mixiユーザー(id:462499)

2021年09月05日10:39

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2001年宇宙の旅

を読んだ。アーサー・C・クラーク著。伊藤典夫訳。
恥ずかしながらまだ読んでいなかったのだ(多分)。「前哨」は読んだけど(笑)
 300万年前。「ヒトザル」が見つけた奇妙な直方体。
直方体は彼らに教育を施し、進化のきっかけを作って去っていった。
1999年。月のクレーターの地下に奇妙は直方体が発見される。
初めて太陽の光を浴びた直方体からは強力な信号が発信された。
2001年。木星の探査に向かうはずだった宇宙船ディスカバリー号の目的地は急遽土星に変更された。
順調な航海を続けるディスカバリー号だったが、道中人工知能HAL9000が異常な言動を始め・・・。
 まあ要するに皆さんご存知の内容です(笑)
化夢宇留仁は「ハヤカワ文庫SF総解説2000」を読んで、手軽で面白いハードSFを読みたいと思って本書を手に取ったのだが、その選択はパーフェクトと言ってよかった。
やっぱりクラークたんの余計な描写は省き、ロマンに関わるところの描写は忘れないという読みやすくて盛り上がるテクニックに、わかってはいたがすごすぎる未来予測能力には圧倒される。
ほぼiPadそのまんまなデバイスとか、データのデジタル信号化とか、どんな頭をしていれば思いつくことができるのだろうか。
対象的に2001年の超高給取りの年収が5万ドルという表現があり、経済観念はからっきしなのがわかって微笑ましい(笑)
 ところで化夢宇留仁は昔から映画も含めたこの物語に対して疑問に思うことがある。
それはHAL9000のエピソードで、問題は「HAL9000のエピソード」と書かせてしまうところ。
とても印象的で面白いのだが、HAL9000がストーリーに必要とは思えないのだ。
勿論想像力を働かせれば物語に必要だという解釈は様々なものが思いつく。
しかしそれはあくまで能動的に考えた場合で、それが自然にそう感じさせるように出来ていないのが問題だと思うのだ。
完璧主義のキューブリック、そして最強ストーリーテラーの1人であるクラークにしては片手落ちの感が拭えない。
なんとなくキューブリックのせいのような気はしているのだが・・・(笑)
 まだまだ言いたいことは山ほどあるはずなのだが、今は具体的に浮かんでこない。
「だが、そのうち思いつくだろう」(笑)
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