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2022年06月12日14:53

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光と影のメカニズム。これを知るか知らぬかでは楽しみの深さはだいぶ違う

若かりしころは写真は絵を描けない人用の自慰行為だ!と写真マニアを軽蔑していたものだが仕事でカメラを扱わざるを得なくなってその奥深さにハマった。

丁度ミノルタでオートフォーカスのカメラが発売された時分でシャッターを切るまでにあまりにやることが多すぎて苛立っていた自分には朗報で思わず飛びついた。

失敗が許されない報道では即写性とピントが命。画角は大きく撮れというのが先輩からの至上命令だった。

先輩諸氏はその後もしばらくAFカメラを使わなかった。仕事の出来栄えはAFのおかげで及第点レベルをもらっていたがしばらく使っていると何だか面白くなくなって社有のMFカメラを常用するようになり、日々失敗を繰り返しては何とか思い通りになるようになった。

出先から帰るとすぐ暗室に入って自動現像機にフィルムをかけ、その時間に記事をまとめては一番ふさわしいカットを選んで印画紙に焼き付け編集に回す毎日で、カメラはその道具にすぎずここで言われるテクニックなんぞはだれも教えてくれず自分で工夫しながら身に付けることが当たり前の時代だった。

程なくして機材の切り替えでNIKONのF4が入ってきた時にはちょっとした騒ぎになった。慣れ親しんだボディが廃品になることとで自前の機材を使う者が増えた。丁度オリンピックで多くのカメラマンがキャノンが使用しているのを目の当たりにして僕はCanonに切り替えた。社有のレンズは使えないもののその度他人の手垢のついた機材を使うことに抵抗を感じていたこともあり、これ幸いに給与の多くをレンズに当てた。変わり者扱いに耐えつついつの間にかレンズ資産も増え入れ替わりも激しくなってどこか道を見失いかけたこともあったがその後の音楽のステージ写真を撮るようになってこの記事にあるようなテクニックを駆使するようになった。

絵画とは違い一瞬を切り取る面白さに魅入られることで写真の世界の虜となった。

当初、撮影データの記録用に導入したデジタルも今となってはメイン機材となり、スマホのカメラ機能でさえ仕事でつかえるレベルにまで到達したのには驚くばかり。

技術の進化といえばそれまでだがやはり体が覚えている操作感や親和性は一眼レフに勝るものはない。そんなわけで退職した今も時折引っ張り出してみてはシャッターを切り続けている。

「AFロック」に「置きピン」、役目を終えた撮影テクニックたち
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=6992474
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