を読んだ。サミュエル・R・ディレーニイ著/岡部宏之訳
フォレスター将軍は配下の暗号部からの要請で、リドラ・ウォンに会いに来た。
彼女もかつては暗号部に属していたが、独立して高名な詩人になっていた。
将軍は彼女にバベル-17の解読を依頼する。
最近の破壊活動の最中に交信に用いられていたのがバベル-17で、リドラはそれが暗号ではなく未知の言語だと見破り、その解読を進める内に次の破壊活動の発生地点を確信し、宇宙船のクルーを集めて出発した・・・。
まずタイトルと表紙から想像していた内容と全然違う内容だった。
ちうかこんな内容を想像できていたら化夢宇留仁も作家になっている(笑)
それというのも表紙の妙にリアルな女性のイラストから、もっと現代の延長っぽい世界での渋い展開を予想していて、かつ背景の黄色や赤のマッチョキメラは内容を象徴的に表したものだと思っていた。
しかし実は登場人物をそのまま描いたものだった(笑)
この作品の描き出す未来世界はまさに単純な想像の範囲を超えるもので、こんなやつらが普通に宇宙を駆け巡っているのだ。
また勿論テーマでもある言語に関する考察も実に面白い。
最初は暗号と言語の根本的な違いというわかりやすいところから始まって、言語自体が持つ力の表現と、「わたし」の無い言語の持つ意味など、複雑ながら非常に面白いイメージを披露してゆく。
そんなややこしい内容がスペオペチックな展開に被せられて1つの作品を形作っているのだから、こんなの予想できるはずもない(笑)
しかもこの作品を書いたとき、著者ディレーニイは23歳だそうな。
やっぱりマジの作家は一般人とは別なところにいるんだなあ。
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