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2024年05月22日05:32

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今日が誕生日である牧野富太郎博士に寄せて

 1862年の今日(5月22日=文久2年4月24日)、植物学者の牧野富太郎が生まれました。

 「日本の植物学の父」といわれ、多数の新種を発見し命名も行った近代植物分類学の権威です。
 その研究成果は50万点もの標本や観察記録、そして『牧野日本植物図鑑』に代表される多数の著作として残っています。

 小学校中退でありながら理学博士の学位も得て、生まれた日は「植物学の日」に制定されました。
 94歳で亡くなる直前まで、日本全国をまわって膨大な数の植物標本を作製しました。個人的に所蔵していた分だけでも40万枚に及び、命名植物は1,500種類を数えます。野生植物だけでなく、野菜や花卉なども含まれ、身近にある植物すべてが研究対象となっていたことが、日本植物学の父と言われる所以(ゆえん)です。
https://www.makinoteien.jp/makino/
   牧野富太郎博士の生涯 牧野記念庭園のサイト


 さて、我が父方のルーツは練馬区です。本家は今でも東大泉に住んでいます。

 東京23区の一画、練馬区。

 現在の練馬区一帯は明治の頃は人口1万人ほどの見渡すかぎり田畑の広がる静かな農村でした。大正3年に東武東上線、大正4年に武蔵野鉄道=現在の西武池袋線が開通すると、人口もしだいに増えてゆきます。

 聞きなじみのあるメロディーが響く西武池袋線大泉学園駅。南口を出てまっすぐ伸びる大通りから路地へと入ると、ざわざわとした年輩の人々と思える雑沓が聞こえてきます。
 牧野記念庭園です。
https://www.makino.or.jp
 まだ記憶に新しいNHK連続記念テレビ小説『らんまん』でも終盤になって登場した植物学者・牧野富太郎博士の住居跡です。
https://kurashinista.jp/articles/detail/95454

 現在は公園として整備されている記念庭園には牧野博士が長年研究に没頭し、日本全国から集め、植栽したおよそ300種類の植物が生育されています。
https://www.youtube.com/watch?v=tcpLkzTEAC8
 しかも一本一本に表示がなされ、小道をたどりながら春夏秋冬・多種多様の植物が鑑賞できるようになっているのです。

 庭園の片隅には牧野博士の鏡像があり、その周りをなんとも品の良い緑の植物がとり囲んでいます。スエコザサです。
https://www.youtube.com/watch?v=JOz9pZDv4I0
 スエコザサとは昭和2年、博士が65歳のときに仙台で発見した新種の笹で、研究生活を支えてくれた寿恵子(すえこ)夫人への感謝をこめ、スエコザサと命名したのでした。
https://www.youtube.com/watch?v=-YEx5TR2YQc

 ドラマの中では死期が迫る寿恵子夫人・浜辺美波にサプライズで見せ、命名した名前を伝えます。
https://www.nhk.jp/p/ranman/ts/G5PRV72JMR/
「でも、約束ね。私がいなくなったら…、いつまでも泣いていちゃ、…駄目ですからね」
 笑顔で返す夫人・浜辺美波に、嗚咽するばかりの牧野・神木隆之介が視聴者の涙を誘ったかもしれません。

「まんちゃん(牧野富太郎の本名の槙野万太郎)、いい人と出会ったね」


 牧野博士が亡くなったのは、昭和32年(1957年)1月18日のことでした。

※ 2023年10月11日と本日の投稿文を一部活用
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