先日「生物は他の星から来たんだよ」と主張する友人と意見の食い違いがありました。メールで言い争いです。
彼が言うには、どこかの天体から微生物が地球に飛来、時を経て今見られる様々な生物に分化したと。
パンスペルミア説と呼ばれるこの考え方は紀元前27世紀からあるそうで、特に過去200年間に色々な説が提唱され代表的なものだけで10以上あるそうな。3つほど例をあげましょう。
イギリスの天文学者Fred Hoyle(フレッド・ホイル)が提唱した「彗星のカケラに有機物が付着して地球に落ちてきた」という説はよく知られていますね。
なお、この人には中学生の頃いささか感化されて著書をいくつか読んだことがあります。
スウェーデンのノーベル化学賞受賞者、Svante August Arrhenius(スヴァン・アウグスト・アレニウス)の「生命は他の天体で発生した微生物の芽胞が宇宙空間を飛来して地球に到達したものである」という説(1906年)。どうやって飛来したかというと「光の圧力で押された」と(不謹慎なボクは笑ってしまいました)。
もっと爆笑するのがイギリスのLeslie Orgel(レスリー・オーゲル)とFrancis Crick(フランシス・クリック)の説。「地球誕生前に宇宙人が生命の種子を地球に送り込んだ」。
フーンなるほど!という説もありますが、「生物は他の星から来た?んなワケあるかいな」と現実主義のボクは真っ向から反対です。
宇宙は極めて危険な放射線で満ちています(地球上では磁気圏がシャットアウトしてくれています)。しかも極低温の真空。その中を長い距離/時間移動してきた挙げ句、地球に落下するときは空気との摩擦熱で燃え尽きる寸前なんですよ。そんな過酷な環境を生き延びる生命が?他の天体から飛んできた?笑わせんといてくださいな。
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