小噺0359 テストステロン

右手でも左手でもいいのですが、ちょっと見てください。人差指と薬指、どちらが長いですか？
★人差指の方が長い人：男っぽい。女性でも｢男前｣
★薬指の方が長い人：女っぽい。男性でも｢なよなよしい｣

男性ホルモンの代表格と言えるテストステロンという物質は、ガッチリした骨格と筋肉質な身体つきを形成し、男らしさを醸し出します。これが多い人は人差し指が長くなるとのこと。また痩形になりやすい(脂肪が付きにくい)という統計も。

オトコになるのに必要不可欠なテストステロンですが、減ると男性更年期障害(LOH症候群)の原因になります。
えっ、更年期障害って女性に特有の病気じゃないの？と思っていたあなた、違うんですよ。例えば漫画家のはらたいらさん(TBSの｢クイズダービー｣懐かしい！)が罹患されていたことはよく知られています。
テストステロンは10歳代前半から急激に増え始め、20歳ごろをピークに年齢とともになだらかなカーブを描いて減少していきますが、加齢やストレスなどで急速に減少する中年男性が増えているとか。そういう方がLOH症候群に罹りやすいのでしょうね。

LOH症候群ではありませんが、最近の傾向として男性の中性化が目立つそうです(育児時間が長くなったり主夫業に勤しんだり)。
反対に女性の中性化も(女性が強くなったり肉体労働したり)。フムフム、妙に納得してしまいまんな。

この中性化の究極の形が実験で具現化されています。マウスのIPS細胞から精子と卵子を作って人工受精、父母無しで子マウスが生まれたそうです。親は中性(両性？)ですね。本稿0271で記しましたが、精子減少が多く見られるようになっている昨今、これは福音かも？