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2020年12月30日13:30

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ガンダムSEEDの要素解析2

こんにちは、月影TAKAです。
今回は「ガンダムSEEDの要素解析2」になります。

そもそも「ガンダムSEEDという作品は他のガンダム作品としてレベルが低いのか?」と言われたら悲しいことに「レベルが低い」となります。

間違ってはいけませんが「やる気が無い」という点でのレベルの低さではありません。
あくまで「サンライズと角川グループが新しい試みとして副業を開始したことによるその方向性として結果としてクォリティーやシナリオ構成でレベルが低くなってしまった」という点です。
これは否定ではなくあくまで「分析」の範疇になります。
逆に漫画作品は新旧のレベル差無く均一して高いクォリティーを発揮しました。

まずガンダムSEEDとは…は前回語ったように「Jフェニックスの外観にガンダム要素をかぶせて角川のガンダム作品として盗んできたロボットを出した」ことから始まった作品です(なお、盗んできた場所はタカラになります。なお、大河原先生もさらわれた模様)。

そして、かなり前から語っているように「ガンダムSEEDからネット情報を基準とした評価基準に変わった」というように、「メディア情報拡散型ガンダム=ガンダムSEED」となります。
メディア情報ということは当然「同人業界」にも「メディア業界(TV番組)」にも拡散されました。
そのうえで「アニメ関係のカット作成の仕事を海外にも外注していた」頃にも重なる作品であり、そんな時期に出すガンダム作品のクォリティーを「旧ガンダム作品、Zガンダム〜ガンダムF91のクォリティー」を要求したらどうなりますか?間違いなく「ポンコツカットが山のようにサンライズに届く」という失態をやらかします。
そう言えるぐらい、Zガンダム〜ガンダムF91とはかなりのハイクォリティーで作られた「メイドインジャパンの象徴の様なアニメ仕事」だったと言われています(昔のアニメ製作仕事でも死人が出るくらいの重圧がかかったことさえありました。これを海外の会社に回せませんよね)。

そこで、ケロロ軍曹とガンダムSEEDで試みとして出されたテーマが「徹底的なアニメの線がラインの撤去=アニメクォリティーのダウンサイジング・デチューン」ということになります。
これは「ガンダムアストレイとM1アストレイを見比べてもわかる」内容であり、主に小説や漫画作品展開を主軸としたガンダムアストレイはHJや電撃ホビーマガジンのハイクォリティーガンプラよろしく各部のディテールが精密に作り込まれたデザインのガンダム事が特徴的です。
逆に量産機のM1アストレイはまさに「アニメ版ガンダムアストレイ」と言えるくらい「機体のデザインラインの徹底的な撤去⇒かなり直線的で簡単なラインが多い機体」となります。
まあ、これなら当時のクォリティーが低かった海外受注業者のアニメ仕事でもなんとかできたのでしょう。
これはケロロ軍曹のデザインにも同様のことが言えますね。
元々ケロン人のデザイン自体が描きやすい構造をしていますが、そのクォリティーのままクォリティーを高く描かないといけないメカデザインもおろそかになっているという問題がアニメ版ケロロ軍曹で演出されていました。

これは私の発言に限らず「島本先生のアオイホノオでも語られたこと(ガンダムSEEDやケロロ軍曹はネタにされていませんが)」であります。
アニメ作画を優先すると線が簡単になって繋ぎやすいデザインラインに修正されます。
逆にリアリティーを追求すると線の数は増えてカット間の辻褄合わせがかなり難しくなります。
これはSHIROBAKOにおいても「カットの間がかなり曖昧だとアニメが溶けてしまう問題がある」として問題視された内容でしたね。

つまり、ガンダムSEEDから「海外発注の案件が増えた」なら、当然海外で描かれたアニメカットのクォリティーを安定させるために「ロボットやキャラクターのデザインをかなり簡単にしないといけない」という法則がありますよね。
ガンダムSEEDはこのあおりを受けてあのデザインになりました。
なので、初代ガンダムや後のアナザーガンダムと比べてクォリティーを問題視されると圧倒的に弱い欠点があります。
※ガンダム00ではこの海外発注の数をかなり減らし、日本のアニメーション学院の学生に課題と称してカット制作を手伝わせていたけえがあるようです。なので、それほどクォリティーは低くありません。
そのうえで、神戸においてもアニメ製作会社が1社有名なところが出来ました。

また、同人業界の側面を考えてもあのキャラクターデザインは「非常に同人誌向け」と言えます。
何もエロ要素だけが同人誌ではありません。
同人誌はプロ・アマ問わず作って売り出すことができる個人出版(自費出版)の世界であり、同人誌を描くユーザー数を増やすためにわざと書きやすいキャラクターデザインを角川グループが採用した可能性があります。
逆に安彦先生や永野先生のキャラデザはかなりの玄人がプロの技術全開で再現してくるいわば「プロの仕事」であり、これを後発にやらせるとかなり難しいと言われています。
ガンダムSEEDのキャラデザの特徴が「大人でも少し幼く見える顔の輪郭」「目が比較的大きい」「キャラクターを構築するデザインラインが他のガンダム作品よりも少ない(Gガンダムの基本的なキャラデザインと大して変わらないかも。SEEDの方が少ない?)」等であり、どう考えても同人サークルメンバーでも安定したクォリティーで本を作りやすいクォリティーに調整されています。

なので、ガンダムSEEDのキャラデザやロボットのデザインはかなり簡略化されたことから「クォリティーが低い」と思われがちですが、それは「時代の考え方」であり、各メディア面で展開するための戦略とも言えます。
結局は「当時の時代の考え方がそうだった」だけであり、それに沿ってデザインされたのがガンダムSEEDのキャラやMSである。
こういうことが分かっているなら他のガンダムファン勢とは喧嘩しないと思うんですがね。

今日はこんな感じです。
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