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2021年07月21日07:25

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吸血鬼はお年ごろ

を読んだ。昨日。
 赤川次郎著。
昔妹がシリーズを買っていて、化夢宇留仁も読んでいたのだがなんとなく読み直したくなってヤフオクで購入。

永すぎた冬
 テニス部の合宿に来ていた女子高生6人がバンガローで惨殺される事件が発生。
彼女たちは全員首を引き裂かれていた。
同じ高校で実は吸血鬼の末裔である神代エリカは、同類の仕業かもしれないと心配し、調査に乗り出すことに。
エリカはまず廃村の近くの滝の裏にある秘密の洞窟に向かった・・・。
 基本的に主人公エリカと、本格的な吸血鬼であるその父親が協力して事件に当たる構成なのだが、エリカは普段ノッポとぽっちゃりの友達と一緒に行動しているというまさに黄金パターン(笑)
そしてエリカの父クロロックはトランシルヴァニアから逃れてきた正統派の吸血鬼なのだが、実に頼りになる存在として描かれている。
圧倒的な吸血鬼のパワーを有し、頭も切れ、のんきな雰囲気なのだがしれっとエリカの高校の女の子の血を吸っていたりと油断できない(笑)
そしてやはり吸血鬼がかっこいいところを見せると普通に盛り上がる。
スーパーロボットみたいなものである(笑)
最後にしれっと娘よりも年下の女の子と再婚したりとちゃっかりもしている(笑)
小説としては元祖ライトノベルといえる会話中心の構成にしれっと渋い設定も出てきたりして、流石はプロのエンターテイメント作家と思わされる。
オチは少々急に感じるが、そのへんを丁寧に書くとテンポを損なうのであえてのことだと思う。

幽霊たちの舞踏会
 近所の墓場でのっぺらぼーが目撃され、続いてたこ焼き屋のおばさんも同様の証言を。
のっぺらぼーの存在など信じないエリカだったが、その騒ぎの裏に陰謀の気配を感じ・・・。
 今回クロロックは頭の切れるところも見せてかっこいい。
しかし事件の真相がどうもいまいちピンと来なかった。
そのへんのミステリらしい盛り上がりはどうでもいいのかもしれないが(笑)
どうでもいいが最初の話とこの話のどちらにも「ドラえもん」というセリフが出てくる(笑)

女の園に狼が
 エリカたちを観察していた正体不明の男が殺される事件が発生。
その後エリカの通う女子校に突然男子生徒が転校してくる。
そこに関連性を見出したエリカはまず校長から聞き込みを開始する・・・。
 これまたオチがスッキリしないが、そんなに問題とも思わない。
重要なのはサクサク読めて軽く楽しむということなので、そういう意味ではどの話も完成度が高い。

 ちうわけで懐かしい赤川次郎再読だったが、予想通り楽しめた。
ところで懐かしいと書いたが、実は本シリーズは現在38巻まで出ていてしかもまだ連載中らしい(汗)
やはり1人で600冊近い本を出している(汗)だけあって、赤川次郎は只者ではない。
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