赤木さんだけでなく無理筋の仕事を押し付けられて犠牲となった真面目な職員さんの無念はいかほどのものか?
今回の処理についても事務方の判断について争うことより一億円の賠償で済むならそちらを選択した方がよいとトップが判断したということだろう。
とはいえこのような判断は個人によるものではなく現職の責任者たちの合意に基づくものであり、当然に現内閣には報告したいるはずだ。
今国会の首相の答弁も例によって役人が書き上げたストーリーをそのまま述べたもので今後の世論の動向によっては幾重にも周到に準備はなされているはずだ。
この事件の当事者たちはすでにこのステージには存在せず、現時点では組織を守るため、そして自分のキャリアに傷をつけることを免れることが主目的であることから賠償金がいくらであろうと国庫から支払われることにいささかの迷いや自責の念もないだろう。
この部分については彼らに世間の常識とか社会的な正義の観念などは存在しないのだろう。
実際キャリア官僚にとって顔も知らないノンキャリ職員の自死などその重さに対するリアリティは希薄であることは容易に想像できる。
彼らの本音は年末の補正予算の通過と新年度予算の策定で頭が一杯で1億円のコストで片が付くなら支払ってしまえというのが本音なのかもしれない。
多くの国民が政府を信頼していることを前提として繰り返される暴挙も特権階級特有の愚民意識に他ならない。
世間の常識と乖離している現状では仮に賠償金額が仮に20億円だったとしても支払いに応じたのかもしれない。
社会が「見える化」を進める一方で巧みに行政の「見えない化」を推進してきたアベ内閣と官僚組織の罪深さと隠ぺい体質は日本独特の「ムラ社会」を上手に利用しながらここまで来たわけで、この牙城を切り崩すのは容易でない。
過去の学生運動の最中、連中のやっていることを冷ややかな目で見ていた自身も当時幼稚で短絡的と評価していた主張や内容の中に真実が含まれていたことに気づかされる今日この頃ではある。
今更ではあるが戦後80年社会の根底にある病巣が脈々と存在している部分にメスを入れようと立ち上がっている赤木さんの奥方の勇気と行動を全面的に支持する。
■赤木雅子さん「真実にふた、国許せない」 財務省に抗議文を提出へ
(朝日新聞デジタル - 12月16日 21:03)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6780266
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