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2022年02月26日11:54

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牛首村公開記念!日本のホラー特集

牛首村のレビューは前回書きましたが、今回は「じゃあ他の日本ホラーはどうなんだ」という事で、最近観たものの感想をいくつか書いていきたいと思います。
牛首村と関係無いもの、結構前の作品等ありますが、これは「牛首村公開記念」というのがこじつけで、実はまだ感想を書いていない映画レビュー在庫一掃処分だからです。
先日の「おうち映画特集」と同じです。

「鬼談百景」

「残穢 住んではいけない部屋」という映画がありましたが、要はあれの姉妹編です。
「残穢」に登場した女性ホラー作家の書いていた怪談集が原作となっているため、こちらは短編10話のオムニバスとなっています。
内容も「残穢」と直接関係ありません。

すべて同じ監督というわけでなく、中村義洋(残穢の監督)、白石晃士、安里麻里、岩澤宏樹、大畑創、内藤瑛亮という複数の監督が手掛けています。
このため、話によって好き嫌いが分かれると思いますが、全体としては手堅く作られたホラー作品集だったと思います。

個人的には、ものすごくシンプルながら怖い「尾けてくる(安里麻里)」、内藤瑛亮の悪趣味&胸糞感全開な「続きをしよう」「どろぼう」、ラストに相応しいビックリ演出が見所の白石晃士「密閉」が面白かったです。
まだまだJホラーはいける気がする作品集でした。

「かしこい狗は、吠えずに笑う」

あの「哀愁しんでれら」の渡部亮平による、サイコ・スリラーです。
パッと見では怖い映画っぽくないし、観始めても前半は女性同士の友情→百合展開みたいな感じなのですが、「哀愁しんでれら」を知っている人ならお待たせしました、後半はおぞましいサイコホラーへとなっていくのでした。

これ、こういう映画と知らずに観たら相当ショッキングなはずです。
映画ポスターやDVDのジャケットでもその要素は隠してあるのが巧妙で、本当に監督は意地の悪い人なのだと思います。
正直、前半は本当に退屈でキツかったのですが、ある場面から一気に雰囲気が変わり、そこからはかなり面白く最後まで観ました。

「哀愁しんでれら」と同じような構成ですが、こちらの方は低予算で凝った演出もされていないため、よりシンプルにやりたい事が理解できると思います。
エビ鍋を食べるシーンのブラックな笑いと、クライマックスの修羅場のシーンは必見。
監督の猛烈な悪意を楽しめる人だけにオススメしたいと思います。

「真・鮫島事件」

鮫島事件という都市伝説についてはまったく知らなかったのですが、実在不明で知った人間は呪われる(死ぬ)というのは「牛首村」と同じです。
映画の内容自体は、一言で言えば日本版「ZOOM」という感じです。
本当にそのままと言える作りですが、後半は呪いを解除しようとする展開があって、そこは感心しました。
納得できるかはさておき・・・。
なかなか楽しめる作品だし、主演の武田玲奈も良かったですが、日本的な呪いかと思いきや聖書の「7つの大罪」要素が登場したりと、微妙な設定が多くて困りました。

「悪夢ちゃん The 夢ovie」

これがホラーかと言われるとつらいのですが、在庫処分なのでご容赦ください。
ただ、ドラマの続きは映画で!パターンの映画として舐めてかかると、なかなかの異常な作品なので油断は出来ません。
「悪夢ちゃん」は2012年のドラマで、ドラマ版はすべて観ていました。
予知夢で未来予測できる少女をめぐるホラー・コメディといった感じで、北川景子のドS演技が目的でしたが、悪夢を映像化する内容も面白い上、優香のいじわる演技やGACKTのハマリ具合も良かったと記憶しています。

この映画版はドラマのその後を描いた内容ですが、確かにテレビでは出来なかっただろう、かなりエグい部分が多目となっています。
まず、序盤の悪夢世界で描かれる異常に汚らしいシーン、そして六角精児の食べ物屋の顛末(腐った牛乳を混入され食中毒発生、六角は自殺未遂)等、ギョッとするほど嫌な気持ちになる展開やシーンがあります。

そして、後半は陰惨な殺人事件が判明するサスペンス展開となり、主演の少女の可愛らしさを置き去りにした様な鬱全開ワールド!
しかし、ラストには猛烈に感動させられてしまいました・・・。
はたして、これは傑作だったのか・・・?
是非今こそ観ていただきたい作品です。

「犬鳴村 恐怖回避ばーじょん」

アマプラ会員なら無料で観られる、この機会に是非!
元々対して怖くない「犬鳴村」の数少ない恐怖シーンを、わざわざ台無しにした演出が見られるバージョンです。
なのですが、これが本編よりよっぽど面白い!
印象的な恐怖シーンの数々が、全部怖くないどころか、笑えるシーンへと変貌しているのです。

結構前の話ですが、「ゾンビ3」がニコニコ動画で観られた際、勝手な字幕を付けられまくっていて笑った事があったのですが、あれを公式にやってしまったのがこれだと言えます。
当時、「犬鳴村」は、あの内容にも係わらずスマッシュ・ヒットしており、怖いものなど無い勢いだった証なのでしょう。
個人的に、このふざけた試みは大いに評価したいと思います。

実際、日本のコメディ映画でこの映画より笑えないものはいくらでもあるのではないでしょうか?
バンジージャンプや借り物競争のシーンは傑作だと思いました。
ただし・・・。
後半になるとこの演出が面倒になったのか、なかなか出てこなくなってしまうのです。
「オイ、怖いシーン来たよ!仕事しろ!」と応援上映をしたくなってしまいました。
「牛首村」も大ヒットしたらやってくれませんかね?
期待しています。

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