mixiユーザー(id:371669)

2022年08月18日12:58

187 view

昨年公開バリバリのピンク映画新作、早々と日本映画専門チャンネルで放映。

 8月13日(土)に昨年の令和3年5月公開「HOKUSAI」を観る。

「HOKUSAI」(橋本 一)
葛飾北斎の生涯を描いた全4章構成の2時間越え大作。青年期を柳楽優也、老年期は田中泯とダブルキャストで気合が入っている。一の章では、蔦屋重三郎・喜多川歌麿・東洲斎写楽・滝沢馬琴と、歴史的著名人の揃い踏みだ。そこまでしたが、はて北斎のどこに焦点を当てたかったが、さっぱり判らない。俺は書きたい物だけを描くとの我の強さと、絵の中に言葉が浮かぶとかの禅問答みたいな言を発するが、さっぱりピンと来ないし、歴史的著名人を折角並べたのに、比較対比の妙味もほとんど無い。ボソボソとした台詞が多く聴き取りづらいが、台詞数が少ないこともあって、サイレント映画的な語りの上手さもあり、ストーリーの流れを混乱させることはない。美術やロケで引きの多い画面造形はなかなかに魅せるところが多いが、最後の撮影所出身育ちの橋本一監督作品が、こんなピント外れのダラダラ映画では困る。(あまりよくなかった)

 8月13日(土)にピンク映画「魔性尻 おまえが欲しい」を観る。

「魔性尻 おまえが欲しい」(ベビーブーム・マサ)
幼馴染の二人の男の一方的な歪んだ友情が、女占師を間に挟んだトラブルを発端にして、破滅の淵に転がり込む。でも、その辺に味がある訳でなく、結局は濡れ場の方便で映画が転がる凡ピンクの印象しか持てなかった。(あまりよくなかった)

 8月13日(土)に昨年2021年2年公開「カポネ」を観る。

「カポネ」(ジョシュ・トランク)
伝説のギャング、アル・カポネの最晩年を描いた異色篇。認知症で身体も不自由になりオムツを着けた惨めな姿の中で、現実とも妄想ともつかぬシーンが繰り返されていく。過去にさほどの栄光も有せず、これ程ひどい障害でない私にしても、この過去と現実の落差のイラダチはよく解かるが、見せられて面白い物ではない。トム・ハーディが、この難役を楽しそうに怪演しているのを観る映画でしかない。(あまりよくなかった)

 この日に、昨年公開作品2本・ピンク1本を観たが、全部が外れだった。

 昨年の令和3年1月公開バリバリの新作ピンク映画「誘惑妻物語 濡れた人差し指」が早々と日本映画専門チャンネルで放映されたので、録画して8月17日(水)に観る。しかし、ピンクでこんな早い放映とは驚きだ。大歓迎である。

「誘惑妻物語 濡れた人差し指」(加藤 義一)
センセーショナルな表題に対して、不倫みたいな物があるわけではなく、バイト妻にスナック店長がついラフラッっと、キスしてしまっただけである。(ピンクだから妄想シーンでの濡れ場はあるか…)バイト妻の夫は、歳の離れた大学教授で、クソ真面目で無駄な事は一切しない面白くもおかしくない男。神崎詩織=なかみつせいじのカップルだ。店長の妻は心を病んでいて、仕事も家事も夫まかせで頼り切っている。こちらの方は並木塔子=柳塔史のカップリングで、4人共に役を得た好演だ。どちらも夫婦として破綻しているかに見えるが、夜の営みはそれなりに激しく(だから並木塔子は心の病と勝手に解釈した)、それが絆になっているとのピンク映画ならではの人間描写が絶妙である。そんな空白が生んだ心の揺れをジックリ追って、加藤義一=深澤浩子の監督=脚本コンビは相変わらず手堅い。ピンク映画の定番で3組目のカップルが登場し、それが奔放な初美りんと、それに振り回される優柔不断な不倫男の津田篤。ただ、この男女優各3人を律儀に守るために、エンド直前でこの3組目を、唐突にややこしい因果話で絡めたのは、なくもがなの気がした。(まあまあ)

 前回の日記以降に観た映画は次の10本。

「タリナイ」「HOKUSAI」「魔性尻 おまえが欲しい」「カポネ」
「ザ・ソウルメイト」「父子草」
「ONE PIECE ワンピース THE MOVIE
                        オマツリ男爵と秘密の島」
「ONE PIECE ワンピース THE MOVIE
                        カラクリ城のメカ巨兵」
「リミットレス」「誘惑妻物語 濡れた人差し指」

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年08月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031