mixiユーザー(id:9051319)
2022年06月24日23:47
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ヒビノキ777（6月19日〜6月25日までの１週間／週前半）
2022/６/19〜2022/６/25までの日曜日〜水曜日の週前半の日記です。
■2022/06/19/日
６月18日の午後から都内でTRPGのオフライン・セッション――。
『OCTOPATH TRAVELER TRPG（オクトパス・トラベラーTRPG）』のプレイヤーをやらせてもらいました。
https:/
参加したメンバーは感染対策ともども協力ありがとうこざいました。派手さや特徴は薄味だが純正ファンタジー作品としては手堅い作り込み
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� ．ぅ鵐妊� 学者／商人
属性攻撃が得意なショタ的学者。商人の丁稚に化け盗賊の隠れ家に関る重要な情報をつかんだ。何気に今回最大のダメージディーラー。
▼PC�◆．灰鵐好織鵐張 ー躾諭真栖�
背景が完全に悪事に手を染め改心した女性狩人。物見遊山の目的で聖地を訪問。サポート特技やクラスフィールドコマンドを上手く使う。
▼PC�� スガワラ・フミタン 盗賊／薬師
背景が異世界転生者そのものになってしまった女性盗賊。映画になった広島抗争時代からこの世界へ来た任侠。自分のキャラクター。
▼PC�� “やみ”のシャイニング。
ヤミノシャイニングとすると競走馬かウマ娘のようになってしまう部族の戦士。情報収集でも活躍。戦闘力と攻撃力は安定の一言。
●プレイの内容
（１）
本作はスクウェア・エニックスが18年にニンテンドースイッチ、X-BOX ONE、PCで発売したビデオゲーム『OCTOPATH TRAVELER』*1が原作のTRPGだ。原作同様に８の地域へわかれたオルステラ大陸を舞台にPCの冒険を描く。ちなみに自分は原作ビデオゲームはやっておらず、今回参加したメンバーの半数も同じ状態だ。*2このためあくまで「TRPGだけ」の視点で感想を参照にしてほしい。*3
当日のシナリオはルールブックの付属シナリオ。以後の内容は若干のネタバレをふくむ。注意をしてほしい。またこの部分では全体の概要と当日の流れを記して、以後はシステムの感想に注力する。*4PCは大陸北部に位置する聖地フレイムグレース*5の騎士エリザから逃げた出した盗賊ゴルドの捕縛依頼をうけた。聖地で情報を集め一行は盗賊の隠れ家へ潜入。見事ゴルドを倒しエリザへ引き渡す。*6
（２）
まず全体の解説から。本作のフォーマットは「FEARゲー」*7のスタンダード・ロールプレイング・システム（以下SRS）へのっとる。このフォーマットはゲームルール全体へおよぶ。ただ要所・要所で現代的／初心者へと向けた選択を行い、SRSシステムを大きく崩して変化をつけている（情報収集やクラスごとのフィールドコマンドが代表）。*8一部で現代ナイズドした進化も感覚する作品だ。*9
キャラクター作成はオーソドックス。ビデオゲームと同じ８つのクラス*10 を２つ選択。クラスの一方をメインに。一方をサブに得る。*11 クラスの合計で能力値が決定され、特技や装備を獲得する。なお本作に技能はない。作成自体は従来のSRSやTRPGと大差なく、また能力の算出や記入項目も多い。*12 ただ作成時点で取得可能な特技の個数は限定されているため迷う事もあまりない。*13
（３）
ゲームプレイの進行は従来の「FEARゲー」と同様だ。「オープニング」「ミドル」「クライマックス」「エンディング」それぞれのフェイズにわかれ進行する。今回の場合だと騎士エリザに依頼をうける部分が「オープニング」。盗賊ゴルドとの対決が「クライマックス」だ。なら当然、情報収集は「ミドル」で行う。従来の「FEARゲー」のフォーマットとことなる部分は、この情報収集だ。
「EEARゲー」の情報収集は、ただ単純にランダマイザ*14 とPCの能力を使用して必要な達成値／目標値をだせば、すべての情報が手に入る仕組みだ。*15 本作ではこの仕組みを崩し、PLとGMの「やりとり」のなかで、以後の情報のアンカーになる「キーワード」を探す／渡す。情報収集の仕組みとしては古典手／伝統的な方法だが、*16 昨今のTRPGでは「ナラティブシーン」が増加している。*17
（４）
情報収集場面が「キャラクターの関係や交流を促進する役割」*18 になった現在「システム優先」「判定絶対」の杓子定規の情報収集はもはや過去のトレンドだ。*19 同時にシステムを優先した情報収集はロールプレイへの柔軟性が低く初心者もとっつきづらい。結局TRPGは原点回帰しているのかもしれない。*20 なにより情報収集で「キーワード」を引き出す本作の方法は説明いらずで直感的である。*21
PCはロールプレイをまじえ、まず最初にゴルドを捕え、引き渡した傭兵デリックを当る。以後インディを中心に「キーワード」を確実に入手。*22 ゴルドたちの隠れ家を発見する。隠れ家へ潜入するにあたり、PC／PLは本作の特徴たる「フィールドコマンド」を十分活用した。一部「FEARゲー」の「神業」*23 に近い性能を持つ特技だが、神業よりひかえめな効果が必ず発動する。*24
（５）
今回ならコンスタンツァが、狩人のコマンドで獣を呼び出し、隠れ家入り口の盗賊を追い払う。*25 逃げ出す盗賊からフミタンが盗賊のコマンドで入口のカギを盗み出すといった具合だ。*26 神業同様「フィールドコマンド」は絶対効果発動。キャラクターの特徴を表現できるしゲームプレイの時間も短縮している。エネミーはコマンドを使用できないので「打ち消し」もされない。*27
一行は盗賊のアジトでゴルドと対決する。戦闘は原作ビデオゲームの特徴をもっともよく再現した本作のセールスポイント。エネミーは武器（８種）や属性に関る「弱点」*28 を持つ。その「弱点」の攻撃が命中したとき「シールドブレイク」され防御力が一段階だけ低下する。*29 また「シールドブレイク」されたターンにエネミーは行動の権利を失う。*30 これをねらい戦闘を有利にすすめる。
（６）
冒頭シャイニングのPC／PLがノリで「全部のクラスをやろうぜ」と提案して、*31 みんなしたがったが、結果においてこの選択は正解であった。ほぼすべての武器と属性の攻撃を所持している我々は相手の弱点を網羅できたからだ。着々とPCは「シールドブレイク」を行い有利に戦闘をすすめていくことができた。なお相手の「弱点」を情報収集で調査しておくのも重要な要素のようだ。*32
ダメージバランスも良く攻撃力や防御力の数値が意味をなしている部分も好感。*33 苦戦はしたものの一行はゴルドを捕縛しエリザへ引き渡した。付属シナリオに原作のキャラクターが登場するなど、*34 やっぱり本作は原作ビデオゲームファンへと向けた体裁。ただシステム部分は以外のユーザーへも十分配慮した手堅い作り込みだ。*35 原作同様ネオクラシック的位置づけのTRPGかもしれない。*36
●脚注
※１ https:/
※２ このため原作ビデオゲームに思い入れは“ない”。この状態を「フラット」な視点とするかは読み手しだいだ。ただ原作ビデオゲームをやっていれば本作の面白さが各段に向上するのは間違いない。なにしろビデオゲームとTRPGの作り手が最も望む入口とは「原作ビデオゲームのファンが本書を手に取る事」だ。
※３ 我々はTRPGに重きを置いてプレイしようとした。
※４ 新作TRPGをやったときのいつものパターンだ。
※５ 原作ビデオゲームの中心的な宗教の１つ聖火教の聖地。我々は旅の途中の物見遊山で立ち寄ったということにした。
※６ ルールブックの付属シナリオですから内容は非常にシンプルだ。PCは騎士エリザの依頼を受け → 盗賊ゴルドを以前逮捕した傭兵ディランから情報を聞き → 聖火教・総本山の大聖堂で食料を買いに現れた盗賊の噂を知り → 商店に買い物にあらわれた盗賊を追跡し → 盗賊の隠れ家を発見 → ゴルドと対決 → エンディングだ。
※７ （有）ファーイースト・アミューズメント・リサーチ（https:/
※８ 国内と海外をふくめ、後発のTRPGがどんどんあらたなフェイズに突入しているいま、なにかを刷新していかなければ「FEARゲー」の運命はつきる。
※９ なにかをかえようとはしている。
※10 https:/
※11 「サポート特技」や防具といった一部要素はメインクラスの選択によって決定されることになる。
※12 「ある能力値とある能力値を合計する」「この合計値からある能力値をマイナスして副次能力を出す」など面倒な部分は多い。キャラクターの能力値を合理的に導き出す処理なのだが手間はかかる
※13 キャラクター作成でPCが得る特技はメインクラスから２個とサブクラスから１個だ。またそれぞれのクラスの特技自体がそれほどない。
※14 トランプやサイコロといったランダムな数字を算出可能な器具。
※15 たとえば「どう調査するのか？」といったロールプレイは発生する。だが情報によって調査手法を変化させる必要はない。必要な達成値／目標値をだせばすべての情報が手に入るからだ。この方法だと個別の情報収集の状況から誘発されるようなロールプレイの余地があまりない。
※16 とはいえ世界全体ではこの方法がいまだにスタンダードだ。
※17 国内・海外をとわず現在のTRPGの潮流は物語創作重視（ナラティブ） ＋ ルールライトだ。
※18 この選択と結果の行き着く先は実に単純で、戦闘など数値の飛び交う場面では自己表現／演技がしずらいからだ。そういう意味では従来から情報収集の場面こそ作り手、PC、PLがロールプレイを行う場所であった。最近はここへ、PL／PC同士のコミュニケーションを促進するツール／ルールを付与する場合が多い。
※19 情報収集の成功ではなく、その結果の「過程」＋α――PL／PCの共感や物語の創出が重要になった。
※20 じゃあ「その現在のトレンドの源流はなんだったのか？」といえば昔々からそんなことはみんなやっていたのだ。“整備”されただけだ。
※21 情報収集に関るゲームルールを説明する必要もないですしね。
※22 ※６も参照。インディは盗賊が物資を買いに現れる商店の丁稚となって、荷物を運ぶ等々の作業を手伝い内情を調査した。
※23 『トーキョーM◎VA』など特定の「FEARゲー」が導入する「絶対効果発動」の特技の総称。「死亡」「復活」といった劇的な効果をもたらす。ただ、神業は「打ち消し」や「裁定」で様々な議論も呼び、調整がむずかしい場面が多々ある。
※24 基本的なルールにおいて「神業」には「神業」の使用でしか抵抗できない。
※25 「けしかける」。シーンにいるエキストラを排除する。
※26 「盗む」。エキストラからキーアイテムを盗む。
※27 ※23も参照。「神業」を「神業」で打ち消せる仕様で裁定問題が発生するのならば相手が「神業」を使用できなければいい。くわえて長年議論の的の「神業」の裁定問題は「即死効果」を持つ「神業」の変更で大抵解決できると思うのだが。
※28 弱点は剣、短剣、槍、斧、弓、杖、火、氷、雷、風、光、闇の12種。
※29 たとえば「シールドブレイク」以前のエネミーは防御点が「10」で10点のダメージを防ぐ。「ブレイク」以後のエネミーは防御点が「５」に減少する。なお一度シールドが「ブレイク」されれば、以後どの武器／属性で攻撃しようと「シールドブレイク」状態の防御点をエネミーは採用する。
※30 つまりはそのターンにエネミーは行動不能となるわけだ。
※31 「未来はなにがどうなるかわからない」
※32 プレイ終了後にGMへ聞くと、どうやらゴルドの「弱点」を知る情報があったようだ。PL／PCはこれらの情報を入手することによって相手の「弱点」の武器を用意することができた。
※33 はなからバランスをとっておらず死亡 → 復活でダメージをやりすごす作品は一杯ありますしね。
※34 ※２も参照。このあたりの思い入れがあればもっと作品の印象は強く輝く。
※35 複雑だったり特殊なゲームルールもなくて初心者むけだ。
※36 おそらくはデザイナーも意識しているのだろう。
『このヒーラー、めんどくさい』 第11話 「そんな第11話」
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カーラちゃんは回復術と死霊術。キノコ（オルテガイア）はそこそこの戦闘力と攻撃力。アンナ（ゴースト）は生前の盗賊技能。りょう子さん（怨霊）は無限収納。アルヴィンさんの得意分野は？ あれアルヴィンさん？ そんな第11話。一行が＋２名されたもののりょう子さんの台詞は２つ。やっぱり持て余し気味なのでは？ 今回は「（かわいい）ミミック」と「（勝負下着にときめいた）鬼女」が登場。
以前もふれたけれど作品の伸び代は、ポンコツ戦士とポンコツ僧侶のラブな接近。前半と後半はコメディのしかけかたがことなる。でもとっさにカーラちゃんを攻撃からかばったアルヴィンさんに前衛職と男子的なかっこよさを感覚した。そりゃカーラちゃんもラブよ。来週はドワーフの子供が救いを求めた悪党――人造兵士を使役するドルマンとの対決。ようやく☆０（笑）のポンコツ戦士の剣が火を吹くぜ。
■2022/06/20/月
事業共催や事業後援の申請方法や書類の書き方は、もう説明されなくてもわかってるんだけど、役所の窓口で新人担当にキラキラはりきって説明されると「いやもうわかってます」と言えずに困るのよ。
『ヒーラー・ガール』 第12話 「私たち、C級ヒーラーです！」
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最終回。Ｃ級ヒーラー試験に合格した、かな、玲美、響の３人はアメリカ、穂ノ坂治療院、安藤 霙の病院で研修を開始する。だがアメリカで研修を行うかなと音信不通に。２人はアメリカのかなの下へ向う。基本的に研修の名の付く後日譚。キャラクターの未来と今後をまとめる展開。最後はメインキャラクター総出の歌唱で終了。率直な印象は毒にも薬にもならなかった作品かな。
ミュージカル ＋ 緩和医療の意味のホスピスケア。これを歌で行う架空のヒーラーの卵の成長と活躍が監督のめざすところだったんでしょう。商品的や消費的あるいは性的ではない「アイドルもの」に抵抗したふしもあるかもな。でもどれもが足りてなかった。医療ものとしても、少女の成長へ関る喜怒哀楽の上げ下げも、ミュージカル要素も突き抜けず全部が中途半端な印象が残る作品であった。
■2022/06/21/火
夏場。そろろそろデジタル製品が熱を持つ時期。この原因は「気温」ではなく「湿度」なのよな。「湿度」が低い場合、高温でもパソコンや通信用モデムはあまり熱を持たない。冷却用の扇風機を出す季節よ。
『境界戦機 第二部』 第12話 「北陸戦線（前編）」
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前編と後編の結果のみによって戦争全体の勝敗を描写できるわけがない。ですからアモウ、ガシン、シオンのMAILeSとブラットのブレイディファントムが対決。戦争決着になりそう。来週前半で勝負をつけないと北陸戦線以後の後日を描く余裕がないわけですし。おそらくブラッドとの対決が終了したあと「これがこうなって」「あれがああなった」とのナレーションで現状説明。そうして幕引きだろうな。
北陸戦線開戦。北米同盟 vs 日中豪露の戦闘は一進一退。勝負のカギはMAILeS３機。ブラッドはケンブ、ジョウガン、レイキの合流を分断。アモウは単身で彼と戦う。来週をふくめ最終４話はさすがに作画リソースを注力。戦闘の迫力が違う。ファントムはパイロットの安全性や危険性を一切考慮してないピーキー仕様。これだとブラッドの目的の単純に「命を賭す戦い」であったとまとめそう。
■2022/06/22/水
どうして折り畳み傘の良いのを買うって昼食のときの話の流れで、下の子は店置きの浅草観光地図は持って来てカサわすれてくんねん（店に取りに戻った）。とっておいてもらってよかったけど絶対苦笑されてる。
『古見さんは、コミュ症です。 第2期』 第12話 「ホワイトデーです。/1年間です。」
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最終回。「ホワイトデーです。」「１年間です。」 古見さんと只野くんの友達以上恋人未満の「現在の関係」の総仕上げ。くわえて“友達”になったクラスメイトの振り替えり。ホワイトデーはともかくも、最後に消しゴム落しで盛り上がるところがこの作品らしいな。物語の幕引きだけあって作画も回復。１期１話と２期24話は反復の構成。古見さんが新学期に校門をくぐる「最初」と「最後」。
でも「１年前」と「１年後」はたしかにちがう。そうして古見さんと只野くんはあらたなクラスで２年目の高校生活をはじめる。直前２話が残念だったけれど、作画は全体で高い品質を保ち丁寧であった。過剰な演出と演技でイキオイをつけて、１組の変人（よき友人たち）をイキイキさせコメディの質も安定。画面にも演技にも作り手が注ぐ愛を感じた。原作ストックは十分だし続編もやってほしい。
『であいもん』 第12話 「春暁に鯛」
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最終回。緑松で修行に挑む和の１年の成長。全員で祝う一果の誕生パーティで幕引き。もちろん彼女と父（巴）の問題は解消されない。とりあえずいまは遠くにいる人（巴）より近くにいる人（和）。自身をいつでも見守ってくれる人々に彼女はさびしくない。和菓子をテーマに描く「人情もの」「商売もの」としては成功していた。じんわり染み入る作風で、人々の感情や機微（きび）の描き方も上手。
以前とくらべこういう題材のテレビアニメはとんと減っている。ですから新鮮であった。作画は派手さこそないものの、終始安定していて、エンカレッジフィルムと監督の“よさ”がででいる。あと背景と美術のうつくしさ。菓子の作画をふくめ「この部分」がくずれてしまうと現実の京都に強く着地している作風もあって一気にアラが出る。地味で目立たない作品ですが、各期にこういうのは１本くらいほしい。
■2022/06/19/日
６月18日の午後から都内でTRPGのオフライン・セッション――。
『OCTOPATH TRAVELER TRPG（オクトパス・トラベラーTRPG）』のプレイヤーをやらせてもらいました。
https:/
参加したメンバーは感染対策ともども協力ありがとうこざいました。派手さや特徴は薄味だが純正ファンタジー作品としては手堅い作り込み
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� ．ぅ鵐妊� 学者／商人
属性攻撃が得意なショタ的学者。商人の丁稚に化け盗賊の隠れ家に関る重要な情報をつかんだ。何気に今回最大のダメージディーラー。
▼PC�◆．灰鵐好織鵐張 ー躾諭真栖�
背景が完全に悪事に手を染め改心した女性狩人。物見遊山の目的で聖地を訪問。サポート特技やクラスフィールドコマンドを上手く使う。
▼PC�� スガワラ・フミタン 盗賊／薬師
背景が異世界転生者そのものになってしまった女性盗賊。映画になった広島抗争時代からこの世界へ来た任侠。自分のキャラクター。
▼PC�� “やみ”のシャイニング。
ヤミノシャイニングとすると競走馬かウマ娘のようになってしまう部族の戦士。情報収集でも活躍。戦闘力と攻撃力は安定の一言。
●プレイの内容
（１）
本作はスクウェア・エニックスが18年にニンテンドースイッチ、X-BOX ONE、PCで発売したビデオゲーム『OCTOPATH TRAVELER』*1が原作のTRPGだ。原作同様に８の地域へわかれたオルステラ大陸を舞台にPCの冒険を描く。ちなみに自分は原作ビデオゲームはやっておらず、今回参加したメンバーの半数も同じ状態だ。*2このためあくまで「TRPGだけ」の視点で感想を参照にしてほしい。*3
当日のシナリオはルールブックの付属シナリオ。以後の内容は若干のネタバレをふくむ。注意をしてほしい。またこの部分では全体の概要と当日の流れを記して、以後はシステムの感想に注力する。*4PCは大陸北部に位置する聖地フレイムグレース*5の騎士エリザから逃げた出した盗賊ゴルドの捕縛依頼をうけた。聖地で情報を集め一行は盗賊の隠れ家へ潜入。見事ゴルドを倒しエリザへ引き渡す。*6
（２）
まず全体の解説から。本作のフォーマットは「FEARゲー」*7のスタンダード・ロールプレイング・システム（以下SRS）へのっとる。このフォーマットはゲームルール全体へおよぶ。ただ要所・要所で現代的／初心者へと向けた選択を行い、SRSシステムを大きく崩して変化をつけている（情報収集やクラスごとのフィールドコマンドが代表）。*8一部で現代ナイズドした進化も感覚する作品だ。*9
キャラクター作成はオーソドックス。ビデオゲームと同じ８つのクラス*10 を２つ選択。クラスの一方をメインに。一方をサブに得る。*11 クラスの合計で能力値が決定され、特技や装備を獲得する。なお本作に技能はない。作成自体は従来のSRSやTRPGと大差なく、また能力の算出や記入項目も多い。*12 ただ作成時点で取得可能な特技の個数は限定されているため迷う事もあまりない。*13
（３）
ゲームプレイの進行は従来の「FEARゲー」と同様だ。「オープニング」「ミドル」「クライマックス」「エンディング」それぞれのフェイズにわかれ進行する。今回の場合だと騎士エリザに依頼をうける部分が「オープニング」。盗賊ゴルドとの対決が「クライマックス」だ。なら当然、情報収集は「ミドル」で行う。従来の「FEARゲー」のフォーマットとことなる部分は、この情報収集だ。
「EEARゲー」の情報収集は、ただ単純にランダマイザ*14 とPCの能力を使用して必要な達成値／目標値をだせば、すべての情報が手に入る仕組みだ。*15 本作ではこの仕組みを崩し、PLとGMの「やりとり」のなかで、以後の情報のアンカーになる「キーワード」を探す／渡す。情報収集の仕組みとしては古典手／伝統的な方法だが、*16 昨今のTRPGでは「ナラティブシーン」が増加している。*17
（４）
情報収集場面が「キャラクターの関係や交流を促進する役割」*18 になった現在「システム優先」「判定絶対」の杓子定規の情報収集はもはや過去のトレンドだ。*19 同時にシステムを優先した情報収集はロールプレイへの柔軟性が低く初心者もとっつきづらい。結局TRPGは原点回帰しているのかもしれない。*20 なにより情報収集で「キーワード」を引き出す本作の方法は説明いらずで直感的である。*21
PCはロールプレイをまじえ、まず最初にゴルドを捕え、引き渡した傭兵デリックを当る。以後インディを中心に「キーワード」を確実に入手。*22 ゴルドたちの隠れ家を発見する。隠れ家へ潜入するにあたり、PC／PLは本作の特徴たる「フィールドコマンド」を十分活用した。一部「FEARゲー」の「神業」*23 に近い性能を持つ特技だが、神業よりひかえめな効果が必ず発動する。*24
（５）
今回ならコンスタンツァが、狩人のコマンドで獣を呼び出し、隠れ家入り口の盗賊を追い払う。*25 逃げ出す盗賊からフミタンが盗賊のコマンドで入口のカギを盗み出すといった具合だ。*26 神業同様「フィールドコマンド」は絶対効果発動。キャラクターの特徴を表現できるしゲームプレイの時間も短縮している。エネミーはコマンドを使用できないので「打ち消し」もされない。*27
一行は盗賊のアジトでゴルドと対決する。戦闘は原作ビデオゲームの特徴をもっともよく再現した本作のセールスポイント。エネミーは武器（８種）や属性に関る「弱点」*28 を持つ。その「弱点」の攻撃が命中したとき「シールドブレイク」され防御力が一段階だけ低下する。*29 また「シールドブレイク」されたターンにエネミーは行動の権利を失う。*30 これをねらい戦闘を有利にすすめる。
（６）
冒頭シャイニングのPC／PLがノリで「全部のクラスをやろうぜ」と提案して、*31 みんなしたがったが、結果においてこの選択は正解であった。ほぼすべての武器と属性の攻撃を所持している我々は相手の弱点を網羅できたからだ。着々とPCは「シールドブレイク」を行い有利に戦闘をすすめていくことができた。なお相手の「弱点」を情報収集で調査しておくのも重要な要素のようだ。*32
ダメージバランスも良く攻撃力や防御力の数値が意味をなしている部分も好感。*33 苦戦はしたものの一行はゴルドを捕縛しエリザへ引き渡した。付属シナリオに原作のキャラクターが登場するなど、*34 やっぱり本作は原作ビデオゲームファンへと向けた体裁。ただシステム部分は以外のユーザーへも十分配慮した手堅い作り込みだ。*35 原作同様ネオクラシック的位置づけのTRPGかもしれない。*36
●脚注
※１ https:/
※２ このため原作ビデオゲームに思い入れは“ない”。この状態を「フラット」な視点とするかは読み手しだいだ。ただ原作ビデオゲームをやっていれば本作の面白さが各段に向上するのは間違いない。なにしろビデオゲームとTRPGの作り手が最も望む入口とは「原作ビデオゲームのファンが本書を手に取る事」だ。
※３ 我々はTRPGに重きを置いてプレイしようとした。
※４ 新作TRPGをやったときのいつものパターンだ。
※５ 原作ビデオゲームの中心的な宗教の１つ聖火教の聖地。我々は旅の途中の物見遊山で立ち寄ったということにした。
※６ ルールブックの付属シナリオですから内容は非常にシンプルだ。PCは騎士エリザの依頼を受け → 盗賊ゴルドを以前逮捕した傭兵ディランから情報を聞き → 聖火教・総本山の大聖堂で食料を買いに現れた盗賊の噂を知り → 商店に買い物にあらわれた盗賊を追跡し → 盗賊の隠れ家を発見 → ゴルドと対決 → エンディングだ。
※７ （有）ファーイースト・アミューズメント・リサーチ（https:/
※８ 国内と海外をふくめ、後発のTRPGがどんどんあらたなフェイズに突入しているいま、なにかを刷新していかなければ「FEARゲー」の運命はつきる。
※９ なにかをかえようとはしている。
※10 https:/
※11 「サポート特技」や防具といった一部要素はメインクラスの選択によって決定されることになる。
※12 「ある能力値とある能力値を合計する」「この合計値からある能力値をマイナスして副次能力を出す」など面倒な部分は多い。キャラクターの能力値を合理的に導き出す処理なのだが手間はかかる
※13 キャラクター作成でPCが得る特技はメインクラスから２個とサブクラスから１個だ。またそれぞれのクラスの特技自体がそれほどない。
※14 トランプやサイコロといったランダムな数字を算出可能な器具。
※15 たとえば「どう調査するのか？」といったロールプレイは発生する。だが情報によって調査手法を変化させる必要はない。必要な達成値／目標値をだせばすべての情報が手に入るからだ。この方法だと個別の情報収集の状況から誘発されるようなロールプレイの余地があまりない。
※16 とはいえ世界全体ではこの方法がいまだにスタンダードだ。
※17 国内・海外をとわず現在のTRPGの潮流は物語創作重視（ナラティブ） ＋ ルールライトだ。
※18 この選択と結果の行き着く先は実に単純で、戦闘など数値の飛び交う場面では自己表現／演技がしずらいからだ。そういう意味では従来から情報収集の場面こそ作り手、PC、PLがロールプレイを行う場所であった。最近はここへ、PL／PC同士のコミュニケーションを促進するツール／ルールを付与する場合が多い。
※19 情報収集の成功ではなく、その結果の「過程」＋α――PL／PCの共感や物語の創出が重要になった。
※20 じゃあ「その現在のトレンドの源流はなんだったのか？」といえば昔々からそんなことはみんなやっていたのだ。“整備”されただけだ。
※21 情報収集に関るゲームルールを説明する必要もないですしね。
※22 ※６も参照。インディは盗賊が物資を買いに現れる商店の丁稚となって、荷物を運ぶ等々の作業を手伝い内情を調査した。
※23 『トーキョーM◎VA』など特定の「FEARゲー」が導入する「絶対効果発動」の特技の総称。「死亡」「復活」といった劇的な効果をもたらす。ただ、神業は「打ち消し」や「裁定」で様々な議論も呼び、調整がむずかしい場面が多々ある。
※24 基本的なルールにおいて「神業」には「神業」の使用でしか抵抗できない。
※25 「けしかける」。シーンにいるエキストラを排除する。
※26 「盗む」。エキストラからキーアイテムを盗む。
※27 ※23も参照。「神業」を「神業」で打ち消せる仕様で裁定問題が発生するのならば相手が「神業」を使用できなければいい。くわえて長年議論の的の「神業」の裁定問題は「即死効果」を持つ「神業」の変更で大抵解決できると思うのだが。
※28 弱点は剣、短剣、槍、斧、弓、杖、火、氷、雷、風、光、闇の12種。
※29 たとえば「シールドブレイク」以前のエネミーは防御点が「10」で10点のダメージを防ぐ。「ブレイク」以後のエネミーは防御点が「５」に減少する。なお一度シールドが「ブレイク」されれば、以後どの武器／属性で攻撃しようと「シールドブレイク」状態の防御点をエネミーは採用する。
※30 つまりはそのターンにエネミーは行動不能となるわけだ。
※31 「未来はなにがどうなるかわからない」
※32 プレイ終了後にGMへ聞くと、どうやらゴルドの「弱点」を知る情報があったようだ。PL／PCはこれらの情報を入手することによって相手の「弱点」の武器を用意することができた。
※33 はなからバランスをとっておらず死亡 → 復活でダメージをやりすごす作品は一杯ありますしね。
※34 ※２も参照。このあたりの思い入れがあればもっと作品の印象は強く輝く。
※35 複雑だったり特殊なゲームルールもなくて初心者むけだ。
※36 おそらくはデザイナーも意識しているのだろう。
『このヒーラー、めんどくさい』 第11話 「そんな第11話」
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カーラちゃんは回復術と死霊術。キノコ（オルテガイア）はそこそこの戦闘力と攻撃力。アンナ（ゴースト）は生前の盗賊技能。りょう子さん（怨霊）は無限収納。アルヴィンさんの得意分野は？ あれアルヴィンさん？ そんな第11話。一行が＋２名されたもののりょう子さんの台詞は２つ。やっぱり持て余し気味なのでは？ 今回は「（かわいい）ミミック」と「（勝負下着にときめいた）鬼女」が登場。
以前もふれたけれど作品の伸び代は、ポンコツ戦士とポンコツ僧侶のラブな接近。前半と後半はコメディのしかけかたがことなる。でもとっさにカーラちゃんを攻撃からかばったアルヴィンさんに前衛職と男子的なかっこよさを感覚した。そりゃカーラちゃんもラブよ。来週はドワーフの子供が救いを求めた悪党――人造兵士を使役するドルマンとの対決。ようやく☆０（笑）のポンコツ戦士の剣が火を吹くぜ。
■2022/06/20/月
事業共催や事業後援の申請方法や書類の書き方は、もう説明されなくてもわかってるんだけど、役所の窓口で新人担当にキラキラはりきって説明されると「いやもうわかってます」と言えずに困るのよ。
『ヒーラー・ガール』 第12話 「私たち、C級ヒーラーです！」
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最終回。Ｃ級ヒーラー試験に合格した、かな、玲美、響の３人はアメリカ、穂ノ坂治療院、安藤 霙の病院で研修を開始する。だがアメリカで研修を行うかなと音信不通に。２人はアメリカのかなの下へ向う。基本的に研修の名の付く後日譚。キャラクターの未来と今後をまとめる展開。最後はメインキャラクター総出の歌唱で終了。率直な印象は毒にも薬にもならなかった作品かな。
ミュージカル ＋ 緩和医療の意味のホスピスケア。これを歌で行う架空のヒーラーの卵の成長と活躍が監督のめざすところだったんでしょう。商品的や消費的あるいは性的ではない「アイドルもの」に抵抗したふしもあるかもな。でもどれもが足りてなかった。医療ものとしても、少女の成長へ関る喜怒哀楽の上げ下げも、ミュージカル要素も突き抜けず全部が中途半端な印象が残る作品であった。
■2022/06/21/火
夏場。そろろそろデジタル製品が熱を持つ時期。この原因は「気温」ではなく「湿度」なのよな。「湿度」が低い場合、高温でもパソコンや通信用モデムはあまり熱を持たない。冷却用の扇風機を出す季節よ。
『境界戦機 第二部』 第12話 「北陸戦線（前編）」
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前編と後編の結果のみによって戦争全体の勝敗を描写できるわけがない。ですからアモウ、ガシン、シオンのMAILeSとブラットのブレイディファントムが対決。戦争決着になりそう。来週前半で勝負をつけないと北陸戦線以後の後日を描く余裕がないわけですし。おそらくブラッドとの対決が終了したあと「これがこうなって」「あれがああなった」とのナレーションで現状説明。そうして幕引きだろうな。
北陸戦線開戦。北米同盟 vs 日中豪露の戦闘は一進一退。勝負のカギはMAILeS３機。ブラッドはケンブ、ジョウガン、レイキの合流を分断。アモウは単身で彼と戦う。来週をふくめ最終４話はさすがに作画リソースを注力。戦闘の迫力が違う。ファントムはパイロットの安全性や危険性を一切考慮してないピーキー仕様。これだとブラッドの目的の単純に「命を賭す戦い」であったとまとめそう。
■2022/06/22/水
どうして折り畳み傘の良いのを買うって昼食のときの話の流れで、下の子は店置きの浅草観光地図は持って来てカサわすれてくんねん（店に取りに戻った）。とっておいてもらってよかったけど絶対苦笑されてる。
『古見さんは、コミュ症です。 第2期』 第12話 「ホワイトデーです。/1年間です。」
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最終回。「ホワイトデーです。」「１年間です。」 古見さんと只野くんの友達以上恋人未満の「現在の関係」の総仕上げ。くわえて“友達”になったクラスメイトの振り替えり。ホワイトデーはともかくも、最後に消しゴム落しで盛り上がるところがこの作品らしいな。物語の幕引きだけあって作画も回復。１期１話と２期24話は反復の構成。古見さんが新学期に校門をくぐる「最初」と「最後」。
でも「１年前」と「１年後」はたしかにちがう。そうして古見さんと只野くんはあらたなクラスで２年目の高校生活をはじめる。直前２話が残念だったけれど、作画は全体で高い品質を保ち丁寧であった。過剰な演出と演技でイキオイをつけて、１組の変人（よき友人たち）をイキイキさせコメディの質も安定。画面にも演技にも作り手が注ぐ愛を感じた。原作ストックは十分だし続編もやってほしい。
『であいもん』 第12話 「春暁に鯛」
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最終回。緑松で修行に挑む和の１年の成長。全員で祝う一果の誕生パーティで幕引き。もちろん彼女と父（巴）の問題は解消されない。とりあえずいまは遠くにいる人（巴）より近くにいる人（和）。自身をいつでも見守ってくれる人々に彼女はさびしくない。和菓子をテーマに描く「人情もの」「商売もの」としては成功していた。じんわり染み入る作風で、人々の感情や機微（きび）の描き方も上手。
以前とくらべこういう題材のテレビアニメはとんと減っている。ですから新鮮であった。作画は派手さこそないものの、終始安定していて、エンカレッジフィルムと監督の“よさ”がででいる。あと背景と美術のうつくしさ。菓子の作画をふくめ「この部分」がくずれてしまうと現実の京都に強く着地している作風もあって一気にアラが出る。地味で目立たない作品ですが、各期にこういうのは１本くらいほしい。
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