ショパン・コンクール2021の参加者をみて…

ショパン国際ピアノ・コンクール2021の予備予選が先週からはじまりました。you_tubeでも聴けるようですね。今回の日本人の参加者の名前をみると、私が実際に聴いたことがあるピアニストが何人もノミネートしていて、日本代表としては史上最強の布陣かもしれないと思ってしまうぐらいの方々が参加されるようです。（これに藤田真央がいればなお良かったのですが…）

私がライブで聴いたことがある参加者は以下の通り。ほとんどが水戸市の佐川文庫で聴いた若手ピアニストです。彼らは故・中村紘子氏に推薦で、事実上のデビューリサイタルをしました。有名な方では、前回のショパン・コンクールの覇者チョ・ソンジンや、有名になる前のアリス・紗良・オットも来ています。私、15歳のチョ・ソンジンを聴いた時、まちがいなく素晴らしいピアニストになることを確信したことは、2010年３月のmixi日記で記しました。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1437407937&owner_id=7886422

ちなみに今回のコンクールで聴いたことがある参加者は以下の通り。
（水戸市・佐川文庫で聴いたことがある参加者）
石田成香
小林愛実
黒木雪音
水谷桃子
竹田理琴乃
イ・ヒョク
牛田智大（予選免除）

（東京・紀尾井ホールで聴いた参加者）久末 航

（東京・浜離宮朝日ホールで聴いた参加者）反田恭平

（ライブを聴いたことがない参加者）
進藤 実優（佐川文庫でリサイタル経験有り）
古海行子
原 沙綾
林 佑希乃
五十嵐薫子
井川 華
伊藤順一
岩井亜咲
開原由紀乃
片田愛理
木村友梨香
京増修史
三好朝香
中川真耶加
中村優似
野上真梨子
小野田有紗
齊藤一也
重森光太郎
東海林茉奈
角野隼斗（テレビやyou_tubeでは極めて有名）
今井理子
山縣美季
沢田蒼梧

彼らの中で、小林愛実、イ・ヒョク、牛田智大、久末航、反田恭平はファイナリストになる可能性が高いと考えています。小林愛実は前回大会のファイナリストでもありますが、生で聴いた時、なんともいえないタッチの美しさが心に残っています。イ・ヒョクが弾いたシューベルトの13番のソナタは天上の美しさでいい感性をしているなぁ…と関心しました。牛田智大はもう第一線で活躍しているピアニストですが、私が佐川文庫ではじめて聴いたのは彼が小6ぐらいの時です。モーツァルトが子供の時って、こんな感じじゃなかったのかな…と思ったぐらいの感性と才能を感じました。久末航は高度なテクニックと音楽性に感服。夜のガスパールやフランクの前奏曲・コラールとフーガを軽々と弾いていましたね。反田恭平も第一線で活躍している人気ピアニスト。繊細なテクニックと大胆さを持っているピアニストで、参加者の中では規格外かも…。ただ審査員によっては好き嫌いが分かれそうな気もします。

もし佐川文庫のOB、OGが優勝してくれたら、前回大会のチョ・ソンジンに続くV2となりますね。日本人ピアニストが初優勝してくれたら嬉しい限りです。館長をお祝いをしなければいけないかも…ｗ．また、マンガ『ピアノの森』で、最後にショパン・コンクールで優勝した主人公・一之瀬海くんのようなピアニストが出現してくれたら、なお嬉しいです。一方では、誰が優勝してもかまわないと思っています。本当にいいピアニストの登場を願っています。