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2022年02月04日00:03

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佐倉紀行33　佐倉新町おはやし館　／　佐倉市立美術館

　１月６日木曜日は、旧今井家住宅から旧成田街道の新町通を東進して「桜新町おはやし館」へ赴きました。この新町通界隈は佐倉城下町の町人町に当たるエリアで、周辺には足軽町もありました。日本遺産「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」の「佐倉城下町」構成物件です。

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　佐倉新町おはやし館は、市民の憩いの場として、郷土文化・伝統行事・物産等の紹介や観光情報の提供を行っている施設で、入場は無料です。

　建物は二階建てで、一階は展示室、二階は多目的室となっています。

　江戸時代から続いている麻賀多(ﾏｶﾞﾀﾞ)神社の秋祭で演奏される佐倉囃子(ｻｸﾗﾊﾞﾔｼ)〔佐倉市指定無形民俗文化財〕は江戸祭り囃子の流れを汲む粋で軽妙な曲調を特色としたお囃子で、その伝承の場としても活用されています。

　佐倉町内祭礼用具〔佐倉市指定文化財〕の展示も行われています。麻賀多神社の秋祭は台風やコロナ騒ぎで二年連続中止になってしまったそうですが、今年は出来るといいですね。

　各町の提灯です。このうち、宮小路・鏑木小路・並木町は武家町、最上町は足軽町になります。

　各町内が繰り出す山車(ﾀﾞｼ)に乗る山車人形二台も展示されています。
　こちらが竹生島(ﾁｸﾌﾞｼﾞﾏ)。

　こちらが玉ノ井です。

　続いて、新町通を西へ戻り、佐倉市立美術館へ赴きました。

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　佐倉市立美術館のエントランスホールは旧川崎銀行佐倉支店〔千葉県指定文化財〕です。

　大正７(1918)年建築の煉瓦造二階建てで、外壁はタイル張り、正面の腰部分は石張りとなっています。設計はドイツ留学の経験をもつ矢部又吉で、ドイツ風ルネサンス様式を基調としつつ、上部装飾のデザイン等に19世紀末にドイツに起こった伝統的な様式から分離して自由な新しい表現を求めたセセッション(分離派)と呼ばれる流行の影響が認められます。正面入口の左右の柱の形式は、柱頭のデザインが簡素なドリス式オーダーと呼ばれる物で、壁面にも簡略な柱型オーダー装飾を付けています。

　この建物は昭和12(1937)年に印旛郡佐倉町へ売却され、佐倉町役場→佐倉市役所として使用された後、市立中央公民館→市立図書館→佐倉新町資料館を経て、平成６(1994)年にオープンした佐倉市立美術館の一部となったのです。

　佐倉市立美術館は地下二階・地上四階建て・延床面積5137.42㎡の美術館で、浅井忠《https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981384863&owner_id=250900》・荒谷直之介(1902～94)・香取秀真《https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981493862&owner_id=250900》・津田信夫(1875～1946)等の佐倉市ゆかりの芸術家の作品を中心に収蔵しています。