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2021年10月06日11:06

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本気でザリガニと戦った日々

10年ほど前まで数年間外来生物駆除に関わっていたが、結局生き物そのものよりも市民や社会の問題ということに行きついた。セミナーなどでどんなに詳しく説明しても、持ち込みや飼育が法的に禁止されているわけでもなく学校の教材やペットとして社会に深く親しまれていることで理解してもらうのに苦労したことばかりが記憶に残る。

都心の人工的に作った池でさえ繁殖を繰り返し、駆除に3年を要したほどしぶとく、ようやくいなくなったのにある年突然大繁殖することもあり、心が折れそうな時もあったなあ。

偶然パトロールで親子が放流しているのを見つけ注意したところ、「動物虐待だ!」と逆ギレされたこともあり、問題の根深さを痛感したものだ。

自然の力は素晴らしいと思ったのは駆除したあとの池にはすぐにトンボのヤゴが住みつき、水草も元気に繁茂しだした。放流した東京メダカも徐々に数を増やし、家庭で繁殖を依頼し、総数を増やすことにも成功した。

こうした成功体験のPRもあって徐々にボランティアも増え始め、池にはどこからやってきたのか水生昆虫まで顔を出すまでになった。

人工の流水ではあるがザリガニのいなくなった池は以前のように濁ることもなく澄んだ水質を保つようになった。

試行錯誤の積み重ねでようやくここまで進めてきたものの問題の核心はこうした駆除ではなく人々の心の問題と社会の問題なのだなあと今回の法制化で感じるところだ。

■アメリカザリガニ、ペット飼育は可・放出は禁止 環境省が規制案
(朝日新聞デジタル - 10月05日 20:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6692208
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