mixiユーザー(id:1135637)

2021年04月15日13:39

45 view

三島由紀夫

三島由紀夫は自分の中では”白黒のセピア色の中に生きている作家”というイメージなのだが、このカラー写真は比較的最近取られたのか結構明るく撮影されている。太宰治と三島由紀夫が会話した記録が残っていると言う話を聞いたことがあるが。三島由紀夫の東大での講演、講演録「最後の言葉」などはカセットテープで所有している。

「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう」

https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%89%E5%B3%B6%E7%94%B1%E7%B4%80%E5%A4%AB-%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%91%89-%E6%96%B0%E6%BD%AECD-%E8%AC%9B%E6%BC%94/dp/4108300912

以下はAmazonでレビューを書かれていた方がテープ起こしをしていらっしゃるので、引用させて頂く。(著作権的なあれこれが発生したら削除予定)

(三島氏にその意図がなくても、楯の会の活動が、徴兵復活や軍国主義に利用されるのではないかという問いに対し)。
「いまにわかります。ぼくは、今の時点であなたにはっきり言っておきます。いまにわかります。そうではないということが。ぼくは絶対に利用されませんよ(中略)ぼくは、そうやすやすと敵の手には乗りません。敵というのは、政府であり、自民党であり、戦後体制の全部ですよ。社会党や共産党も含まれています。ぼくにとっては、共産党と自民党とは同じものですからね。まったく同じものです。どちらも偽善の象徴ですから。ぼくは、この連中の手には絶対乗りません。いまに見ていてください、ぼくがどういうことをやるか。」

「確かに今の時点では、それはぼくだって、奴らが利用していることは百も承知ですよ。奴らは、バカが一人飛び込んできて、てめえの原稿料はたいて、俺たちの太鼓をたたいてくれてるわいと、きっとそう思っているでしょうね。いまの時点では。僕もそう思わしておくことが有利ですから、今はそんなフリをしているだけです。それは政治の低い次元の問題ですよ。だけど、僕は最終的的には奴らの手には乗らないです。」

「お恥ずかしい話ですが、ぼくは軍医の誤診で兵隊から即日帰郷でかえされてきて、そのときに遺書を書きました。天皇陛下バンザイというその時の遺書の趣旨は、いまでもぼくの内部に生きているんです。だから死ぬとき、もう遺書を書く必要はない。(中略)もちろん、あの時代特有の雰囲気、少年らしい気取りやミエ、それから世間体もあったでしょう。ですけど、遺書を書いちゃったんですからね。自分の意志で。ぼくは、あれから逃れられない。いつでもそう思います。だから(戦後という時代は)余生です。」

「ぼくはもうペトロニウス(ローマ帝国時代の文人)みたいなものだと思っているんです。そして、大げさな話ですが、日本語を知っている人間は、おれのジェネレーションでもうおしまいだろうと思うんです。日本の古典の言葉が体に入っている人間というのは、もうこれからは出てこないでしょうね。未来にあるのは、まあ国際主義か、一種の抽象主義ですね。安倍公房なんか、そっちへ行っているわけですが、ぼくは行けないんです。それで世界中が、すくなくとも資本主義国では、全部が同じ問題を抱え、言語こそ違え、全く同じ精神、同じ生活感情の中でやっていくことになるんでしょうね。そういう時代が来たって、それはよいですよ。こっちは、もう最後の人間なんだから、どうしょうもない。」




0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年04月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

最近の日記

もっと見る