れた。
東武の展示と同じく３つのテーマで『ハイジ』の世界を伝えるもの。
テーマは「名場面の中で生まれた”名言”に触れる」「原作『HEIDI』の作者が伝えるアルプスの豊かさ」「ハイジ誕生の裏側と制作ストーリー」。
最初のコーナーは「ハイジの世界スイス」と題して「ハイジの愛したアルプスの世界」を、アルプスの四季の絶景、山の動物や花々、食べ物など山の暮らし等々を、TVアニメ『アルプスの少女ハイジ』の作中の描写と現地の写真を対応させて紹介するもの。
風景も植物もそっくりなものを対比させており、スイス観光局の肝煎りだけに手が込んでいる。
作中の作画も背景も色鮮やかに美しく、宮崎駿レイアウトだけあって構図も決まっていていい感じ。ことに背景画は既に失われているだけに見応えがある。
ユキちゃんのぬいぐるみや木製のパイプなどの木工製品と木工道具も展示
次が「原作者と原作本」と題する原作者ヨハンナ・シュピリの世界。
シュピリの生涯と作家活動、ゆかりの土地を紹介、シュピリの写真パネルと木製の書きもの机、心の師ゲーテへの思いも紹介。
彼女の著作と、”読み継がれる名作「ハイディ Heidi」”として様々な『ハイジ』の本を挿絵と共に多数展示。挿絵のハイジは古くからショートカットで描かれている。
原作とアニメ版の違いの指摘もあり、内外のハイジ本多数もガラスケースに展示。
続いて「TVアニメーション『アルプスの少女ハイジ』が生まれるまで」。
アニメの制作工程に則り、�ヾ覯茵´�脚本・台本 ��イメージボード �ぅ▲縫畧瀋蟆茵´コ┘灰鵐董´Ε譽ぅ▲Ε函´�背景画 �┷邁茵文恐�/動画）
��セル画→彩色・仕上げ
→撮影・編集・アフレコ・ダビング
��テレビ放映
の各工程を現存する資料（とコピー）などで紹介。
これらの反対側の壁面では、キャラクター相関図、全話のサブタイトルと製作スタッフ（脚本・絵コンテ）表、キャラクター毎の声優、等々を紹介。
ハイジ役の杉山佳寿子さんからのお祝いコメント（42秒）も流れる。
� 峇覯茵廚任麓尊櫃隆覯莉颪眦玄┐気譴討�り、それによると「ディテールを尊重してこそ意味のある作品」「単なる続きものとしてでなく一話完結型に近い独立性の強い展開にしていきます」「同時にどこから見てもついてこられるようイントロのナレーションと画面を考慮いたします」とあり、企画段階からしっかりと構想されていたことが分かる。
�△痢峙嗚棔β翹棔廚任聾淑�をガラスケースに並べ、壁面には中のコピーを。
「こんなに違う？！」と題して、第56話『立ってごらん』を例に、脚本とアニメ本編の違いも一目瞭然に。
��のイメージボードは小田部羊一さんのスケッチブックの絵をコメント入りの額装で。
�い痢崟瀋蟆茵廚任蓮▲�ャラクターデザイン、レイアウトの肩書きは高畑勲監督が小田部さん宮崎さんへの敬意をもって特別に初めてクレジットしたとの記述も。
�コ┘灰鵐討任蝋�田昌郎さんが担当した第９話『白銀のアルム』の当時ものの青焼きコピーで展示の他に、各話から抜粋したコンテと実際の画面写真を対比させて壁面に展示。コンテマンにより様々な絵柄がある。
「タイムシートの秘密」と題するやや専門的な解説パネルもあり、その横に実際の動画（作画）机を現物展示。フジテレビの名の入った『ビッケ』などのフィルム箱が４つ足元に立てかけてある。
�Δ離譽ぅ▲Ε函↓┐療玄┐倭瓦毒鮃�コピー。レイアウト多数、原画12枚。
「動画」として展示されているが「原画」だったりする。
�Г稜愀焚茲�22枚展示。ただし、当時は撮影後に絵を消して上から別の絵を描いて紙を再利用していた為に現物は残っていないとかで、後に新たに描かれたものが多い。悲しいことにオリジナルとは似て非なる。
��のセル画は12枚。経年劣化が激しく、輪郭線はだいぶ消えている。
��が放映。テレビを模したスクリーンでエピソードの上映コーナーがあり、椅子も並べられて休憩所にもなる。
ガラスケースに、瑞鷹で実際に使われていた16mm映写機や、映画用全二巻の35mmフィルムも展示されており、この反対側では制作当時以来のトロフィーや受賞盾などを展示。
続いて「名シーンと歴代アイテム」紹介。
名シーンは場面写真複数入りのパネル13枚。よくまとまって展示量も多い。
歴代アイテムは当時の玩具・書籍などの商品の展示。
なぜか当時のハイジファンクラブの会誌1冊も混じる。
次が「小田部羊一氏原画特別展示」。
カラーイラストの額装が18枚。東武デパートで見たと同じ「ハイジ50周年おめでとう！！」色紙、2023.12.10の日付入りも。
続いて「HEIDI×ARTIST コラボレーション企画」。
ここは撮影OK。クララ風のドレス、イラスト、立体作品などが並ぶ。東武とほぼ同じ。
この後にオープニングのスキップを再現した立体物の展示（撮影OK）。
小田部さんと宮崎さんがモデルを務め、森康二さんが作画したエピソードも。
「高橋プロデューサーコメント」として、制作プロデューサー高橋茂人氏の「アルプスの少女ハイジ誕生の背景」と題する解説パネル3枚と、息子で現・瑞鷹社長の高橋茂美氏による「アルプスの少女ハイジと父の思い出」。
茂人氏はかなり茂美氏の感想を気にしていた模様。
最後はPHOTO SPOT（記念撮影コーナー）。
ハイジとクララの服（マジックテープ式）も羽織れる。
1/10スケールのアルムの山小屋。中も丁寧に作られている。
さすがに博多には無いのではと思った阪神タイガースとのコラボ企画「アルプススタンドの少女ハイジ」もあった。博多阪急は関西系だからか、ホークスの地元で強気な。
展示会場を出るとそこは大量のグッズ売り場。東武デパートの時よりも多く、チロリアンをはじめ博多の企業とのコラボ商品も大量。
結構コラボにも慣れてきたので面白く見て歩く。
端の方にはハイジにちなんだメニューのイートインコーナー。
どれも興味はあるが値段もいい。
東武の時はデパ地下や別のカフェなどで行われていた。
会場の外壁には博多の祭りの格好をしてOPを模したハイジやヨーゼフも。ヤギがくわえているのは博多阪急の紙袋。
ちょっと驚いたのが出口の外にあった「セル画ラボ」という企画。
この日記で詳しくは書かないが、複製セル画を受注生産して販売するもの。
1枚55,000円。価格も含めいろいろ複雑な気持ちになってしまった。
「セル画ラボ」の公式サイト。2022年から活動。デジタル化で失われたセル画技術の継承も目指した真面目な活動ではあるらしい。
https:/
『ハイジ展』公式サイト
https:/
8
4
ログインしてコメントを確認・投稿する