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2022年08月05日08:59

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再聴278:SLY & THE FAMILY STONE

スライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & The Family Stone)はアメリカのソウル・グループ。

僕が初めて彼らを知ったのは映画「ウッドストック」。もしかしたら名前だけは知っていたかもしれないけれど、この「ウッドストック」でのパフォーマンスは凄く印象に残った。「ウッドストック」のサントラ盤で聴くスライもパワフルでファンキー。元気ハツラツといった印象でヘビロテしていた。

次いでラジオ番組「全米トップ40」で「10年前のNo.1ソング」というコーナーで「Thank You(Falettinme Be Mice Elf Agin)」が流れてきて「おお!これだ!」と思った。ビンビンに響くチョッパー・ベースに(今はスラップっていうのかな。ちなみにスライ&ザ・ファミリー・ストーンのベーシストであるラリー・グラハムがこのプレイを編み出したって言われている)後にジャネット・ジャクソンにサンプリングされる印象的なギター。乱暴なコーラス、と僕のツボにフィット・イン。「よし、スライのアルバムを買うぞ!」と決意。ところが当時(僕が高校生から専門学校生になったくらいだから1980年代前半くらい)はスライのレコードを見つけるのに一苦労。日本盤はまず見つけられなかったので、専門学校があった新宿の西口界隈の輸入盤屋(ブート屋も含む)をあちこち探し回って、やっと1枚、新宿レコードという老舗の輸入盤屋で「Anthology」という2枚組のベストを発見。ところがこれが高くてすぐには買えない。当時は輸入盤って高価だったんですよね(今も円安だから高いのかなぁ)。何回かお昼を食べるのを我慢して、昼食代を浮かし、やっとの思いで買った記憶がある。若い頃はこういう無茶なことをして買ったアルバムって結構あったなぁ。

そんなこんなでやっと手に入れた「Anthology」はもうスーパー・ヘビロテ。彼らのヒット曲、代表曲は網羅されているし、「Dance To The Music」「Everyday People」「Stand!」「I Want To Take You Higher」「Hot Fun In The Summertime」そして前出の「Thank You(Falettinme Be Mice Elf Agin)」、「Running Away」カヴァー曲の「Que Sera Sera(Whatever Will Be Will Be」(これが結構いい感じのカヴァー)と僕にとって極上の楽曲のオンパレードだった。

結局スライはクスリでダメになっちゃったけど、何度か復帰、2008年には来日もしている。今は著作権を全部手放しちゃって、トレーラー・ハウスで生活しているらしい。クスリと言えば彼らの代表作「There’s A Riot Goin’ On」は後付けの情報を元に聴くと、もうドラッグ充満のアルバムって感じがする。これほどにダウナーで、下に下に、内に内にと向かっていくようなファンク・ミュージックって聴いた事がない。高揚感皆無って感じ。ところがそんな音が僕にはとても魅力的。凄いアルバムだと思う。

以前にもどこかで書いたけど、僕にとってのファンクってPファンクとこのスライ&ザ・ファミリー・ストーン。特にスライの「Thank You For Talkin' To Me Africa」という曲(Thank You(Falettinme Be Mice Elf Agin)のスロー・ヴァージョンみたいな曲)は僕にとってとびっきりのファンク曲。

Everyday People / Sly & The Family Stone

Stand! / Sly & The Family Stone

Thank You(Falettinme Be Mice Elf Agin) / Sly & The Family Stone

Luv N' Haight / Sly & The Family Stone

Thank You For Talking To Me Africa / Sly & The Family Stone

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