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2020年12月09日16:58
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大阪城の2匹のヤギ 11月29日（日）紅葉狩り 水元公園 天体写真展 夜景恵比寿ガーデンプレイス
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大阪城内で、白と黒の色合いが異なる2匹のヤギが、ひと月に4回から5回の頻度で姿を現している。共に長野県産まれの1歳3ヶ月の双子、体の色からそれぞれシロとクロと名づけられた。繊維質が高い草を食べるヤギは、餌代を抑えながら飼育できるメリットがある。古くから遊牧民は、ヤギの放牧を行い、自生した草を食べさせ、乳からミルクを搾り取った。脂肪分とたんぱく質を含む乳は、栄養価が高い。冬を前に屠殺解体し、肉を食べる。毛皮は衣服としても利用価値が高い。
先進国では、ペットとしても定着している。大阪城では、敷地内の草を刈り取る役割を果たす。東京都多摩地区でも、定期的にヤギを放ち、人が入りにくい斜面の雑草を食べてもらっている。導入後、草刈機が入る回数は減少した。大阪城の2匹のヤギは、市民から慕われ、GOTOを利用した観光客からも暖かい視線が注がれている。
写真掲載元 朝日新聞デジタル掲載記事より
■大阪城に白黒ヤギが出没中 広がる人気、その理由は？
(朝日新聞デジタル - 12月09日 15:14)
https:/
見本の写真
左 東京都葛飾区 水元公園
中 埼玉県三郷市みさと公園
右 東京都渋谷区恵比寿ガーデンプレイスの北側の窓からの夜景 時刻16時54分
目次
・第1章 12月9日（水）付けコロナ情報
・第2章 自然観察 水元公園、みさと公園、本土寺、手賀沼
・第3章 写真展「宇宙138億光年」
・第4章 トワイライト夜景撮影
第1章 12月9日（水）付け 最新コロナ情報
12月9日（水）
首都圏の紅葉シーズンは、終盤に差し掛かっている。雨の日が多かった10月から一転し、11月以降晴れの日が続き、空気も澄み渡っている。首都圏は8日、最高気温は16度、湿度30%台となった。週末は一端雲が広がり、弱い雨が降る可能性がある。来週の月曜日と火曜日の天気予報では、晴れマークが出ていた。9日（水）は、朝方からどんよりと灰色の雲が空を覆っている。首都圏は午後12時時点の気温は11度、湿度は40%台、空気の乾燥が進む。
湿度が低下する11月以降、日本全国で新型ウィルスの感染者が急増している。夏場から比較すると、重症化しやすい高齢者にも感染が相次ぐ。8日時点で日本全国の重症患者は536人、前日の7日に、コロナによる感染で亡くなった人は35人出た。8日はさらに死者数が増加し、わずか1日で47人に達している。日本の政府と分科会のメンバーは、年末まで勝負の3週間と位置づけ、国民に警戒を呼びかけた。北海道の旭川市では、医師や看護師を含め医療従事者に感染者が続出した。市内の吉田病院では、医療従事者と患者を合わせ195人の感染が判明している。医療崩壊の瀬戸際にたたされたことを受けて、自衛隊の看護師や医師が病院に派遣された。分科会の尾身会長は、政府にGOTOトラベルやイートの一時中止を提言した。年末年始にかけて医療提供体制を維持することを目標に掲げている。9日午後2時30分の速報によると、本日札幌市内で1日当たりの感染者が95人と発表された。午後3時代には、東京都内の1日当たりの感染者数が、過去2番目の数値となる572人と明らかになった。
写真 12月8日の日本全国の感染者を示した図 掲載元 NHKニュース https:/
感染拡大の要因は、実効再生算数の高さにある。指数が1を越えると、1人の感染者から複数人に移すことを意味する。逆に1人を割れば、感染者は減少傾向に変る。感染症対策の専門家は、東京都や大阪府をはじめ、日本各都道府県で実効再生産数が1を越えていると、危機感を抱いていた。日本政府は、新たに70兆円規模の予算を組み、景気の冷え込みを防ぐ。収入が減って家計が苦しい一人親世帯には、2度目となる給付金を送る意向を示した。子ども1人の場合は一律5万円、第2子以降は1人当たり3万円になる。
北半球の国々は、コロナ感染拡大後、初めての冬に突入した。
今回、私自身が11月29日（日）に訪れた場所をレポートした。野鳥や紅葉、天体、夜景写真をご覧になっていただきたい。
11月29日の訪問地
・東京都葛飾区水元公園 https:/
・埼玉県三郷市みさと公園 http://
・千葉県松戸市本土寺 https:/
・千葉県柏市と我孫子市 手賀沼 個人ブログ 手賀沼 鳥見便り https:/
・恵比寿ガーデンプレイス 東京都写真美術館 138億光年 宇宙の旅 https:/
・恵比寿ガーデンプレイス 夜景 Smart Party.jp https:/
写真＝紅葉が見頃の水元公園 2016年12月8日（木）撮影時
写真＝紅葉が見頃若干前の水元公園 2020年11月29日（日）撮影時
第2章 自然観察 水元公園、みさと公園、本土寺、手賀沼
11月29日（日）
朝型、電車に乗り、4年ぶりに東京都の東端に位置する葛飾区水元公園と、向かい側に位置する埼玉県三郷市みさと公園に向かった。水辺にメタセコイアの木が立ち並ぶ水元公園は、東京23区屈指の広さを持つ。四季折々梅や桜、菖蒲、ヒマワリ、バラなど花々が咲き、春と秋には旅鳥が訪れる。今年の9月には、山岳地帯で繁殖し、冬場東南アジアに渡るサンコウチョウが飛来していた。キビタキやオオルリを含め旅鳥は、比較的人前に姿を現してくれる。
外部リンク BIRD FUN サンコウチョウ https:/
旅鳥が去り、木の葉が色づき始める秋の終わり、水辺を中心に、カモ類がひしめき合う。列島では、東北地方以南で、カルガモを除き、多くのカモ類が冬鳥である。夏の間北海道の湿原や湖、またはシベリアで繁殖すると、東北地方の水辺で一端羽を休める。秋の終わりから冬場にかけて、関東地方より南側地域の池や水辺に降り立つ。自然保護活動家は、定期的に水元公園に足を運び、生態系の変化を見守っている。2019年と2020年の梅雨時、一組のオオタカ夫婦が営巣し、無事に子供を育て上げた。関東一円から野鳥愛好家が集い、同じ趣味を持つ仲間と情報を共有しながら、写真を撮る。公園の管理事務所では、2019年または2020年に巣立ったオオタカの雛鳥を撮影した写真が飾ってあった。
日本のタカを代表するオオタカは、生態系の豊かさを示す指標種となる。杉並区和田掘公園に程近い善福寺川緑地や練馬区光が丘公園、渋谷区明治神宮などで繁殖が確認された。
一方、細長い形の水辺、小郷溜を挟んで対岸のみさと公園は、規模は小さいながら、湿地や芝生広場、遊具場を含め、変化に富む。水元公園と繋がる入り口の湿地には、木組みの観察小屋が設けられ、姿を隠しながら、警戒心の強い野鳥を撮影できる。この日は、猛禽類や冬鳥の飛来情報はなかった。
午前7時には、最寄のJR常磐線金町駅に着いた。5階から10階建てのビルが並ぶ駅前の1角から外れ、北に向かうと、下町の風情が残る木造の一戸建て住宅が並ぶ。
水元公園の広さは面積93万�屐∪虱娶�浦安市の東京ディズニーランドの51万�屬犯罎戮討癲�圧倒的に大きいことが分かる。
現地には午前7時30分より前に入った。川のように細長い水辺は、小合溜という。写真左手側と奥のメタセコイアの林は、葛飾区水元公園、逆に小合溜池を挟んで、右手側は埼玉県三郷市みさと公園である。みさと公園も、水元公園と同じく、水辺にメタセコイアの木が続く。
始めに水元公園の方を散策した。小合溜池には、既に冬ガモが到来していた。留鳥のカルガモの数を上回るほど、ヒドリガモやオナガガモが群がっていた。岸辺から水辺、木の根元まで、ざっと見積もったところ個体数は100羽を越える。池の中から陸地に上がり、ヨチヨチ歩きで、木の根元に向かう個体がいた。公園を訪れる散歩客に餌付けされ、すっかり人なれしていた。先週まで確認されたトモエガモは、抜けてしまっている。
公園内のメタセコイアの林へ向かう道中、大砲レンズを携えた数人のカメラマンが固まっていた。散策路を挟んで向かい側の、モミジバブウの木にカワラヒワの群れに混じって、マヒワが採食しているのである。葉がすっかり落ちている分、観察しやすくなった。モミジバブウの木は、イチョウよりも早く紅葉が進む。12月4日の段階で、多摩地区では落葉していた。混群を作るカワラヒワとマヒワは、イガのような形の実を突っついて、中身を取り出していた。
写真＝マヒワの群れがとまったモミジバブウの木
餌は豊富にあるものの、時折10数羽になる鳩の群れが真上を横切ると、慌てたように飛び出してしまう。仲間と動きをそろえ、木の上を旋回しながら様子を見る。鳩自信、木の実が好物であるものの、猛禽類のように小鳥に危害を加えることはない。マヒワとカワラヒワの混群は、再び元の木に戻り、採食を始めた。
マヒワの雄
マヒワの雌
前回公園に足を運んだのは2016年12月8日（木）になる。その当時もマヒワの群れが、広い公園内で餌を求めて移動していたものの、発見することはできなかった。同じ2016−2017シーズンは、アトリの群れが関東地区で大発生していた。同日公園内のバードサンクチュアリーでは、体全体灰褐色のウソの雌が姿を現した。腹部が鮮やかなピンクの雄は人前に出てこなかった。ウソも同シーズン、関東平野の各地で観察されていた。
関連日記 2016年12月11日付け メタセコイアの紅葉 水元公園と三郷公園
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関連日記 2016年12月14日付け 先週撮影した小鳥達
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4年越しにマヒワを撮影できて、一段と気持ちが高まった。期待を胸にメタセコイアの林へと足を伸ばした。静けさに包まれる林の中は、小鳥の鳴き声さえ聞こえない。
若干見頃前の葉っぱは、微妙にオレンジに染まっている。朝晩の寒暖差が大きくなり、落葉間近になると、オレンジ色が濃くなる。水辺に立ち並ぶレンガ色のメタセコイアの群落は、異世界の入り口を彷彿とさせる。レンガ色の林に迷いこむと、陽差が遮られ、木の香りが漂う。外の世界と林の中では、空気が一変していた。
公園の北端の溜池の景色
休日の朝型人通りは少ないものの、撮影を楽しむ青年や、ベンチで寄り添うカップルの姿がある。3密を回避できる広大な空間に、思い思いに身を寄せていた。
紅葉が見頃の2016年12月8日（木）の写真
公園を巡回した後、対岸の埼玉県三郷市みさと公園に向かった。
ユリカモメとメタセコイアの木の2ショット
ウワズミサクラを手前に置き、対岸の水元公園側のメタセコイアの木を入れる
紅葉が見頃の頃の2016年12月8日（木）のみさと公園
都内屈指の水郷公園は、四季を通して野鳥が訪れると共に、花の種類も豊富である。東京の東端で、市民と鳥と植物が共存する世界が広がっていた。
水元公園の次の目的地は、千葉県松戸市の本土寺と我孫子市と柏市に跨る手賀沼である。
本土寺は、未だに5割以上の葉っぱは緑が残っていた。見頃は12月上旬と予想される。
お寺の入り口にある門を撮影
お寺のシンボルとなる五重塔
その次に向かった手賀沼では、残念ながら珍しい野鳥に会えなかった。ネットで調べたところ、朝方沼地でオオハクチョウが飛び立ったという。葦原ではオオジュリンが確認されている。
手賀沼に跨る手賀大橋付近で撮影した1枚
手賀沼のボートエリア付近の公園でコスモスを撮影
第3章 写真展「宇宙138億光年」
午後1時前にはJR常磐線の我孫子駅に戻り、知人と共に渋谷区恵比寿へと向かった。駅の南側に位置する複合施設ガーデンプレイス内の東京都写真美術館で、企画展「宇宙138億光年」が開催中である。展示品の写真撮影は許可された。
来園者は、マスクを着用し、静かに観賞している。
3点紹介したい。
いっかくじゅう座V838
太陽からの距離は2万光年、2002年1月6日に、突如いっかくじゅう座の方向に、肉眼で観測された。赤色の星が突如出現したことから「高輝度赤色新星」という。有力な説では、二つの星の衝突で産まれたのである。絶対等級は、一時マイナス9,8、天の川銀河内で最も高度が高い星となった。
広い宇宙の中では、星と星の合体が頻繁に起こる。アメリカのNASAは2017年、はくちょう座の方向に1940光年離れた場所に位置する3連星に注目した。記号名「KIC9832227」という。3連星のうち、限りなく接近する二つの星は、いずれ合体する運命にある。質量が大きい主星は推定太陽の1,4倍の重さを持つ。より軽い伴星は推定値太陽の0,3倍の質量である。二つの星の公転周期は1時間を切っていた。重力波を放出しながら、接近する連星は、2022年に合体して、ひとつの星になると予想された。現在、観測精度の正確性を指摘され、衝突時期はわからないとの結論が下されている。見かけの等級はプラス12、一つに合体して、高輝度赤色新星になると、10等級上がる。明るさは1万倍上昇し、肉眼でも観測が可能だ。衝突後、白鳥座に一等星デネブに次ぐ、2等星として現れる。
詳細 BUSSINES INSIDER https:/
写真掲載元 マイナビニュース 2017年1月13日付け https:/
連星系ではさらに短い周期で公転する天体が見つかっている。白色矮星のペアから成るうお座の方向に2500光年離れた「J2322+0509」である。質量はそれぞれ太陽の0,27倍と0,24倍、互いの距離は13万キロメートル、重い方の天体の温度は接し1万8000度から2万度と推定された。公転周期はわずか20分、重力波を放出しながら、接近を続け、600万年から700万年後には合体する。
写真＝白色矮星の連星「J2322＋0509」の想像図 掲載元 Astro Arts 2020年4月8日付 https:/
重力波の観測装置について説明した日記と、白色矮星について書いた日記を参考にしていただきたい。
重力波について 2019年10月30日付 国立天文台 三鷹キャンパス年に１度の特別公開（1）重力波天文学の幕開け 神代植物公園のﾊﾞﾗ園とダリア園https:/
白色矮星について 2020年9月18日付 9/18(金）4連休を控え富士山につるし雲 ヘリウムについて 天文学で新発見が相次ぐ 白色矮星を公転する惑星、金星の雲からリン酸化合物のホスフィンを検出 https:/
地球上に設置された日本のKAGURAやアメリカのLIGO（ライゴ）、イタリアのVIRGO（ヴァーゴ）などの重力波観測装置では、既に広い宇宙を探求するうえで限界がある。感度は10〜10ｋHz（波の振動回数が毎秒10〜1万回）、きわめて公転周期が短い「連星」が重力波を放出する場合検出が可能だ。重力波の周波数は公転の周波数の2乗に比例する。LIGOやVirgoでは、2015年から2020年までの5年間、1秒間に数十回から数千回も互いの周りを回るような激しい公転天体からの重力波をとらえてきた。太陽質量の1倍から2倍の中性子星同士の衝突や太陽質量の10数倍のブラックホール同士の合体が該当する。
銀河の中心にある太陽質量の数百万倍から数億倍サイズの超巨大質量ブラックホール同士の連星の場合、公転周期が長くなる。従って、周波数は0.0001〜1Hz（1〜1万秒に1回振動）まで下がり、地球上で発生する地震波と区別が付かなくなる。
そこでヨーロッパ宇宙機関（ESA)は、2034年に宇宙空間へ重力波望遠鏡を打ち上げる計画を立てた。腕の長さの制約がなくなり、より低周波の重力波をキャッチできる。地球上に設置されたアメリカのLIGOの腕の長さは4kmにとどまっていた。一方で宇宙空間に設置された重力波検出装置LISAは、一辺の腕の長さが250kmになる。3機打ち上げ、それぞれつなぎ合わせ、トライアングルを形成する。
写真 掲載元 日刊工業新聞 2017年10月4日付 https:/
地球上で発生するノイズは宇宙空間では無縁だ。それでも太陽フレアや放射線により、レーザーを発射する装置や鏡が影響を受けやすい。LISAを打ち上げるに当たって、雑音を処理でき、熱を取り除く装置の開発に成功した。宇宙機を精密に制御できる特殊な誘導装置やスラスターを使用する。レーザー干渉計の鏡は、金とプラチナでつくられた立方体を宇宙機の中で浮かべる(自由落下させる)。熱による微弱な鏡の振動を取り除き、重力波をキャッチする。
参考文献 マイナナビ 2017年6月22日付 https:/
LISAの動作検証に使える天体候補のひとつが、20分で公転する白色矮星の連星「J2322+0509」だった。
重力波は、塵による影響を避けられ、どんな物体も貫通する性質がある。目で見えない、赤外線や電波を発しないブラックホールの兆候さえ掴みやすい。21世紀、重力波で宇宙を探る「マルチメッセンジャー天文学」という新たな分野が確立した。天文学者達は、遠方宇宙から重力波をとらえ、最終的にビッグバンに迫っていく。
次にこちらの星は、太陽系第6惑星の木星と、その最大衛星タイタンである。
タイタンは、地球とよく似た大気を持つ。地球は、水の循環により、大気中に雲が作られ、やがて雨となって降り注ぐ。平均気温マイナス180度のタイタンは、地球の水の変わりをメタンが果たしていた。天体内部では、山々や川、小高い丘、湖まで見つかっている。湖のメタンやエタンが、太陽光で温められ、蒸発し、雲を作る。大気中を覆う雲は、やがて雨となって地上に降り注ぐ。雨粒は直系およそ2cm、ゆったりと落ちていく。雨となった液体メタンは、山肌を削り、川となって平野部を下っていく。地球の深海でもメタンを栄養源にする生物が見つかっている事実から、タイタンも地球外生命探査地の有力候補に選ばれている。
写真掲載元 NATIONAL GIO GRAPHIC 2017年1月17日付 https:/
続く天体は、きりん座の方向におよろ700万光年に位置するNGC1569銀河である。星形成の源は、1000万年前から2000万年前に衝突したガス雲といわれている。推定寿命数百万年になる太陽質量の数十倍を越える大質量星も作られた。2002年に、X線チャンドラ衛星で観測したところ、超新星爆発に伴い、酸素やネオン、マグネシウム、ケイ素などの重元素が銀河中のガスへとばら撒かれていた。ガスは数百万度という高温に熱せられる。
詳細 ASTROARTS https:/
天の川銀河は、年間星生成率はわずか1個から2個、30億年から50億年後にアンドロメダ銀河と合体し、星間ガスの融合により、再度星が活発に作られる可能性がある。
今回の写真展は、可視光線最大のハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ30周年を記念して開催された。日本では2019年6月1日以降、全国各地の美術館で巡回開催している。 X線や赤外線、可視光線でとらえた写真を組み合わせると、よりクリアにガス雲や星を映し出せる。天文学は、若手研究者を育成も進み、今発展を遂げている。
第4章 トワイライト夜景撮影
ガーデンプレイスの別館にある美術館から外に出たのは午後4時30分、トワイライトタイムは、一年で最も早い午後4時43分から始る。広場のイルミネーションを確認した後、本館38階と39階にある展望室までエレベーターで上がった。
撮影時刻午後4時34分
ガーデンプレイスでの撮影は2019年8月18日以来、1年3ヶ月振りである。東京23区内での夜景撮影もこの日から行っていない。当時一般向けに開放された東側の窓に当たるスカイデッキは閉鎖されていた。撮影場所は、東京市部を望める西の窓と、渋谷駅前を見下ろせる北の窓になる。
関連日記 2019年8月27日付 恵比寿ガーデンプレイス トワイライト夜景 賑わいを見せる都市部の街について https:/
朝方澄んだ青空が広がっていたものの、夕方雲が発達していた。光量のある都市部の場合、天気の影響は最小限に留まる。館内は程よく照明が落とされている分、ガラスに光が写り込む心配はなくなった。
午後4時44分 北北西側を撮影 雲の切れ目はオレンジに染まっている。
午後4時52分 北西の窓から撮影
午後4時53分 北側の窓から渋谷駅前を撮影
午後4時57分 4分前と構図
午後5時9分 広場のイルミネーションを撮影
1年3ヶ月ぶりに都市部へきて、改めて若者が多く、エネルギッシュな雰囲気を感じた。朝方野鳥と紅葉撮影に始まり、昼過ぎ天体写真をじっくりと観賞することができた。インターネットや雑誌ではお馴染みの写真とはいえ、実際A４サイズ大のパネルでの展示品は、迫力感が増す。改めて、カメラの解像度の高さを理解できた。夜景写真は、後に編集ソフトにて、明度を上げると共に、彩度を調整した。レンズが小さいコンデジの場合、一眼レフと比較すると、光を取り込めない。シャッター速度の長さにも限界だ。撮影に使用したOLYMPUSのコンデジの場合、シャッターが開く時間は、最長で4秒になる。一眼レフでは、10秒以上でも撮影できる。コンデジの場合、画質を多少犠牲にしても、編集を加えることにより、クリアな写真に仕上がる。スマホで手軽に写真が撮れるようになった時代、編集ソフトも変化をとげていた。
コロナ禍で初めてのクリスマスを迎えようとしている。感染症と向き合いながら、我々は引き続き社会活動を続けていく。
先進国では、ペットとしても定着している。大阪城では、敷地内の草を刈り取る役割を果たす。東京都多摩地区でも、定期的にヤギを放ち、人が入りにくい斜面の雑草を食べてもらっている。導入後、草刈機が入る回数は減少した。大阪城の2匹のヤギは、市民から慕われ、GOTOを利用した観光客からも暖かい視線が注がれている。
写真掲載元 朝日新聞デジタル掲載記事より
■大阪城に白黒ヤギが出没中 広がる人気、その理由は？
(朝日新聞デジタル - 12月09日 15:14)
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見本の写真
左 東京都葛飾区 水元公園
中 埼玉県三郷市みさと公園
右 東京都渋谷区恵比寿ガーデンプレイスの北側の窓からの夜景 時刻16時54分
目次
・第1章 12月9日（水）付けコロナ情報
・第2章 自然観察 水元公園、みさと公園、本土寺、手賀沼
・第3章 写真展「宇宙138億光年」
・第4章 トワイライト夜景撮影
第1章 12月9日（水）付け 最新コロナ情報
12月9日（水）
首都圏の紅葉シーズンは、終盤に差し掛かっている。雨の日が多かった10月から一転し、11月以降晴れの日が続き、空気も澄み渡っている。首都圏は8日、最高気温は16度、湿度30%台となった。週末は一端雲が広がり、弱い雨が降る可能性がある。来週の月曜日と火曜日の天気予報では、晴れマークが出ていた。9日（水）は、朝方からどんよりと灰色の雲が空を覆っている。首都圏は午後12時時点の気温は11度、湿度は40%台、空気の乾燥が進む。
湿度が低下する11月以降、日本全国で新型ウィルスの感染者が急増している。夏場から比較すると、重症化しやすい高齢者にも感染が相次ぐ。8日時点で日本全国の重症患者は536人、前日の7日に、コロナによる感染で亡くなった人は35人出た。8日はさらに死者数が増加し、わずか1日で47人に達している。日本の政府と分科会のメンバーは、年末まで勝負の3週間と位置づけ、国民に警戒を呼びかけた。北海道の旭川市では、医師や看護師を含め医療従事者に感染者が続出した。市内の吉田病院では、医療従事者と患者を合わせ195人の感染が判明している。医療崩壊の瀬戸際にたたされたことを受けて、自衛隊の看護師や医師が病院に派遣された。分科会の尾身会長は、政府にGOTOトラベルやイートの一時中止を提言した。年末年始にかけて医療提供体制を維持することを目標に掲げている。9日午後2時30分の速報によると、本日札幌市内で1日当たりの感染者が95人と発表された。午後3時代には、東京都内の1日当たりの感染者数が、過去2番目の数値となる572人と明らかになった。
写真 12月8日の日本全国の感染者を示した図 掲載元 NHKニュース https:/
感染拡大の要因は、実効再生算数の高さにある。指数が1を越えると、1人の感染者から複数人に移すことを意味する。逆に1人を割れば、感染者は減少傾向に変る。感染症対策の専門家は、東京都や大阪府をはじめ、日本各都道府県で実効再生産数が1を越えていると、危機感を抱いていた。日本政府は、新たに70兆円規模の予算を組み、景気の冷え込みを防ぐ。収入が減って家計が苦しい一人親世帯には、2度目となる給付金を送る意向を示した。子ども1人の場合は一律5万円、第2子以降は1人当たり3万円になる。
北半球の国々は、コロナ感染拡大後、初めての冬に突入した。
今回、私自身が11月29日（日）に訪れた場所をレポートした。野鳥や紅葉、天体、夜景写真をご覧になっていただきたい。
11月29日の訪問地
・東京都葛飾区水元公園 https:/
・埼玉県三郷市みさと公園 http://
・千葉県松戸市本土寺 https:/
・千葉県柏市と我孫子市 手賀沼 個人ブログ 手賀沼 鳥見便り https:/
・恵比寿ガーデンプレイス 東京都写真美術館 138億光年 宇宙の旅 https:/
・恵比寿ガーデンプレイス 夜景 Smart Party.jp https:/
写真＝紅葉が見頃の水元公園 2016年12月8日（木）撮影時
写真＝紅葉が見頃若干前の水元公園 2020年11月29日（日）撮影時
第2章 自然観察 水元公園、みさと公園、本土寺、手賀沼
11月29日（日）
朝型、電車に乗り、4年ぶりに東京都の東端に位置する葛飾区水元公園と、向かい側に位置する埼玉県三郷市みさと公園に向かった。水辺にメタセコイアの木が立ち並ぶ水元公園は、東京23区屈指の広さを持つ。四季折々梅や桜、菖蒲、ヒマワリ、バラなど花々が咲き、春と秋には旅鳥が訪れる。今年の9月には、山岳地帯で繁殖し、冬場東南アジアに渡るサンコウチョウが飛来していた。キビタキやオオルリを含め旅鳥は、比較的人前に姿を現してくれる。
外部リンク BIRD FUN サンコウチョウ https:/
旅鳥が去り、木の葉が色づき始める秋の終わり、水辺を中心に、カモ類がひしめき合う。列島では、東北地方以南で、カルガモを除き、多くのカモ類が冬鳥である。夏の間北海道の湿原や湖、またはシベリアで繁殖すると、東北地方の水辺で一端羽を休める。秋の終わりから冬場にかけて、関東地方より南側地域の池や水辺に降り立つ。自然保護活動家は、定期的に水元公園に足を運び、生態系の変化を見守っている。2019年と2020年の梅雨時、一組のオオタカ夫婦が営巣し、無事に子供を育て上げた。関東一円から野鳥愛好家が集い、同じ趣味を持つ仲間と情報を共有しながら、写真を撮る。公園の管理事務所では、2019年または2020年に巣立ったオオタカの雛鳥を撮影した写真が飾ってあった。
日本のタカを代表するオオタカは、生態系の豊かさを示す指標種となる。杉並区和田掘公園に程近い善福寺川緑地や練馬区光が丘公園、渋谷区明治神宮などで繁殖が確認された。
一方、細長い形の水辺、小郷溜を挟んで対岸のみさと公園は、規模は小さいながら、湿地や芝生広場、遊具場を含め、変化に富む。水元公園と繋がる入り口の湿地には、木組みの観察小屋が設けられ、姿を隠しながら、警戒心の強い野鳥を撮影できる。この日は、猛禽類や冬鳥の飛来情報はなかった。
午前7時には、最寄のJR常磐線金町駅に着いた。5階から10階建てのビルが並ぶ駅前の1角から外れ、北に向かうと、下町の風情が残る木造の一戸建て住宅が並ぶ。
水元公園の広さは面積93万�屐∪虱娶�浦安市の東京ディズニーランドの51万�屬犯罎戮討癲�圧倒的に大きいことが分かる。
現地には午前7時30分より前に入った。川のように細長い水辺は、小合溜という。写真左手側と奥のメタセコイアの林は、葛飾区水元公園、逆に小合溜池を挟んで、右手側は埼玉県三郷市みさと公園である。みさと公園も、水元公園と同じく、水辺にメタセコイアの木が続く。
始めに水元公園の方を散策した。小合溜池には、既に冬ガモが到来していた。留鳥のカルガモの数を上回るほど、ヒドリガモやオナガガモが群がっていた。岸辺から水辺、木の根元まで、ざっと見積もったところ個体数は100羽を越える。池の中から陸地に上がり、ヨチヨチ歩きで、木の根元に向かう個体がいた。公園を訪れる散歩客に餌付けされ、すっかり人なれしていた。先週まで確認されたトモエガモは、抜けてしまっている。
公園内のメタセコイアの林へ向かう道中、大砲レンズを携えた数人のカメラマンが固まっていた。散策路を挟んで向かい側の、モミジバブウの木にカワラヒワの群れに混じって、マヒワが採食しているのである。葉がすっかり落ちている分、観察しやすくなった。モミジバブウの木は、イチョウよりも早く紅葉が進む。12月4日の段階で、多摩地区では落葉していた。混群を作るカワラヒワとマヒワは、イガのような形の実を突っついて、中身を取り出していた。
写真＝マヒワの群れがとまったモミジバブウの木
餌は豊富にあるものの、時折10数羽になる鳩の群れが真上を横切ると、慌てたように飛び出してしまう。仲間と動きをそろえ、木の上を旋回しながら様子を見る。鳩自信、木の実が好物であるものの、猛禽類のように小鳥に危害を加えることはない。マヒワとカワラヒワの混群は、再び元の木に戻り、採食を始めた。
マヒワの雄
マヒワの雌
前回公園に足を運んだのは2016年12月8日（木）になる。その当時もマヒワの群れが、広い公園内で餌を求めて移動していたものの、発見することはできなかった。同じ2016−2017シーズンは、アトリの群れが関東地区で大発生していた。同日公園内のバードサンクチュアリーでは、体全体灰褐色のウソの雌が姿を現した。腹部が鮮やかなピンクの雄は人前に出てこなかった。ウソも同シーズン、関東平野の各地で観察されていた。
関連日記 2016年12月11日付け メタセコイアの紅葉 水元公園と三郷公園
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関連日記 2016年12月14日付け 先週撮影した小鳥達
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4年越しにマヒワを撮影できて、一段と気持ちが高まった。期待を胸にメタセコイアの林へと足を伸ばした。静けさに包まれる林の中は、小鳥の鳴き声さえ聞こえない。
若干見頃前の葉っぱは、微妙にオレンジに染まっている。朝晩の寒暖差が大きくなり、落葉間近になると、オレンジ色が濃くなる。水辺に立ち並ぶレンガ色のメタセコイアの群落は、異世界の入り口を彷彿とさせる。レンガ色の林に迷いこむと、陽差が遮られ、木の香りが漂う。外の世界と林の中では、空気が一変していた。
公園の北端の溜池の景色
休日の朝型人通りは少ないものの、撮影を楽しむ青年や、ベンチで寄り添うカップルの姿がある。3密を回避できる広大な空間に、思い思いに身を寄せていた。
紅葉が見頃の2016年12月8日（木）の写真
公園を巡回した後、対岸の埼玉県三郷市みさと公園に向かった。
ユリカモメとメタセコイアの木の2ショット
ウワズミサクラを手前に置き、対岸の水元公園側のメタセコイアの木を入れる
紅葉が見頃の頃の2016年12月8日（木）のみさと公園
都内屈指の水郷公園は、四季を通して野鳥が訪れると共に、花の種類も豊富である。東京の東端で、市民と鳥と植物が共存する世界が広がっていた。
水元公園の次の目的地は、千葉県松戸市の本土寺と我孫子市と柏市に跨る手賀沼である。
本土寺は、未だに5割以上の葉っぱは緑が残っていた。見頃は12月上旬と予想される。
お寺の入り口にある門を撮影
お寺のシンボルとなる五重塔
その次に向かった手賀沼では、残念ながら珍しい野鳥に会えなかった。ネットで調べたところ、朝方沼地でオオハクチョウが飛び立ったという。葦原ではオオジュリンが確認されている。
手賀沼に跨る手賀大橋付近で撮影した1枚
手賀沼のボートエリア付近の公園でコスモスを撮影
第3章 写真展「宇宙138億光年」
午後1時前にはJR常磐線の我孫子駅に戻り、知人と共に渋谷区恵比寿へと向かった。駅の南側に位置する複合施設ガーデンプレイス内の東京都写真美術館で、企画展「宇宙138億光年」が開催中である。展示品の写真撮影は許可された。
来園者は、マスクを着用し、静かに観賞している。
3点紹介したい。
いっかくじゅう座V838
太陽からの距離は2万光年、2002年1月6日に、突如いっかくじゅう座の方向に、肉眼で観測された。赤色の星が突如出現したことから「高輝度赤色新星」という。有力な説では、二つの星の衝突で産まれたのである。絶対等級は、一時マイナス9,8、天の川銀河内で最も高度が高い星となった。
広い宇宙の中では、星と星の合体が頻繁に起こる。アメリカのNASAは2017年、はくちょう座の方向に1940光年離れた場所に位置する3連星に注目した。記号名「KIC9832227」という。3連星のうち、限りなく接近する二つの星は、いずれ合体する運命にある。質量が大きい主星は推定太陽の1,4倍の重さを持つ。より軽い伴星は推定値太陽の0,3倍の質量である。二つの星の公転周期は1時間を切っていた。重力波を放出しながら、接近する連星は、2022年に合体して、ひとつの星になると予想された。現在、観測精度の正確性を指摘され、衝突時期はわからないとの結論が下されている。見かけの等級はプラス12、一つに合体して、高輝度赤色新星になると、10等級上がる。明るさは1万倍上昇し、肉眼でも観測が可能だ。衝突後、白鳥座に一等星デネブに次ぐ、2等星として現れる。
詳細 BUSSINES INSIDER https:/
写真掲載元 マイナビニュース 2017年1月13日付け https:/
連星系ではさらに短い周期で公転する天体が見つかっている。白色矮星のペアから成るうお座の方向に2500光年離れた「J2322+0509」である。質量はそれぞれ太陽の0,27倍と0,24倍、互いの距離は13万キロメートル、重い方の天体の温度は接し1万8000度から2万度と推定された。公転周期はわずか20分、重力波を放出しながら、接近を続け、600万年から700万年後には合体する。
写真＝白色矮星の連星「J2322＋0509」の想像図 掲載元 Astro Arts 2020年4月8日付 https:/
重力波の観測装置について説明した日記と、白色矮星について書いた日記を参考にしていただきたい。
重力波について 2019年10月30日付 国立天文台 三鷹キャンパス年に１度の特別公開（1）重力波天文学の幕開け 神代植物公園のﾊﾞﾗ園とダリア園https:/
白色矮星について 2020年9月18日付 9/18(金）4連休を控え富士山につるし雲 ヘリウムについて 天文学で新発見が相次ぐ 白色矮星を公転する惑星、金星の雲からリン酸化合物のホスフィンを検出 https:/
地球上に設置された日本のKAGURAやアメリカのLIGO（ライゴ）、イタリアのVIRGO（ヴァーゴ）などの重力波観測装置では、既に広い宇宙を探求するうえで限界がある。感度は10〜10ｋHz（波の振動回数が毎秒10〜1万回）、きわめて公転周期が短い「連星」が重力波を放出する場合検出が可能だ。重力波の周波数は公転の周波数の2乗に比例する。LIGOやVirgoでは、2015年から2020年までの5年間、1秒間に数十回から数千回も互いの周りを回るような激しい公転天体からの重力波をとらえてきた。太陽質量の1倍から2倍の中性子星同士の衝突や太陽質量の10数倍のブラックホール同士の合体が該当する。
銀河の中心にある太陽質量の数百万倍から数億倍サイズの超巨大質量ブラックホール同士の連星の場合、公転周期が長くなる。従って、周波数は0.0001〜1Hz（1〜1万秒に1回振動）まで下がり、地球上で発生する地震波と区別が付かなくなる。
そこでヨーロッパ宇宙機関（ESA)は、2034年に宇宙空間へ重力波望遠鏡を打ち上げる計画を立てた。腕の長さの制約がなくなり、より低周波の重力波をキャッチできる。地球上に設置されたアメリカのLIGOの腕の長さは4kmにとどまっていた。一方で宇宙空間に設置された重力波検出装置LISAは、一辺の腕の長さが250kmになる。3機打ち上げ、それぞれつなぎ合わせ、トライアングルを形成する。
写真 掲載元 日刊工業新聞 2017年10月4日付 https:/
地球上で発生するノイズは宇宙空間では無縁だ。それでも太陽フレアや放射線により、レーザーを発射する装置や鏡が影響を受けやすい。LISAを打ち上げるに当たって、雑音を処理でき、熱を取り除く装置の開発に成功した。宇宙機を精密に制御できる特殊な誘導装置やスラスターを使用する。レーザー干渉計の鏡は、金とプラチナでつくられた立方体を宇宙機の中で浮かべる(自由落下させる)。熱による微弱な鏡の振動を取り除き、重力波をキャッチする。
参考文献 マイナナビ 2017年6月22日付 https:/
LISAの動作検証に使える天体候補のひとつが、20分で公転する白色矮星の連星「J2322+0509」だった。
重力波は、塵による影響を避けられ、どんな物体も貫通する性質がある。目で見えない、赤外線や電波を発しないブラックホールの兆候さえ掴みやすい。21世紀、重力波で宇宙を探る「マルチメッセンジャー天文学」という新たな分野が確立した。天文学者達は、遠方宇宙から重力波をとらえ、最終的にビッグバンに迫っていく。
次にこちらの星は、太陽系第6惑星の木星と、その最大衛星タイタンである。
タイタンは、地球とよく似た大気を持つ。地球は、水の循環により、大気中に雲が作られ、やがて雨となって降り注ぐ。平均気温マイナス180度のタイタンは、地球の水の変わりをメタンが果たしていた。天体内部では、山々や川、小高い丘、湖まで見つかっている。湖のメタンやエタンが、太陽光で温められ、蒸発し、雲を作る。大気中を覆う雲は、やがて雨となって地上に降り注ぐ。雨粒は直系およそ2cm、ゆったりと落ちていく。雨となった液体メタンは、山肌を削り、川となって平野部を下っていく。地球の深海でもメタンを栄養源にする生物が見つかっている事実から、タイタンも地球外生命探査地の有力候補に選ばれている。
写真掲載元 NATIONAL GIO GRAPHIC 2017年1月17日付 https:/
続く天体は、きりん座の方向におよろ700万光年に位置するNGC1569銀河である。星形成の源は、1000万年前から2000万年前に衝突したガス雲といわれている。推定寿命数百万年になる太陽質量の数十倍を越える大質量星も作られた。2002年に、X線チャンドラ衛星で観測したところ、超新星爆発に伴い、酸素やネオン、マグネシウム、ケイ素などの重元素が銀河中のガスへとばら撒かれていた。ガスは数百万度という高温に熱せられる。
詳細 ASTROARTS https:/
天の川銀河は、年間星生成率はわずか1個から2個、30億年から50億年後にアンドロメダ銀河と合体し、星間ガスの融合により、再度星が活発に作られる可能性がある。
今回の写真展は、可視光線最大のハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ30周年を記念して開催された。日本では2019年6月1日以降、全国各地の美術館で巡回開催している。 X線や赤外線、可視光線でとらえた写真を組み合わせると、よりクリアにガス雲や星を映し出せる。天文学は、若手研究者を育成も進み、今発展を遂げている。
第4章 トワイライト夜景撮影
ガーデンプレイスの別館にある美術館から外に出たのは午後4時30分、トワイライトタイムは、一年で最も早い午後4時43分から始る。広場のイルミネーションを確認した後、本館38階と39階にある展望室までエレベーターで上がった。
撮影時刻午後4時34分
ガーデンプレイスでの撮影は2019年8月18日以来、1年3ヶ月振りである。東京23区内での夜景撮影もこの日から行っていない。当時一般向けに開放された東側の窓に当たるスカイデッキは閉鎖されていた。撮影場所は、東京市部を望める西の窓と、渋谷駅前を見下ろせる北の窓になる。
関連日記 2019年8月27日付 恵比寿ガーデンプレイス トワイライト夜景 賑わいを見せる都市部の街について https:/
朝方澄んだ青空が広がっていたものの、夕方雲が発達していた。光量のある都市部の場合、天気の影響は最小限に留まる。館内は程よく照明が落とされている分、ガラスに光が写り込む心配はなくなった。
午後4時44分 北北西側を撮影 雲の切れ目はオレンジに染まっている。
午後4時52分 北西の窓から撮影
午後4時53分 北側の窓から渋谷駅前を撮影
午後4時57分 4分前と構図
午後5時9分 広場のイルミネーションを撮影
1年3ヶ月ぶりに都市部へきて、改めて若者が多く、エネルギッシュな雰囲気を感じた。朝方野鳥と紅葉撮影に始まり、昼過ぎ天体写真をじっくりと観賞することができた。インターネットや雑誌ではお馴染みの写真とはいえ、実際A４サイズ大のパネルでの展示品は、迫力感が増す。改めて、カメラの解像度の高さを理解できた。夜景写真は、後に編集ソフトにて、明度を上げると共に、彩度を調整した。レンズが小さいコンデジの場合、一眼レフと比較すると、光を取り込めない。シャッター速度の長さにも限界だ。撮影に使用したOLYMPUSのコンデジの場合、シャッターが開く時間は、最長で4秒になる。一眼レフでは、10秒以上でも撮影できる。コンデジの場合、画質を多少犠牲にしても、編集を加えることにより、クリアな写真に仕上がる。スマホで手軽に写真が撮れるようになった時代、編集ソフトも変化をとげていた。
コロナ禍で初めてのクリスマスを迎えようとしている。感染症と向き合いながら、我々は引き続き社会活動を続けていく。
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