「いるだけ総理」、「サンドバッグ総理」と揶揄される人物を作り上げたのは外ならぬ暗殺の憂き目に遭った安倍晋三であるのは何とも皮肉な話である。
本来ならば院政を敷き、首を取っ換えひっかえキングメーカーとして君臨するはずがシナリオの序盤でコケることになろうとは今ごろ地獄の入り口で舌打ちしているに違いない。
当の岸田氏本人は序盤から梯子を外され、側近も有能とは言えない輩ばかりで足をすくわれ続ける中、このままだと岸田家は抹殺されかねないと地元からの強い要望もあった結果なのだろう。
実際、打つ手は全て外れ、支持率も急降下という場面でもう肉親以外頼れる者はいないといったところか・・・
円安不況、国際紛争、パンデミックとまさに国難の真っただ中で誰であろうと手足をもがれた総理大臣は気の毒ではあるが自民党の体質が変わらぬ限り悲劇の連鎖は続くとしか思えない。
すでに両院において単独過半数を確保しているとはいえご存知の通り宗教団体を欠いての選挙はありえないわけでこの1点だけを見ても政治団体としての健全性は損なわれていえよう。どの道そこから脱却するだけの覚悟も人材もないわけで、この岸田という人物がどうのということではないわけである。
息子にしてもこのタイミングで筆頭秘書官として親孝行するという美談で局面が変わるなどとは思っていないだろうし、まだ若干31歳と政治の垢に待群れることもなく父親と一蓮托生。また地元から地道にやっていくしかなかろう。
思えば前の総裁選、「この機を逃せば後はない」と急いた結果がこれだ。半面一見地位を追われた形の菅前総理は安倍という目の上のたんコブが消え、東京五輪利権で財力を握り、手駒の息子を表に出すこともなく影のキングメーカーとしての足元を固めつつあるのを見るにつくづく政治というドラマの残酷さを感じる今日この頃だ・・・
■岸田首相、長男を秘書官起用へ
(時事通信社 - 10月04日 01:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7134737
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