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2022年02月02日21:48

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バリバリの新作「殺すな」に出遭う

 J:COM基本チャンネルで映画自宅観賞をしている訪問リハビリ療養中の身としては、残念ながら劇場公開作品に遭遇できるのは、早くて1年遅れというのがせいぜいだが、新年早々に2022年1月28日(金)公開作品「殺すな」と、録画で2月2日(水)に出遭うことができた。

 といっても、特筆すべきことではない。これは時代劇専門チャンネルのオリジナル時代劇で、劇場公開直後の2月1日(火)にCS放送されたソフトであり、過去にも「果し合い」「闇の歯車」「帰郷」など同様の例かある。

 時代劇専門チャンネルとしても興行収益に期待しているわけではなく、映像ソフトの質のレベルアップと、チャンネル加入者の増が目的であろう。スケールは違うが、その意味ではNetflixと同工異曲であるが、オールドファンとしてはこれを「映画」として「認知」し、感想を記したい。それにキネ旬2月上旬号でも「映画」として「認知」し、井上昭の遺作というトピックがあるにせよ特集を組んでいる。そういう時代になったということだ。

「殺すな」(井上昭)
劇場用映画として十分耐えうる。というよりも、これは劇場で鑑賞すべきワイドスクリーン作品だ。私は大劇場のスクリーンに「スイッチ」して観賞していた。川船頭・柄本佑と大店の女房・安藤サクラが駆け落ちしての長屋生活に、妻の不倫を疑い斬殺した過去を持つ元武士の筆職人・中村梅雀の回想が、二組の愛欲図として絡んでいく。主要登場人物を3人に絞った地味な創りだが、ジックリした長回しを交え、低予算ながら背景に季節感や風物を散りばめ、市井の物音で雰囲気を盛り上げて、「映画的」見応えはタップリ。色恋となると女々しいのは男の方だったという内容も現代風だ。一瞬、ベストテン級!とハシャギたくなったが、よく考えたら、傑作オムニバス時代劇「冷飯とおさんとちゃん」の1エピソード分の感銘。そこまで絶賛するのは行き過ぎの52分の小品であった。(よかった)

 その他、2月に入っての自宅観賞映画は「アクシデンタル・スパイ」「劇場版 ポケットモンスター ココ」の2本。ジャッキー・チェンの旧作と、可愛い物好きのポケモン最新作という私好みのチョイスである。

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