mixiユーザー(id:2184757)

2022年08月16日09:35

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行政の無責任さは目に余るが大学も今一度原点に立ち返って存在意義を考えて欲しい

本音で言えばやっとか…という気持ちだ。

実際僕の知り合いの多くが退職後大学の助教授、教授になっている例がある。
いうのまにかそんなに大学って増えたのか?と思って聞いてみると自分の時代にはなかった学校名がずらずらと出てくる。いわゆる新設校なのだろうが思えば大学進学率がうなぎ上りになった際の受け皿でもあったのだろう。

中には大学院も設置されている学校もあり、教職員も役人や高等学校以下の学校や幼稚園の管理職の受け皿でもあったりする。

中には就業前にそれなりの論文や書籍を発表し社会的評価を得ている人もいるがこれはごく少数だ。普通教授陣はそれなりに研究し学会での実績を積んでいる者で構成されているものだが近年それこそアナウンサーや社会活動家であったり、企業や金融業界で評価を得ている者であったりして多様性に富んだ才能が切磋琢磨することでそれなり研究が活性化する利点もあるが、一方で前述の役人に類する人材の多くが定年後の雇用確保であったり企業とのコネクション確保で学生の就職先として期待するものであったりして本来の研究実績の向上や優れた学生の輩出という目的を果たすことができなくなっている。

とはいえ一方で優れた研究者であっても本来の研究環境において異端と評価され組織的政治的な判断で排除される者は以前であれば外国の大学への移籍しか手段はなかったがこうした新設校で一時的に研究を継続できる意味では存在価値はあると言える。まあその研究環境も実力に見合ったものではなく学生のレベルも教鞭をとるに値しないものなので当然腰掛ですてっぷいがいのなにものでもないのだが・・・・

自分の時代もモラトリアムとかレジャーセンター化と揶揄された時代ではあったが取り敢えず勉強しないと単位は取れないし、稚拙ながらも論文を書かねば卒業できない時代であったことで何とか大学生としての品質は保たれていたのではないかと思うのだが、社会に出て10年20年と時を経て聞こえてきたのは新卒者のレベルの低下であった。正確な統計を調べたわけではないがこれは新設校の増加と比例しているように思えて仕方がない。

ある人事担当者の言であるが以前の新入社員は半完成品と位置付けていたが、今や高卒でベル。ひどいときには中卒レベルまで研修内容を落とさねばならなくなるほど深刻な状況になったと嘆いていた。

まあ、人気企業であればここまでの状況はないにしても長期的に見ると社会としては無視できない問題で、本来適性を活かした仕事に従事し自分のキャリアを積むことで足元を固める時間を興味のない学問のために多くの学生が4年間の時間を無駄に過ごしている。

高度経済成長後の歪んだ学歴偏重社会の価値観がこうした状況を作り出したのだがこれは社会にとって大きな損失で、国も「学ぶ機会の拡充」という点においてはもっと早期に企業や行政とも連携して現在進めつつあるような「学び直し」のような体系を構築すべきだった。同時にドイツが古くから行っているマイスター制度などを参考に大学だけでなく技術の継承や職人の社会的地位の向上にかかる政策も同時に進めてもらいたいところだ。

Fランク大学などというレッテルを張られた大学は教授陣もそして学生諸君もここは奮起して社会の鼻を明かして欲しいし、文科省も自分で蒔いた種なのだから「淘汰」などという考えは持ってほしくないね。


■定員の5割以下で学部の新設認めず 文科省改正案、大学の規制強化へ
(朝日新聞デジタル - 08月15日 20:11)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7073668
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