mixiユーザー(id:1109283)

2022年04月13日08:56

89 view

再聴165:LITTLE FEAT

リトル・フィート(Little Feat)はアメリカのバンド。フランク・ザッパのバンドをドラッグにより解雇されたローウェル・ジョージとロイ・エストラーダによって結成されたバンド。噂では解雇されたのではなく、ジョージから彼のオリジナル曲「Willin’」を聴かされたザッパが「自分のバンドを組んでみてはどうだ」と提言された、なんて話もある。

高校時代にリトル・フィートの大ファンって奴がいて、彼にこのバンドの存在を教えてもらった。実はその時にはあまりピンとこなかった。ゼップやクリームを聴いてはいたけれど、この手のアメリカン・バンドにはあまり食指が伸びなかったのだ。お互いに違うバンドに属していて、そいつはドラムを叩いていて、僕はベースを弾いていた。もし僕がその時にリトル・フィートを気に入り、そいつと意気投合していたら、リトル・フィートみたいなバンドを組んでいたかも知れない。「リトル・フィートを演奏する高校生バンド!」なんてことで有名になったかも。最もリトル・フィートって当時は(今もか)日本では無名に近いから無理だったかな(ってかリトル・フィートを演奏出来るだけの実力もなかったし)。

その時に、そいつから何を聴かされたのかは全く覚えてないのだけれど、僕が自分で初めて買ったアルバムはベタかも知れないけれど「Dixie Chicken」。まずご機嫌なタイトル曲にやられた(この曲、かなり性的な意味を持つらしい)。続く「Two Trains」のタイトなリズム、「Roll Um Easy」のアコースティックの響きなどなど。たちまちにヘビロテの1枚に。

次いで買ったのが2枚組のライヴ盤「Waiting For Columbus」で、これもヘビロテ。特に「Spanish Moon」や「Old Folks’ Boogie」のリズムのうねりが大好きで、このパートを聴くためだけに2枚組アルバム分の代金を支払ってもいい、とまで思えるほど。

かつて細野晴臣は「はっぴいえんどにロックの秘密を教えてくれたのはリトル・フィートだった」とまで言わしめたバンド。バンド自体は最初の3枚以降、アルバムでいくと「The Last Record Album」あたりからローウェル・ジョージの色が少しずつ薄くなってビル・ペインが主導権を握ったような印象に移行していったように感じる。特に「Time Loves A Hero」の「Day At The Dog Races」なんてジャズ・バンドっぽいし(でも好きだけど)。結局、バンド創立者の一人であるローウェル・ジョージは自分のソロ・アルバムのリリース後、リトル・フィートを解散するって宣言してのだけれど、その直後の1979年6月29日、ドラッグのオーヴァードースで死去。享年34歳。ローウェルの死後、途中までレコーディングされていた「Down On The Farm」をリリース後に解散。そして1987年に再結成。ドラマーのリッチー・ヘイワード、ギタリストのポール・バレアの死を乗り越えて、現在も活動中。

Willin’ / Little Feat

Dixie Chicklen / Little Feat feat. Emmylou Harris, Bonnie Raitt & Jesse Winchester

Day At The Dog Races / Little Feat

Old Folks Boogie / Little Feat

Spanish Moon / Little Feat

2 8

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する