mixiユーザー(id:1506494)

2020年12月30日20:43

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三國志いまさら

いささか旧聞なのですが、映画「新解釈 三國志」を見ました(観ましたではない)
そのことはFBにさらりと書いた通り、さらりとしか書くことのできない映画でした
三國志について知識が無くても楽しめるとの触れ込みだったのですが、うーーん

自慢じゃないけれど、というか恥ずかしながら全く知識がなくて(魏呉蜀くらいは
知ってましたよ)三顧の礼もこの映画を見て、あぁ出典は三國志だったんだ程度
なにしろ吉川英治版にしろ北方健三版にしろ、おいそれと読める分量じゃありません
事前学習などとてもとても、この映画もエピソードの羅列で、何が新解釈なのか

劉備がやる気のないダメ男だったり、絶世の美女が時代考証的にデブ女だったりとか
知才諸葛孔明の戦法は実は鬼嫁の入れ知恵だったりとか、それが新解釈なのかな
(渡辺直美さんの腰振りダンスで笑いをとろうというのは安易に過ぎます)
日経夕刊のシネマ万華鏡でも笑いの掘り下げがイマイチという☆二つの評価でした

やはり三國志に関して最低限の知識は持っておくべきであったと、遅まきながら
映画を見た翌日ですが解説書として新書を2冊ほどAmazonで注文して、それが在庫
の関係で同時には届かなかったので、まずは中公新書の渡辺義浩著三国志から
これはアカデミックというかペダンティックというか、著者が研究したすべてを
盛り込んだものだから、とてもついて行けません、読了するのに1週間以上要した

続いては井波律子著三国志演義で、これは渡辺さんの本で苦労した後だけに割と
楽に読めました(渡辺さんの本でそれなりに知識がついていましたからね)
要するに三國志といっても、歴史書である三國志と、それをもとにした歴史小説
である三國志演義があって(実際はもっと関連書物がある)、一般に三國志と
いえば後者を指すのですね(こんなことも知りませんでした)

映画三國志では西田敏行さん演ずる歴史学者蘇我宗光氏が語り部となって、最後に
「この映画をきっかけに三國志のことをもっと知ってください」というのがある意味
オチになっていましたが、仰る通り、ワタシも吉川版・北方版共にちょっと無理です
から、わかりやすかった井波さんによる解説書をもう1冊注文しまして、それが今日
届きましたので、この年末年始の読書といたします

井波さんは今年5月に亡くなられたそうです
ご冥福をお祈り申し上げます
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