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2022年07月13日10:56

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特定の国の人口爆発はその国の滅亡のシナリオである

いろいろと議論はあるが人口が多い国イコール大国というではない。
もちろん経済を含め大きなマーケットであると同時にうまくいけば世界に影響力を及ぼす生産拠点になるという可能性があるからだ。

しかし国家運営という面においても安全保障という面においてもバランスを保ちながら国家を保全していく難しさというものがいつも付いて回り、ともすればマッチポンプ的な運営に終始し、いつも新たな問題や紛争の火種を内包することになる。

加えてインドの特質としてカースト制の存在がある。表面的には薄れてきているものの国民の中には結婚、就職、昇進に根強い影響が存在している事実がある。さらにジェンダーの面でも男尊女卑の傾向も根強く、広い国土の地方部においてそれは顕著でニュースとして取り上げられるのは氷山の一角であるとも聞く。

一方で世界のIT産業でもしインド人を欠いたとしたらその瞬間崩壊を招くだろうといわれるほどの人材の宝庫であり、教育水準も高い階層が存在する反面、識字率自体は低いなど歴史的に複雑な階層社会が今後の発展の障害になっている。

安全保障面では兵器の多くをロシアに依存してきた経緯があり、ロシアの衰退と対中共戦略の面から西側の兵器への更新を現在進めていく過程にあるが将来的には当然自国調達を目指している。これが計画通りに行けば問題はないが大国であるがゆえに米国を始め西側諸国は供給は極めて限定的なものになることが予想される。

食糧調達の面では輸出国である反面、今後人口増と経済発展の過程において一転輸入国に転ずることが予想される。国民生活の向上がそのまま国家運営の首を絞めることになるのは皮肉なものだが巨大国家の運営はかく難しいものであることが分かる。

ウクライナへのロシアの侵略により世界は自由主義と専制主義国家群に2分化されたように見えるが、今後の動向によってはこのインドが第3極としてますます複雑化することも懸念されるところで将来の世界情勢を占うことを難しくしている。

人口増は一方で人口減という要素も内包していることを考慮するとさらに複雑になり、特定の国家においては国が傾くほど大きな問題になっていることも看過できずこのインドについてもやがてそんな局面が必ず訪れることを考慮する必要があるだろう。

人口増がそのまま国力に反映されるという時代は前時代的なものの考え方であることは意識すべきで、ある意味日本のような小さな国土に過剰な人口を抱えている国は一時的な人口減はある意味歓迎すべき現象なのかもしれない。中共やインドが抱えているような危険因子がない分うまくコントロールしながら小さな課題を上手に克服することができれば、こうした国とも上手に付き合っていくことができるのではないかと思う。とかく非難の的になる閉鎖的な対応は自国を守るためには島国であるメリットを十分に生かした戦略であると評価したい面もあるね。


■インドの人口、来年にも中国を抜く見通し 世界人口は今年80億人に
(朝日新聞デジタル - 07月12日 08:44)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7030700
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