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2022年08月29日07:07

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再聴301:TALKING HEADS

トーキング・ヘッズ(Talking Heads)はアメリカのバンド。

僕が初めて彼らを聴いたのは、ラジオ番組「全米トップ40」から流れて来た「Take Me To The River」。当時はこれがアル・グリーンのカヴァーだなんてことも知らず、なんとなく「ゆったり目でちょっと重ためでモッサリとした感じがちょっといいなぁ」なんて思いながら聴いていた。確かすぐにトップ40から落ちちゃたので、レコードを買う程に夢中になる前に忘れちゃったような記憶がある。

初めて買ったアルバムは記憶が定かであれば「Fear Of Music」。なんでこのアルバムを買ったのかは定かではないのだけれど、「なんとなく話題になっているから買ってみようかな」程度だったように思う。その時には「Take Me To The River」のバンドだってことも忘れていたと思う。「なんとなく」買ったアルバムなのだけれど、冒頭の「I Zimbra」に瞬殺されてしまった。当時は僕も高校生で、バンドっぽいこともやっており、漠然と「アフリカっぽい曲もやりたいなぁ」なんて思っていた矢先、この「I Zimbra」を聞かされて「先を越されたぁ!」と悔しい思いをした覚えがある。アジアの片隅のちっぽけな島国の小生意気な高校生が「先を越されたぁ」もないのだけれど。

この「Fear Of Music」、聴けば聴くほど変なアルバムって印象がして大好きな1枚。ちょっととぼけた感じもする「Mind」、ファンキーな「Life During Wartime」、綺麗なバラードの「Heaven」、そして変なアルバムの中でもかなり変な「Drugs」。どれも個性的なんだけれど、この「Fear Of Music」の次にリリースされたのが「Remain In Light」だったものだから、この「Fear Of Music」がちょっと霞んでしまった。

アフリカっぽい音楽が好きでロックが好きな人にとっては「Remain In Light」はビックリさせられるようなアルバムだったように思う。僕も「おおおおおおおおおお!」と「お」が2桁になるくらいにびっくりしたと同時に大興奮した。今でも80年代のアルバム特集なんかでは結構取り上げられているように思う。もっとも今思えばCanやBrian Enoなんかは既にそれらしいことをやってはいたのだけれど、当時は全く知らなかったし。

その後はアルバムがリリースされる度に購入。ライヴ盤の「The Name Of This Band Is Talking Heads」、ちょっとPファンクっぽい印象の「Speaking In Tongues」、映画のサントラでもある「Stop Making Sense」(映画はミニ・シアターまで観に行きました)、カントリーにまで手を伸ばした「Little Creatures」、再び映画のサントラで4人組のロック・バンドに回帰したような「True Stories」、そしてラテンをやっちゃった「Naked」(ジョニー・マーも参加)。「Naked」リリース後に解散。メンバー間で色々あったみたいで、ディヴィッド・バーン抜きの3人にアンディ・パートリッジやリチャード・ヘル、デビー・ハリーらをゲスト・ヴォーカリストとして迎えた「No Talking, Just Head」なんてアルバムをリリース(バンド名はThe Heads)。その後、仲直りしたのか4人で集まることもあったみたい。

なにはともあれトーキング・ヘッズ。僕の中では最も好きなバンドの1組。バンドは解散しちゃったけれど、ディヴィッド・バーンも相変わらず面白いことをやっているし、目は話せない。そういえば高校生の時、友人に「トーキング・ヘッズっていいぜ!」って言ったら「ああ、あの変なバンド?お前変なの好きなんだな」と言われた。そうか、僕は変なのが好きなのか、とその時初めて実感したように思う。

I Zimbra / Talking Heads

Crosseyed And Painless / Talking Heads

Burning Down The House / Talking Heads

Roads To Nowhere / Talking Heads

Love For Sale / Talking Heads

Mr. Jones / Talking Heads

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