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2022年09月24日10:53

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女王の埋葬

25歳で即位したエリザベス女王は、あのガラス張りの霊柩車もテレビのカット割りの演出も生前に本人が関与していたという。国民および連邦共和国の人たちに自らを晒すことを課していたのだから、本当に大した人だ。棺桶の重さは320kgもあり、通常は6人の軍人で担ぐところが8人に増えた。その大セレモニーも終わり、いまは先に亡くなった夫の隣で静かに眠っている。

でも、やっぱり気になるのは埋葬の仕方だ。ここ都路でも震災前はかろうじて土葬の風習が残っていたが、カトリック教徒では土葬は当たり前。エリザベス女王もエバーミングと呼ぶ防腐処理をして、火葬せずに埋葬されている。古代のミイラも基本的には似たような保存法。技術はもっと進んでいるので、エリザベス女王は笑顔のまま横たわっているのかもしれない。

でも、イギリス王室がすべて土葬というわけでもない。女王の妹のマーガレット王女は、火葬され遺灰として埋葬されている。それは本人が両親の隣で収まることを望み、スペースの関係でそうせざるを得なかったからだ。アメリカでもいまは火葬が進みつつあるようだが、それでも基本的な埋葬方法は土葬。わずかながら日本の東北にその風習が残っているのは、決して恥ずかしいことではない。

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