を読んだ。
E・S・ガードナー著/砧一郎訳
ペリイ・メイスンシリーズ。
ヘレン・ケンダルに、10年前に失踪した叔父であるフランクリン・ショアから電話がかかってくる。
フランクリンは彼女にペリイ・メイスンのところに行って彼と一緒にあるホテルに行き、そこでリーチという男から彼の居場所に案内してもらうように指示を出す。
そこで突然彼女の飼っていた子猫が異常な痙攣を起こし、ちょうどやってきたジェラルド叔父に病院に連れて行ってもらう。
子猫は毒を盛られていた。
ヘレン、ジェラルド、そしてペリイとデラが指定されたホテルに行ってみるとリーチは不在で、フロント宛に手紙が来ており、それには山の上の貯水場に来てほしいというリーチからのメッセージが書かれていた。
ただしその手紙はペリイには日本人が書いたとしか思えず、ヘレンの保護者であるマティルダの家の召使いは朝鮮人と名乗っていたが、どうも日本人くさかった・・・。
前に読んだ「カナリヤの爪」はペリイとデラが世界一周旅行に行こうというところで終わっており、その顛末を知りたかったので直後に書かれた巻「掏替えられた顔」を探したのだが、なんと文庫化されていなかった(汗)
そこで仕方なく持っている本の中で最も「カナリヤの爪」に近い未来のタイトルを探してみたら本書にたどり着いた。
しかしカナリヤから10作も先になってしまい、時は無情に流れ、原書の初版は1942年。
戦争真っ盛りで世界一周旅行など考えられない状況になっていた(汗)
そして序盤から出てくる怪しい日本人の描写(汗)
色々と心配な出だしだったが、結局化夢宇留仁が想像したようなしょうもない落ちはもちろん的外れで、いつもの通り想像もしなかった意外な種明かしでびっくりさせられたのだった。
本作は登場人物も限られているので読みやすく、プロットに集中しやすかった。
それにしても意外なオチのミステリーを読むといつも思うのだが、この真相を見破れる読者って存在するのか(汗)?
っていうかほんとに名探偵(本シリーズは弁護士だが/汗)ならその真相にたどり着けるのか?
確かに言われてみればそのオチにたどり着く情報はちゃんと明示されているのだが、それにしても・・・
ちなみに本シリーズが曲者なのは、弁護士が主役なだけあって、登場人物の供述が全然信用ならないという点である。
でも化夢宇留仁は単純なので、文章で語られると全部ほんとだと思い込んでしまうのだ(汗)
これでは真相にたどり着くのは永遠に無理だ(汗)
それにしてもタイプライターで打たれた日本人が書いたとしか思えない文章とはどんなものなんだろう???
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