赫（かがや）く為に

iMac Pro 27 inch 初代（2017年12月製造）より。

私が
赫（かがや）けば
妻は元気になる。

（「かがやく」を
　「輝く」と表記せずに
　「赫く」を選んだ理由は
　「かがやく」という意味を持った漢字
　（暉・曄・曜など）の中で
　「あらわれる（顕）」「怒る」「ばらばらに裂ける」
　等の意味を合わせ持っているのは
　「赫」のみで
　他は
　「かがやく」と「ひかる」の意味を持つのみ
　であるものだったから。

　私にとって「かがやく」は
　「地位」や「名誉」や「財産」を意味するのではなく
　「自律性無底」としての「内在超越」が
　「活性化する」ことを意味する。

　そして
　「自律性無底」としての「内在超越」は
　単に「純粋存在者」としての客体的で不動者としての面
　だけでなく
　同時に「存在可能者」としての主体的で浮動者としての面
　を合わせ持つ
　Doppelwesen（二重存在者）だからだ。）

というよりもむしろ
中学時代に
あんなに目が輝いていた私が
それから20年経って輝いていないのを
不思議に思った後藤美和子さん（今の妻）が

私に輝きを取り戻してもらう為に
結婚してくれたのだから

私が輝かなければ
妻の存在意義が消滅してしまい
いきおい
妻の生命も消えてしまう事になる。

それで妻は
京都時代から既に
結婚（1995年11月19日）して
２５年以上にも成るのに
未だ「輝かない」私に
自分自身の存在意義
（自分が結婚した意味）
を失いかけていたのだ。

これを防ぐには
（妻を「病（症状）」から「救う」ためには）
私が輝いて見せるしかない。

で
私の「かがやき」は
しかし
上（カッコの中）に言ったように

私が
地位を得る事や
名声を得る事や
財産を得る事
ではなく

私に
自律性無底として
内在している
超越（超越するもの＝超越者）
が
自ら（みずから、おのずから）
赫（かがや）き出すこと
つまり
自律性無底としての内在超越が
賦活化（活性化）すること
にほかならない。

そしてそれは
私の場合
「哲学を産み続ける事」
であるから

（博士号を取得する事
　それも
　京大で取得する事を
　最優先として
　京都で１９年間やってきたのだが
　妻がいつまでも輝かない私に
　自分自身の存在意義を失いかける事態を招来してしまったので）

そんなこと
（京大で学位（博士号）を取得する事）
に「固執」する
よりも
もっと「誰の目にも明らかな形で」
「赫（かがや）ける」
「書物として自分自身の哲学を出版する事」に
専念すべきではないのか

そうしなければ
私自身の
哲学する能力も
枯渇（老朽化）してしまうことに成りかねない
のではないか。

私が
京大や
博士号に
「固執」したのは
「世間」や「学者（研究者）」に
「信頼」してもらう為である。

「世間」は「京大」で「通用」する。

けれども
「学者（研究者）」は
京大だけでは信頼されず
「学位（博士の学位）」の「取得」が
「前提条件」であり

修士号では
全く相手にされない。
（私は文学修士と教育学修士の「ダブルマスター」だが
　そんなものでは学者や研究者の「信頼」は得られない。）

しかし
たとえ「学位」を
何十年もかけて「取得」したとしても

実際には
「現役か一浪で学位（課程博士）を取得して
　留学経験も有って
　語学も出来て
　大学の常勤講師の経験も有って
　大学の准教授や教授経験も有って
　大学に何年も勤務して
　名誉教授資格を持っている研究者」
だけが
「信頼」を
得られるのであり

「それ」以外の者
即ち
「何年も浪人している者」
（何年も浪人して博士の学位すら取得していない者）
「留学経験の無い者」
「語学力の無い者」
「常勤講師経験の無い者」
「大学准教授や教授経験の無い者」
「名誉教授資格を持たない者」
などは
皆
「信頼」出来ない者
（「研究者」としての「資格」を欠く者）
と見做される。

であるならば
妻が待ちきれずに
（待ち焦がれていた母はしかし
　とうとう待ちきれずに
　亡くなってしまった。）
命が奪われてしまわない間に

今度こそ
妻の命が輝いている間に
私の命（自律性無底としての内在超越）を
赫（かがや）かせなければならない。

そうでなければ
後悔するだろうからだ。

どのみち実現しない
幻影としての「学者（研究者）からの信頼」を得る為に
母や妻の命を犠牲に供するの
ではなく
目の前の「女神（私を支え続けてくれているので私にとって妻は「女神」）」
の命が尽きる前に
「女神」の「本願」を満たす事に
「専念」すべし。

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最終更新
令和３（２０２１）年１０月２日　１６時０２分