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2022年04月09日20:07

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ノートの写し244

〇これまでの一般的な経験からは、もし自分が目指すものを手に入れたいならば、一切の思考や想念を自分の目的に向ける必要があるという事になるだろう。しかし、これからはそうしたことを忘れてしまってほしい。私があなたに約束したように、事象選択は無条件に作用するのであるが、そのためには似たり寄ったりのおなじみの考え方とは縁を切り、一般的な視覚化と事象選択の視覚化との原則的な違いをハッキリさせよう。ご承知のように、目的に向けて注意を集中させるのは願望である。目的への動きに注意を集中させるのは意図である。あらゆる行動の原動力となるのは意図であって、願望ではない。そのため、目的へとあなたを進めるのは目的そのものについての想念ではなく、目的へと進むプロセスの視覚化である。意図の現実化はプロセスであり、一つのコマに集中することではない。もちろん目的自体はイメージされる画像の一部でもある。しかし、注意は目的への運動プロセスに注がれていて、同時に、目的自体が動きの背景に置かれている。
 目的自体の視覚化は、目的の達成プロセスの視覚化とは異なる。それは願望が意図とは異なることと同じである。願望は何もしない。持ち上げられた腕の例に再び話を戻そう。あなたが腕を持ち上げたいと望んところを創造願いたい。最初に、腕を持ち上げたいと思っていただき、その結果について、つまり持ち上げられた腕について思っていただこう。さぁ、次にここで、腕を持ち上げてみよう。いま述べた前者の場合は、願望が働くが、何も行われず、願望自体の事実の確認と目的、すなわち持ち上がった腕の視覚化が起こる。後者の場合では、意図が作用していて、腕が持ち上げられる間中、ずっと意図は働いている。このプロセスの間、目的は目指すべきものとして明確に了解されているが、注意はまさにプロセスに注がれている。結局のところ、いくつかのステップを通過するためには、目指す最終地点で望んでいたりイメージしていたりしては不十分という事になる。歩みを運ぶ、すなわちプロセスを実行する必要がある。
 以上全ては、ありふれた考察のように思われるかもしれない。しかし、ここからどんな結論が導かれるか、ご覧いただきたい。目的の資格化は願望の働きであり、そのため目的は一歩も近づいてくれないという事である。空回りしてしまうのである。
 事象選択では、目的へと進むプロセスの視覚化が行われる。まさにこの時、意図が働くことから、目的は遅かれ早かれ達成されることになる。目的に向かう動きは、夢の中でのようには早くは起こらない。だが、動きは生じる。それもしっかりと感じ取ることのできる動きである。しばらく後にあなたは人生ラインから人生ラインへの移動を体験する方法を学ぶことになる。
 あなたが何をしようと、もしそれが長いプロセスであっても、プロセスの視覚化はあなたを助けてくれるだろう。最終的な目的がハッキリとした輪郭をまだ持っていないようなあらゆる想像の分野で、このような視覚化は特に有効である。プロセスの視覚化をどのように理解すればよいのか。あなたが芸術作品の制作に携わっており、どんな成果がもたらされるか、まだ正確にはわかっていないとしよう。しかしながら、あなたはその作品に与えたい質についてはよく知っている。仕事の合間に、あなたは作品がどんどん完成されていく様子を創造する。今日は自分の作品の数か所の細部を仕上げた。明日は新たなタッチを加えてみることにしよう。あなたの作品は着々と変化を遂げていくと想像して見よう。あなたはその作品の質を益々高めていき、作品は見る間に傑作へと変わっていく。あなたは満足し、想像のプロセスに心を奪われる。愛しいわが子があなたと共に成長を遂げているのである。
 あなたは苦も無く具体的な個々のケースにふさわしい視覚化の方法を自分で考えつく。秘訣は、自分の目的とする対象をただ単にに思い浮かべるのではなく、誕生するプロセスや完成に近づく様子イメージすることにある。例えば根芸術作品がひとりでに描かれていったり、創られていったり、建てられていったりすることを、想像であると思い込んではならない。作品を作り上げるのはあなたなのである。作品はあなたの手の中で仕上げられていく。人は創作の手を休めては、うっとりと見とれ、また創作に取り掛かるのである。
 自分の赤ん坊の養育に心を砕く母親の心境がわかりやすい説明になるだろう。母親は赤ん坊に食事を与え、寝かせつけ、おちびさんの日々の成長ぶりを思う。母親は赤ん坊の世話をしながら、うっとりし、とてもかわいらしく成長することを信じて疑わない。母親は赤ん坊と遊び、躾をし、知恵がついていく様子や小学校へ通うようになる日のことを思い浮かべる。ご理解いただけたと思うが、これは結果を思いめぐらすことではなく、プロセスの視覚化を伴う創造だ、母親は赤ん坊の成長を単に観察しているわけではなく、赤ん坊が育っていく様子や将来の様子を想像している。
 もしあなたの創造の対象がコンピューター・プログラムであるならば、仕事の後で、プログラムがもっと効率的で便利になっていく様子を想像してみよう。明日になれば、新たな部分が付け加えられて、みんなをあっと驚かすことだろう。
 もし企画書を作成ししているのであれば、ますますたくさんの並外れたアイデアが浮かんでくる様子を創造しよう。あなたはみんなの関心を引き付ける非凡な提案を毎日のように生み出す。自分の企画書が膨らんでいく様子を観察し、企画書がプロ意識の模範になりつつあると確信する。
 もしあなたが自噴の身体を鍛えているならば、母親が赤ん坊を育てるように、身体を作って行こう。あんたの身体が次第に完成されていく様子を創造しよう。身体についてあれこれと気を配り、トレーニングを施し、そのあとで、筋肉が付いたり、引き締まったりしていく様子を想像しよう。
 いずれの場合も、どのようにしてあなたの仕事が完成に向かって進んで行くかというプロセスの資格化が行われている。最終結果を思いめぐらすだけでも快適域は広がり、それでも少なからず意味はある。しかしながら、目的へと向かって進むプロセスの資格化を行っていると、あなたは魂の意図の動きを明らかな促進することになる。
 もし今のところ、あなたの目的を現実化する方法がわからないのであれば、心配することなく、穏やかな気持ちでスライドの資格化を続けよう。目的が完全にあなたの快適域に入ると、魂の意図があなたにふさわしい事象を選んでくれる。目的の達成方法を右往左往して探し回ってはいけない。重要性を捨て去り、事象の流れを信じよう。スライドを眺めるのではなく、その中で暮らそう。そうすれば、あなたは知らず知らずのうちに必要な方向に向かって行動しているだろう。さて、プロセスの資格化について述べたが、これはすべてではない。亜空間の物質的現実化は慣性が働き、タールが動くようにゆっくりと行われるため、あなたが救世主キリストのような魂の意図を持ち合わせていない場合、人生ラインの乗り換えは少しずつ行われる。少しずつという事は、休みなくというだけでなく、段階的にといいう意味である。ここに事象選択における視覚化のもう一つの特徴がある。

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