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店に入ったとき演奏していたのがなんという題の曲だったか、よくわからない。でもなんであれ、彼はその曲をとてつもなく俗悪なものに変えていた。ハイノートに鈍臭い、これみよがしなびらびらをつけたり、あるいはものすごくトリッキーなことをやって、それで僕はすっかり興醒めしちまった。でも演奏が終わった時のみんなの興奮ぶりを君にも見せたかったね。それを見たらきっとゲロなんか吐いちゃったんじゃないかな。みんなもの気が触れたみたいな騒ぎだった。映画館かなんかでちっとも面白くないことにハイエナみたいに大笑いする田舎者がいるけど、あれにそっくりなんだよ、なにしろ。もし僕がピアノプレーヤーだったらとか俳優だったりして、それでもしそんな阿呆どもが僕のことを最高だなんて考えたりしたら、とても耐えられないだろうな。拍手なんか全然してもらいたくないね。人ってのはいつだって見当違いなものに拍手するんだよ。もし僕がピアノプレーヤーだったら、きっとクローゼットの中にこもって演奏すると思うよ。とにかく演奏が終わって、みんなも気が狂わんばかりにわあわあと拍手すると、アーニー先生はピアノ椅子に座ったままくるりと振り向いて、すごくインチキくさい謙虚な一礼をした。まるで私は最高のピアノプレーヤーであると同時に、とびっきり謙虚な人間でもあるんですぜ、みたいな感じでさ。それはすごく嘘っぽい代物だった。ーつまりとんでもない俗物なんだぜ、こいつは。でも変な話だけどね、演奏が終わった時、僕はアーニーのことをいささか気の毒にさえ思ったんだ。この男には自分がまともな演奏をしているのかいないのか、それさえもうわからなくなっているんだろう、ってさ。でもそういうのって、本人ばかりのせいばかりとも言えないんだ。熱烈に拍手をする抜け作ども方にも責任の一端はあるはずだ。そいういう連中は手当たり次第、誰だって駄目にしちまうんだよ。おかげで僕はまたけっこう落ち込んで、うんざりとした気持ちになった。このままコートをとって、ホテルに引き返そうかと思ったくらいだ。でもまだそんな時間でもなかったし、一人ぼっちになるのもいやだった。
（J.D.SALINGER「キャッチャー・イン・ザ・ライ（THE CATCHER IN THE RYE）」P141-142）
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近頃はアナウンサーやお天気キャスターやコメンテーターや役者も高学歴化が進んでいるけど
なんだか自己顕示欲による飽くなきマウンティングを見せられる方はたまったもんじゃない。
これは「バカの売名行為」だ。
テレビもオリンピックもスポーツも
なんというかメディアの賞賛とかお金以外に価値を持てない可哀想な人達の隔離所を見ているようなものであまり関わりたりたくない物ですねぇ（ ´_ゝ`）
芸能人とか知識人とか東大王とかいってメディアの犬より
豚もおだてりゃ木に登るの様な塩梅で
映画「AKIRA」のバイク（のシーン）をオリンピックの神輿として使おうという強欲の奴らに
載らなかった大友はとても頭がいい訳だ。
PS
やっぱりパクリエンブレムこそ現代日本の象徴だと思うよ。あのダサさは平安・江戸時代では選ばれる物ではない。
幕末というのは例えば「年上を敬え」という孔子という教えに対して
「論語は全ての年上を敬えとは書いていないわけで、道徳的にロクでもない年上は敬うに値しない」という解釈をすることで明治維新を起こすように、年功序列で海外もものを真似するとかしかできない人しかいなIい今とは似て非なる物だったわけだ。いやぁ、マイッタ(*_*)。
米有力紙、日本に五輪中止促す
https://jp.reuters.com/article/idJP2021050601001015
ＩＯＣバッハ会長「安全安心の形で大会を開催」 改めて実現への努力を強調
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6500930
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