甥の結婚

親類からメッセンジャーで「○○が婚約したらしい」と連絡が来た。めでたい話ではあるが、いまはコロナ禍。結婚式はどうするのか、披露宴はどうするのか、やっぱり気にはなる。妻が探りの電話を入れたら、何とまだ嫁と父親の面会もしていないし、ましてや結婚後のビジョンもほとんど見えていないらしい。最初の情報発信が早すぎたようだ。

思い起こせばタワーマンションが建ち並ぶ東京の海に近い結婚式場で、姪の新しい門出を祝ったのは１３カ月前（写真）。近年では珍しいド派手結婚式だったが、まさかその２カ月後に新型コロナウイルスが発生するとは夢にも思っていなかった。正月にはいつものようにみんな集まってドンチャン騒ぎをしたが、それ以来、娘とも親族とも顔を合わせていない。あの時期に姪が結婚式をやってくれてよかった、といまさらながら思う。

この１年、結婚式、葬式、成人式、忘年会。新年会など、ありとあらゆる行事が中止になった。こんな日常がいつまで続くのだろうと不安になる。甥は妻の本家の長男でもあるし、子どもの頃から可愛がってきたから、盛大にお祝いをしてあげたい。彼の爺ちゃん、婆ちゃんが逝去したからなおさらだ。でも、その実現には時間がかかるだろう。やむを得ないことではあるが、すぐに「おめでとう」を言えないのは残念だ。