グリコ・森永事件という実際にあった未解決事件に基づくフィクションで、元となった
事件はもちろんワタシも知っておりますが、どうにも記憶にあいまいな部分がある
今回映画化作品を観るにあたって改めて事件の概要を知ろうとwikipediaを繙きました
記憶が曖昧なのも無理はない、複数の出来事に一貫性が無く、動機も犯行手口も謎が
多いため犯人像も活動家説・反社説・仕手株説・江崎グリコに対する怨恨説、多様です
いっそのことそれらすべてが真実であったならばという着眼点はなるほどです
つまり様々な性格の人物が寄り集まってしでかしたので思惑も様々、結果として目的を
達成することなく分裂・終焉したのであろうと
映画は新聞記者(小栗旬)と犯行にその意思なく加担させられた男の子のその後(星野
源)が別々に謎解きに挑み、やがて協力して実像に迫っていくというところが、観客の
興味を惹いて飽きさせません
反社はともかく、反体制の活動家の義憤をそのまま肯定することなく、正義の名の下に
悪を為していいのかという問いを突き付けるのは、観ていてスッキリします(反論も
あるでしょうが)
多分こうだったんじゃないか劇場ではありましたが、頷かせるところは多かったです
星野源さんの母親役が梶芽衣子さんとエンドロールで知ってビックリでした
ラストが結構感動的だったので☆3つ半かな(お奨めです)
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