この世界の片隅に 「この世界の片隅に」は、こうの史代の同名漫画を原作とする片淵須直監督・脚本、MAPPA制作のアニメーション映画。11月に日本国内63館で封切られた後、公開規模が徐々に拡大し、ミニシアター系作品としては異例のヒットとなりました。終戦の前年に広島市江波から軍港のある呉に嫁いだすず(声.のん)が、戦時下の厳しい生活を工夫しながら乗り切っていく姿を描いています。キネマ旬報ベスト・テン日本映画第一位、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門審査員賞などを受賞。
君の名は 「君の名は。」は、新海誠監督の六作目の長編アニメーション映画で、映画「電車男」のプロデューサー川村元気が企画・プロデュースしました。東京に暮らす少年・瀧(声.神木隆之介)と飛騨の山奥で暮らす少女・三葉(声.白石萌音)の身に起きた「入れ替わり」現象と、1200年ぶりに地球に接近するという架空の彗星をめぐる出来事を描きました。12月時点で日本国内の興行収入213億円、観客動員数は1680万人を超えました。『小説 君の名は。』も発売され、映画公開前に50万部売れ、この年の文庫部門一位(オリコン調べ)を獲得。公開後、モデルとなった東京・四ツ谷の神社や岐阜・飛騨古川駅などにファンが訪れる聖地巡礼が話題となり、新語・流行語大賞で「聖地巡礼」がトップテンに選出されました。日本アカデミー賞での優秀監督賞、最優秀脚本賞受賞はアニメ作品としては史上初。新海の希望で全音楽をRADWIMPSが担当。「前前前世」を含むアルバムは二週連続一位(オリコンランキング)を獲得しました。
チケットの高額転売 「私たちは音楽の未来を奪うチケットの高額転売に反対します」という共同声明を日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者協会、コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会の四団体と100組を超える国内アーティストが発表しました(8/22)。サザンオールスターズ、嵐、中島みゆきなどの人気アーティストが名前を連ねました。声明は、チケットを買い占めて、不当に価格を吊り上げる個人や業者が横行し、本当に欲しいファンにチケットが行き渡らない、転売サイトで偽造チケットなどが売られ犯罪の温床となっている、高額の転売チケットを入手するしかないファンが経済的負担を被っている、といった内容でした。この時点では、チケット転売に違法性はありませんでしたが、法改正をうながすきっかけとなりました。楽しいはずのコンサートで、入場の際にものものしい本人確認の様子は当たり前の風景になりつつあります。
この続きは別項で。
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